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高校で習う日本文学の代表的な物語の題名と作者を時代順に全部教えていただけますか?よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

10世紀(900年代)初頭前後、物語が誕生する。

前代知識人の多くは中国小説を耽読し、中には自分で創作する者もあったらしい。やがて仮名が発明されると、この創作熱は仮名散文で綴られる物語制作へと導かれる。初期物語作者の多くは漢詩文に習熟した官人だった。この発生期の物語は、空想的要素の強い伝奇物語と和歌を取り込んだ現実的要素の強い和歌物語との二系統を見せている。
以下は、物語名/作者/制作年 の順。

-竹取物語/
作者未詳/9世紀末~10世紀初頭
日本最古の物語で「源氏物語」でも「物語の出来はじめの祖(おや)」とされている。

-宇津保物語/
作者未詳だが源順(みなもとのしたごう)が有力との説あり/10世紀中頃
20巻に及ぶ大河小説。

-大和物語/
作者未詳/951年頃までに原型が成り、980年代には現在の形に増補

-落窪物語/
作者未詳だが一説には源順とも/10世紀中頃~末

-平中物語/
作者未詳/10世紀中頃~末

-多武峯(とうのみね)少将物語/
作者未詳だが高光周辺の侍女との説/10世紀後半

-篁物語/
作者未詳/10世紀末頃

-伊勢物語/
作者未詳だが一説には文体上の類似から紀貫之とも/10世紀末頃
全125段。前半50段であったものが、11世紀に現在までの形に増補された。

物語発生から約1世紀後、11世紀初頭に最大傑作と称される「源氏物語」が創作され、平安後期も物語は盛んに制作される。

-源氏物語/
紫式部/11世紀初頭
物語文学の最高傑作と目される。全54帖は光源氏の生涯を語る前半と、その子薫の半生を語る後半から成るが、さらに主題の展開から前編を二分して全体が三部からの構成と考えれている。第一部(桐壺~藤裏葉)、第二部(若菜上~幻)、第三部(匂宮~夢浮橋)。

-栄花物語/
作者未詳/前半30帖11世紀前半、後半10帖12世紀初頭

-浜松中納言物語/
菅原孝標女とされる/11世紀中頃

-夜の寝覚/
確証はないが菅原孝標女とされる/11世紀後半

-狭衣物語/
源頼国女とする説が有力/11世紀末頃

-とりかへばや物語/
作者未詳/平安時代後期

-堤中納言物語/
作者未詳/短編集ごとに11世紀後半~13世紀

鎌倉時代にも平安朝への憧憬に根ざした物語が制作された。擬古物語と呼ばれる。

-海人の苅藻/
作者未詳/12世紀末

-住吉物語/
作者未詳/12世紀末、平安時代の物語を鎌倉時代に改作したもの

-松浦宮物語/
藤原定家/鎌倉時代初頭

-苔の衣/
作者未詳/鎌倉時代初頭

-石清水物語/
作者未詳/鎌倉時代中期

-小夜衣/
作者未詳/鎌倉時代中期

山路の露/
作者未詳/鎌倉時代

ここまでが狭義の意味での物語成立から室町時代初期までを指す。これ以降は歴史物語と続く。

以降の主なものは以下の通り。

歴史物語
いずれも平安時代~室町時代
-大鏡/作者未詳/
-今鏡/作者未詳/
-水鏡/中山忠親とされる/
-増鏡/作者未詳/

-今昔物語集/
作者・編者未詳/12世紀前半

-平家物語/
諸説あるが作者未詳/鎌倉時代前半

-御伽草子/鎌倉時代~江戸時代
-仮名草子/江戸時代

さらにこれ以降は近世(江戸時代)の小説へと発展する。
井原西鶴、滝沢馬琴、上田秋成、十返舎一九、式亭三馬、為永春水と続き、読本・合巻・洒落本・滑稽本・道中記・人情本などが書かれる。
その後、近松門左衛門が出て、芝居・浄瑠璃などへと発展していく。近世後期に移ると歌舞伎が隆盛を迎えることとなる。
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普通に「物語」といえば下記です。

これらの後には、リアリティー重視の「歴史物語」が続きます。
910年以前『竹取物語』未詳 / 物語
成立時期不明(諸説ある)『伊勢物語』未詳 / 物語
951年頃『大和物語』未詳 / 物語
965年頃『平中物語』未詳 / 物語
984年以前『宇津保物語』未詳 / 物語
989年頃『落窪物語』未詳 / 物語
1008年頃『源氏物語』紫式部 / 物語
1057年頃『浜松中納言物語』未詳 / 物語
1060年以前『夜の寝覚』未詳 / 物語
1080年頃『狭衣物語』六条斎院宣旨源頼国女 / 物語

*未詳とあるのは作者未詳の意味です。
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この回答へのお礼

詳細にお答えいただきありがとうございます。

お礼日時:2017/12/14 01:47

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