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最近、有機化学実験で、合成した生成物の再結晶を行い、融点測定によって純度を確かめるという操作を繰り返していて疑問に思ったことです。
融点測定には、「十分」乾燥させた結晶を用いると書かれていたのですが、再結晶に用いた溶媒が結晶中に含まれていると融点はどのように変化するのでしょうか?結晶より溶媒の方が融点が低い場合、溶媒が融けることが引き金となって、実際の融点より低い温度で結晶も融けてしまう…こんなイメージしかもてず、融点が下がってしまうだけなのか、範囲が広くなるのかわかりません。
フェンブフェンの合成で結晶溶媒にメタノールを用いるより塩化メチレンを用いたほうが高い融点が得られると聞き、これが本当なら文献値に近い融点を得るためには結晶溶媒の選択も重要なのかと考えたんですが。融点測定は、カバーグラスに結晶をはさみヒーター上にのせて加熱する装置を用いています。

A 回答 (2件)

上の人と同じ意見ですが少し補足を。


結晶に溶媒などの不純物が入って混合物となっている場合には、モル凝固点降下が起こり融点が不純物の量に比例して下がります。また、温度上昇の速度を同じにして測定を行った場合、低い温度から溶解し始め、ダラダラと解けていきます。
また、この現象は不純物の融点が目的の結晶よりも高いものでも起こります。簡単な例を挙げれば、氷に塩を入れたときに凝固点降下が起こって0度以下の温度が作れることが挙げられます。(NaClの融点は400℃?、とにかく高温)
確かに溶媒の選択は重要です。また、再結晶させるときにゆっくり、かつすべての結晶を析出させないように、再結晶を行ったほうが、結晶が大きく成長し、不純物は溶液のほうに残るので、きれいな結晶ができます。
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この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございます。
凝固点降下をよく理解できていなかったことがわかりました…。不純物の融点ではなく含まれる量が目的物の融点に影響するということでしょうか?物質の性質を理解していないと実験は難しいです。

お礼日時:2004/10/25 01:21

モル凝固点降下による考え方ではないでしょうか?



メタノールの沸点は65℃
塩化メチレンの沸点は40℃
ですから、沸点の低い塩化メチレンを溶媒に選んだ方が乾燥しやすく、再結晶の中に残りづらいのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

質問早々、回答ありがとうございます。
モル凝固点降下だろうとは思ったのですが、固体中に液体の状態で不純物が含まれる場合もこの考え方でいいってことですよね?

お礼日時:2004/10/25 01:16

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