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上位運動ニューロンの障害では、痙性麻痺を呈するのが一般的ですが、上位運動ニューロンの中で錐体路のみの単独障害では弛緩性麻痺を呈するのはなぜですか?弛緩性麻痺は下位運動ニューロンの障害時に起きると思うのですが。。。脊髄前角細胞をおかすポリオは上位運動ニューロン障害にもかかわらず弛緩性麻痺を呈するのもよく分かりません。どなたか教えて頂けないでしょうか!

A 回答 (1件)

 まず痙性麻痺とは何かというと、伸長反射の亢進など筋緊張の亢進を伴った運動麻痺を意味します。



伸長反射は
 筋紡錘→求心性伝導路((1)a)→中枢(脊髄)→遠心性伝導路(α)→効果器(錘外筋)
というように反射弓に興奮が伝わることにより出現します。これは脊髄レベルの反射で、これ自体脳の障害とは関係なく出現します。
ところが中枢神経疾患では伸長反射は亢進します。それは筋紡錘の感度を調節する機能を持つγ系の興奮が高まるからです。γ系はおもに錐体外路の損傷による脱抑制により興奮します。
よって、痙性麻痺は錐体外路の損傷によってもたらされる現象と言えるのです。臨床的には錐体路の線維と錐体外路の線維は一部を除いて極めて隣接しまた混線していますから、同時に障害され、中枢神経疾患では痙性麻痺を生じると言われるのです。

 次にポリオについてですが、これは脊髄前角細胞の疾患です。脊髄前角細胞は脊髄にありますが、末梢神経ですので弛緩性麻痺になります。
 同様に脳神経では神経核が脳幹部に位置しますが、それ自体末梢神経ですので上位ニューロンの障害とは言いません。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりすみません!
前角細胞は脊髄にありますが、下位運動ニューロンと言う事が判明したのでかなり整理がつきました。ありがとうございました。

お礼日時:2004/10/26 00:27

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