プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

最近殺菌成分としてよく使われているトリクロサンという物質についてです。
確か、ダイオキシンに構造がとてもよく似ていて、塩素の存在下で焼却、または紫外線を浴びるとダイオキシンを発生するという話を聞いたことがあるのですが、大丈夫なのでしょうか?
垂れ流し状態では、静かな環境破壊とも思われるのですが。どなたか詳しい方いらっしゃいますか?

A 回答 (2件)

トリクロサンを多用するのは私もあまり良いこととは思いません。


トリクロサンは既に多くの河川や湖沼から検出されているという報告もあり、
危惧すべき状況になっていると言えるのではないかと思います。
ただ、トリクロサンだけが問題なのではなく、
私たちの生活の中に化学物質が広く使われています。
その中にはダイオキシンや環境ホルモンに容易に変化するものが
多くあることを意識して自分や家族や環境を守る工夫が必要ですね。

ところで、トリクロサンが近年家庭用品でも多用されるのは、
「ほとぼりがさめた」だけでなく、O157の影響が大きいようです。

手を洗うには石鹸で汚れや細菌の多くを除去できるのですが、
O157のように、少量でも人体に悪影響を及ぼす菌に対しては、
どうしても殺菌剤を使用して、徹底的に菌を除去しなければなりません。
そうなると、手洗いに殺菌剤を使う事になるのですが、
手洗いの後に殺菌剤(アルコールや逆性石鹸)を使うのは、二度手間で面倒です。
トリクロサンは、洗剤に直接配合できるので、
手洗いと同時に殺菌できるという利点があります。
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この回答へのお礼

なるほど...。O-157がきっかけだったんですね。なんでもかんでも殺菌する必要はないんじゃないかと常々思ってはいたのですが。確かに、垂れ流し状態の危険な物質は他にも山ほどあるんでしょうね。トリクロサンだけ特別ってわけじゃないから、いまさら騒ぐ人もいないってことですかね。背筋が寒くなってきました。自己防衛するといっても限界があるし、もう手遅れなんでしょうか...。ともかく、本当に詳しい説明をありがとうございました。目からうろこでした。

お礼日時:2004/11/02 00:07

トリクロサンは30年以上も広く使われてきた殺菌剤で、


今でもシャンプーやハンドソープ等に使われています。
トリクロサン自体は、ノバルティス社
(旧チバガイギー社)の製品で、
国内使用される年間約20トンが全量輸入されています。
また、一般に販売されている製品の
トリクロサン濃度は0.3%以下です
(医療用のもので0.5%程度のものもあります)

トリクロサン自体はダイオキシンではありません。
また、トリクロサンを紫外線に当てても
ダイオキシンにはなりません。
ところが『次亜塩素酸』と混ぜて熱や紫外線を加えると
ダイオキシンが発生する可能性があるという
報告がありました。

次亜塩素酸は、水道水の消毒や漂白剤に
広く使われています。
そのため、トリクロサンと次亜塩素酸が家庭排水として
河川に流れ込んだ際に、太陽光による紫外線により,
ダイオキシンが発生しているのではないかと
考えられています。
詳しいことは未だ明らかでない部分があります。

ただ、もしもダイオキシンが発生しないとしても、
トリクロサン自体が水生生物にとって
あまり良くない物質だという報告があるので、
自然環境への放出は最小限にとどめておきたいと
考えられます。
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この回答へのお礼

コンピューターの調子が悪くてお返事遅れて済みませんでした。大変専門的なお話をありがとうございました。確か、20年位前に、ダイオキシンとの関係を消費者団体が問題にして、結構大騒ぎになったとの新聞記事をたまたま目にしたことがあったのです。それからしばらくの間は、メーカー側も使用を控えていたのですが、(イメージが悪いからです)ほとぼりが冷めたのか、最近またよく使われるようになりました。トリクロサンにしても、ダイオキシンにしても微量だからよいというものではないと思うんですね。素人は感覚で物を言ってしまうけど、専門家の方たちは、これを問題だとは思われないのかなと、それほど危惧する状況ではないのかなと、その辺が知りたかったのです。子を持つ母として。地球の将来を考えたときにです。

お礼日時:2004/10/26 18:03

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