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アルフレート・シュニトケの音楽が好きになりました。そして他にも現代音楽の名曲や名作曲家のことを知りたくなりました。そこでそのあたりがまとまっている書籍を探してみましたが、古典派やロマン派では数多く出版されている「名曲集」的な書籍が見つかりません。
何か良書があれば教えてください。雑誌のバックナンバーでも構いません。お願いします。

A 回答 (3件)

残念ながら、現代音楽は「現在進行形」なので評価が定まっていません。

演奏される機会も、ましてや録音される機会も、きわめて限られます。
(個人的には、「現代音楽」とは20世紀後半以降の音楽と考えています。20世紀前半は、もう評価が確立していると思いますので)

そういう「評価の定まっていない」ものに言及するのは、「鑑識眼」を問われる「試金石」ですから、プロの評論家・批評家は誰もきちんと向き合いません。(現に、かつて武満徹氏を「音楽以前」とコケにした評論家は、今日では「音楽のわからん奴」として嘲笑の対象になっていますから)
それだけのリスクを冒して本や評論を書いても、聴衆が少なすぎてまず売れません。
なので、そういった本はまず出現する可能性がないとあきらめてください。

従って、自分の耳で聞き回るしかないようです。ネット上に、いろいろな先達がいますので、そういった方々の中から「自分の耳に近い人」を探し出すのが一番手っ取り早そうです。

まだ現代音楽には「名曲」や「名作曲家」は存在しないと思います。せいぜい「すこし有名曲」や「ちょっと有名な作曲家」が存在する程度です。その中から、「自分にとっての名曲、名作曲家」を探し出すことが大事なのでしょう。「全く無名」の中から探し出すのは、アマチュアにはちょっと無理でしょう。

私の知っている範囲も代表的なものを挙げてみますので、あとはご自分でYouTubeなどで実際に耳にしてみてください。(一部、1940年代も含みます)

オリヴィエ・メシアン(1908~1992)「トゥランガリラ交響曲」「時の終わりのための四重奏曲」「イエスに注ぐ20のまなざし」など
ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913~1994)「管弦楽のための協奏曲」「交響曲第3番」「ピアノ協奏曲」など
アンリ・デュティユー(1916~2013)「メタボール」「チェロ協奏曲~遥かなる遠い国へ」「ヴァイオリン協奏曲~夢の樹」など
ユン・イサン(1917~1995)「交響曲第4番 『暗黒の中で歌う』」(サントリーホール落成記念委嘱曲)、「光州よ永遠に」など
ヤニス・クセナキス(1922~2001)「メタスタシス」「シナファイ」など
ジェルジュ・リゲティ(1923~2006)「アトモスフェール」「ルクス・エテルナ」「ピアノ協奏曲」など
ルチアーノ・ベリオ(1925~2003)「シンフォニア」「セクエンツィア」など
ピエール・ブーレーズ(1925~2016)「ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌)」「プロ・スロン・プリ」「フィギュール・ドゥーブル・プリズム」など
ハンス・ウェルナー・ヘンツェ(1926~2012)交響曲1~10番、歌劇「若い恋人たちへのエレジー」など
カールハインツ・シュトックハウゼン(1928~2007)「グルッペン」「プンクテ」など
ソフィア・グヴァイドゥーリナ(1931~ )ヴァイオリン協奏曲「オッフェルトリウム」など
ヘンリク・グレツキ(1933~2010)交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」など
クシシュトフ・ペンデレツキ(1933~ )「広島の犠牲者に捧げる哀歌」「ポーランド・レクイエム」など
スエィーヴ・ライヒ(1935~ )「ドラミング」「木片の音楽」など
アルヴォ・ペルト(1935~ )「フラトレス」「タブラ・ラサ」「カントゥス~ベンジャミン・ブリテンの思い出に」など

日本人作曲家
伊福部 昭(1914~2006)「シンフォニア・タプカーラ」「交響譚詩」「リトミカ・オスティナート」など
芥川也寸志(1925~1989)「交響管弦楽のための音楽」「エローラ交響曲」「オーケストラのためのラプソディ」など
矢代秋雄(1928~1976)「交響曲」「ピアノ協奏曲」など
黛 敏郎(1929~1997)「曼荼羅交響曲」「涅槃交響曲」、歌劇「金閣寺」など
武満 徹(1930~1996)「ノヴェンバー・ステップス」「系図 ~若い人たちのための音楽詩」、合唱曲集「うた」
吉松 隆(1953~ )「朱鷺によせる哀歌」「サイバーバード協奏曲」など
細川俊夫(1955~ )ホルン協奏曲「開花のとき」、歌劇「海、静かな海」など

日本人作曲家については、Naxosの「日本作曲家選輯」シリーズの「片山杜秀エディション」に付いている片山杜秀氏の解説が詳しいようです。(私はほとんどを個別に持っているので買っていませんが)
http://www.hmv.co.jp/artist_Japanese-Composers-C …
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僕も文献はわかりませんが,曲について独断と偏見で回答します。

No.1 さんご推薦のスティーブ・ライヒ面白いですね。ウェーベルンっちゅうのもいますね。せっかくなので日本人の曲にもご興味を持っていただけると幸いです。一柳慧(いちやなぎ とし),芥川也寸志,武満徹など・・・シェーンベルク以降かどうかは不明ですが,少なくとも生存老人の僕が生きている彼らをマスメディア等で見たことがある。おっと,ゴジラの伊福部昭を忘れていましたね。イチオシは武満徹の「ノベンバーステップス」と「ガーデンレイン」,つきなみでしたか・・・ごめんなさい(敬称略)
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特に現代音楽に特化した書籍は知らないのですが、下記のものでは中世から現代に至るまでの音楽史に触れられていて、一部現代作曲家についても書かれています。



西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)
岡田 暁生 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E9%9 …

音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書)
岡田 暁生 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%8 …

曲については、個人的にはシェーンベルク以降を現代音楽と思っていて、十二音技法を経て色々な作曲技法が出てきたと思うのですが、トータルセリエリスムとか、ミニマルミュージック、新ロマン主義、新しい単純性などで、以下の作曲家は体系的に並べたものではなくて、単に私の好みです。

アルバン・ベルク「ヴァイオリン協奏曲」(1935)


リゲティ 弦楽四重奏曲 第1番 『夜の変容』
https://www.youtube.com/watch?v=UYiec4ajEMU

スティーブ・ライヒ 『18人の音楽家のための音楽』
https://www.youtube.com/watch?v=PMsYuFrKUQ8&t=123s

他にもポーランドだったら、ペンデレツキやグレツキ、アメリカではグラス、アダムズ、単純性で言うとペルト、
他にもクセナキス、ベリオなどで検索すると面白いです。

教えてgooの検索窓に「現代音楽」と入れれば、過去の質問が出てきます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。勉強になります。

お礼日時:2017/11/09 08:31

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