最近石油は人工的に製造出来るっていう話を聞きました。その為にはプラントの設備投資等莫大なお金が掛かるのであくまでもコストを無視した理論的な話だそうですけど。でも実際そんな事は可能なんでしょうか。私は理工学に関しては全く分からないんで的外れな事を聞いているのかもしれませんが、私が子供の頃学校で教えられたのは、石油は恐竜等の化石が何百万年もの間に変化して石油になると教えられずっとそう思ってました。だから過去に堆積した石油は有限で(元となる恐竜がもう居ないんですから)いつか枯渇するんだ、と思ってました。
今回聞いた人工的に石油を作るという話は、化石燃料が出来る時の状況を人工的に再現するのではなく、非常にありふれた元素を化合する事で石油を作るんだそうです。そもそもそんな事は可能なんでしょうか。
質問1、前述の様に私は石油の原料=恐竜等の化石、と思っていましたが、この考えは正しいのでしょうか。
2、元素を化合して石油を作るという事は可能なんでしょうか。
3、もし2が可能だとすると、どんな元素の組合せになるんでしょうか。
宜しくお願い致します。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
やらない理由は何でしょうか。
やはりコストですか?コストと収量と収率です。目的の成分ばかり取れる反応ではありませんし.数万円かけてせいぜいngオーターですから。
燃料として使われる場合が多い石油合成の場合には.石油のもつエネルギー以上のエネルギーをかけられません。もし.石油のもつエネルギー以上のエネルギーを必要とする(=元素や分子から合成する)のであれば.原料のエネルギーを直接利用したほうが効率がよいからです(例.電気自動車・水素自動車)。
また「石油」をcいくつの炭化水素と考えるかによって大きく変化します。c8炭化水素を合成するかc10-12炭化水素を合成するか.c13-20炭化水素を合成するかです。
大多数が低鎖になってしまいますから.重合が必要になってしまいます。ワンポットではできませんし.原料の水素は製品価格に比べると天文学的高価なものです。生成される低鎖炭化水素を重合させる必要もありますが.現在の方法では.ノルマルが多くオクタンを必要とするガソリンには向きません。ノルマルは燃料とするよりも化学原料としての利用が考えられています。
>実用化されているというのはどのレベルでの話になるのでしょうか。
南アフリカでは最近まで100%石炭液化です。
日本では.テストプラント程度です。マクロ化は容易なのですが.原料価格が現在の石油価格の大体100-1000倍になるので.原料が低価格で供給されるのであれば.即実用化されるでしょう。
>3、2の実用化に関して参考URL等が
知りません。
>にはどんな文献を見ればいいかとか
石炭液化関係やユーカリ関係やメタン液化関係を調べればはいて捨てるほどあります。
ケミアブで検索してください。
>商用レベルにする事は出来ないのでしょうか。
メタン等の原料さえ低価格で入手できるのであれば.即実用化できます。注意点として.輸送費を含めたエネルギーを石油のもつエネルギー以上使ってはならないということです。
2番の方の内容は.プラットフォーミングやコーキングとも呼ばれている方法で.石油コンビナート内で生成した(特定の成分だけ100%合成することは不可能。せいぜい20-30%で残りは変なものができる)販売用品以外を再度利用して.目的の成分に変更する方法です。
>これは炭素原子に水素分子を反応させる事をやらないと仰ってるんですよね。
ご指摘のとおりです。
>2で実用化されていますと仰っているのは化合物から作る方法ですよね。
ご指摘のとおりです。
御丁寧な回答有難う御座居ます。お礼が遅くなって大変申し訳御座居ません。色々調べて再度質問させて頂きたいと思っていたので、締切らずにオープンにしてたのですが、リサーチにまだまだ時間が掛かりそうなので一旦締切る事としました。再度この関係で質問させて頂く際にはまた御指導宜しくお願い致します。どうも有難う御座居ました。
No.4
- 回答日時:
参考程度ですけれど・・・・・
軽油代替燃料の製造方法があります。
植物油のグリセリンを反応除去させます。
メチルアルコールとアルカリ触媒を使用して粘度の低い脂肪酸メチルエステルにする方法です。
石油を人工的に合成する方法ではないけれど、関連するかと思いました。
使用する薬品代は1Lつくるのに約35円です。
動植物油(使用済可)3000cc から 2900cc 程度です。
バイオディーゼル燃料(BDF)と呼ばれます。
精製や水分除去度合いで品質に差がでます。
個人でも可能な結構昔からある技のようです。
ひまわり 大豆 とうもろこし 菜種 魚 動物 などなどから軽油代替燃料を作ります。
硫黄分をほとんど発生させない。炭素は本来の植物由来。
無改造エンジンで使用できる。オレイン酸等の潤滑特性
が好都合。酸素含有燃料などの特長を持っています。
太陽と水と空気から植物が作ってくれる?
横道の話で申し訳ないです。
御参考になれば幸です。
No.2
- 回答日時:
再生重油というのがあります、
古くは石炭、廃タイヤ、廃油を乾溜、蒸留して重油にします。
重油の合成は一番再生のきく植物からかな。
でん粉を使って脱水、脱酸素反応をします。
メタンが沢山海中にあるようですからこれらを重合します。
石油は炭素と水素、少量の酸素からなりますから合成も可能です。
現実にはこれらは産出されませんから上のような方法になります。
No.1
- 回答日時:
>この考えは正しいのでしょうか。
私が学生時代ならばこの考え方です。しかし.20-30年前に新しい考え方が発表されていますので.現在は変わっているはずです。
>元素を化合して石油を作ると
できないことはないです。ただ.面倒でやりません。普通は化合物を使います。
石油は.炭化水素ですから.炭素に水素を化合させることになります。ただ.単純に炭素原子に水素分子を反応させるには.高い活性化エネルギーが必要ですから.できないことはないですが.やりません。方法としては.水素気流中で炭素電極を入れて.スパークを飛ばすことになるかと思います。
化合物から作る方法は.実用化されています。必要ならば補足をください。
御回答有難う御座居ます。
1、>ただ.単純に炭素原子に水素分子を反応させるには.高い活性化エネルギーが必要ですから.できないことはないですがやりません。
との事ですが、やらない理由は何でしょうか。やはりコストですか?
2、>化合物から作る方法は実用化されています。
実用化されているというのはどのレベルでの話になるのでしょうか。石油が人工的に作れるのならば凄い事だと思うのですが、あまり一般的に知られていない事を考えると実験レベルという事なのでしょうか。
3、2の実用化に関して参考URL等がありましたら教えて頂けませんでしょうか。またこの件に関してより詳しく勉強するにはどんな文献を見ればいいかとか、どこの団体に聞けば参考意見を教えてくれるかなどアドバイスを頂けませんでしょうか。
4、もし実用化出来るのであればそれは商用レベルにする事は出来ないのでしょうか。
5、蛇足の質問で恐縮です。私の理解が悪い場合は御容赦下さい。1ではできないことはないですがやりませんとおっしゃってますが、これは炭素原子に水素分子を反応させる事をやらないと仰ってるんですよね。
2で実用化されていますと仰っているのは化合物から作る方法ですよね。
以上宜しくお願い致します。
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