- 小林
- 色彩検定を受けてみたくなりました!ふと気になったんですが、1級、2級、3級とありますね。難易度の違いだとわかりますが、具体的にはどのように違うんですか?
- 山中
- まず、はじめて受検される方にオススメしているのが3級です。ここでは、『色とは何か』『色彩心理』『色彩調和』などを学びます。色についての基礎的な知識となり、この内容を学ぶだけで普段何気なく見ている色の捉え方が大きく変わると思います。色の分類方法や基本的な配色方法などを知ることができ、ファッションやインテリアについての基本的な知識も習得できるので、楽しく色を学べると思います。
- 小林
- 3級では色の魅力や基礎を知ることができるんですね!
- 山中
- 続いて2級では、3級で学んだ法則をもとに実践的な配色方法を学んでいきます。この2級までを学習すれば配色や色に関する基礎的な知識は網羅できたと言えるでしょう。たとえばどのような洋服でも、魅力的なコーディネートを提案することでセット売りが可能になり、売れ残りをなくすことができるのではないでしょうか。
- 小林
- 2級は実践的な学びなんですね!
- 山中
- 小林さんの場合、2級までを取得すれば仕事でも色々と活用できると思います。
- 小林
- そうなんですね!まずは2級を目指そうかな。ところで、残りの1級はより専門的で難しいんですか?
- 山中
- 1級は色をより専門的に習得したい方に向けた内容で、合格率が3割程度の難関です。難しい分、取得すれば一目置かれる存在になるのではないでしょうか。さらに、1級を取得すると色彩講師への道が開けます。
- 小林
- 色彩講師?色彩検定の指導者になれるんですか?
- 山中
- 当協会では1級取得者を対象とした『色彩講師養成講座』を毎年開講しており、半年間の講義受講と最終審査という厳しい内容にも関わらず、色彩講師を目指す方やさらにスキルアップを目指す販売員の方などが挑戦しています。
- 小林
- 色の魅力を知ると、とことん突き詰めたくなるんですね!
- 小林
- もし受検するなら、どのように勉強すればいいんですか?
- 山中
- 独学で勉強する方が多いようです。教材としては、色彩検定協会が監修する公式テキストや公式過去問題集が中心になります。他社から販売されている色彩検定の対策書籍やアプリなどもあり、独学の環境が整っていると言えます。また、団体受検される学生の方たちは色彩の授業で色彩講師から学ぶこともあります。
- 小林
- 独学で学べるんですね。試験はマークシート方式ですか?
- 山中
- 3級はマークシート方式で、2級は一部記述式がありますが基本はマークシート方式です。1級は1次と2次があり、マークシート方式と記述式に加えて実技も含まれます。
- 小林
- とても実践的な試験ですね。
- 山中
- 試験は全て公式テキストの内容に沿って出題されるので、小林さんにオススメする3級と2級もテキストの内容を十分理解して頂ければ合格への道が開けます。
- 小林
- テキストは思ったより分厚くないのが良いですね。カラーカードも見た目が可愛いし、通勤の電車内や仕事終わりのカフェで勉強できそう。カラフルで見易いし、ファッションコレクションやお菓子のパッケージなど実際にあるものを見本にしてあるので、勉強する時間が楽しいと思います。
- 山中
- 初めての受検で独学だけでは不安という方には、当協会の3級対応の通信講座がございます。また、各スクールが開講する各級対応の検定対策講座や通信講座を受講されるのも良いと思います。
- 小林
- 通信講座だと、働きながらでも自分のペースで勉強できるので良いですね。
- 小林
- 色彩検定にかなり惹かれてきました。でも、もう少しメリットがあれば…
- 山中
- 実は、色彩検定の知識は私生活に役立つんです。
- 小林
- 仕事だけじゃないんですか?
- 山中
- そうなんです。生活の様々なシーンで配色理論が活かせます。たとえば料理。盛りつけやお弁当で配色にこだわることで食欲をそそる料理ができます。私は色彩を学んでから、色味のあるパプリカを良く使うようになりました(笑)。
- 小林
- 見た目が素敵な盛りつけだとSNSにアップしたくなりますね!
- 山中
- 料理以外にも、色彩心理学を応用してTPOに合わせたメイクやファッションに活かせます。私は清潔感と信頼感のある印象を与えるブルー系を身につけるようにしています。
- 小林
- 今日の私はグレーのジャケットですが、この色はどんな印象を与えるんですか?
- 山中
- 上品で落ち着いた雰囲気です。
- 小林
- まさに私にぴったりですね!
- 山中
- …ええ、そうですね。色は見る人に様々な影響を与えるので、色の効果を知っていると気分やシーンに合わせた服装を選べます。また、インテリアにも色彩の知識は役立ちます。配色で部屋を広く見せたり、リビングを落ち着ける空間、勉強部屋を集中できる空間に演出したりできます。
- 小林
- プライベートで言えば、私は趣味でアクセサリーを作っているんですが、いつも配色で迷うんです。色彩を学べば自分の思い通りのアクセサリーが作れますね!
- 山中
- 大人っぽいアクセサリーを作りたければシックな配色にするなど、表現に幅と深みが出ると思います。
- 小林
- アクセサリー作りは趣味と言いましたが、実はアクセサリー作家への転身も本気で考えているんです。色彩を学ぶことで趣味から職業にできたら嬉しいです。
- 山中
- 色彩に関してのプロフェッショナルな知識になりますので、趣味のレベルからワンランク上を目指す方をサポートできる能力だと思います。
- 小林
- 仕事にも使えて、プライベートにも役立つなんて、実は色彩検定って一生モノの検定だったんですね!
- 小林
- 私たちの周りは色であふれているのに、色についてちゃんと向き合ったことはありませんでした。すごく身近な存在なのに、知らないことだらけなんですね。
- 山中
- 諸説ありますが、色の数は目に見えるもので750万色以上あると言われています。組み合わせ次第で無限の可能性を秘めています。
- 小林
- 色について詳しくなると仕事にもプライベートにも活かせて、見える世界が変わりそうな気がします。
- 山中
- 色彩の楽しさを知ることで夢へと近づける存在、それが色彩検定の存在価値です。ぜひ小林さんも色彩の力でさらなるスキルアップを実現していただければと思います。
- 小林
- 色彩検定の知識が役立つかどうかを悩んでいましたが、どんな知識も活かすかどうかは私次第ですよね。今、すごくやる気に満ち溢れています。色で例えると、レッドです!
- 山中
- まさに『情熱』を表す色ですね!