そして父になる福山家とリリー家どっちが総合的に幸せ？

Question

批判はありそうだけどキチンと教育躾けされる福山家がいい。

この映画の描き方、富裕インテリが悪いように描かれていていやだと感じます。

ucok · Accepted Answer

そういうふうに解釈なさいましたか。私は単に、福山演じる野々宮良多のほうが初めは「父になりきれていない」というだけの話なのだと解釈しました。良多の妻はそれなりに母になっていたし、野々宮家で育った子供も、いい子に育っていましたしね。

ちなみに、リリー演じる斎木雄大は、一見すると達観したようなことを言っていましたが、あの年齢でやっと父になったのですから、雄大には雄大なりの紆余曲折があったものと想像できます。

是枝裕和監督は、べつに、「インテリが悪い」という描き方をする映画人ではないと私は常々思っています（現に「歩いても 歩いても」の家庭はどうやらインテリだし）。単に、世間の大多数が見ている方向と違う方向に目を向けたいのと、「家族って結局何だろう」みたいなテーマを持っているのだと思います。もともとドキュメンタリー出身ですしね。

以下はネタバレですが、
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福山演じる野々宮良多は、リリーの斎木家で育てられてしまった、ちょっとめんどくさい子を育ててみて初めて、父になった、のだと思いました。その子は、あのまま斎木家にいったら、高校で走り屋になって、そこそこ更生してから電気屋を継いで幸せに暮らすのが関の山だったかもしれませんが、あの調子で行くと、末は企業家だと思います。野々宮良多に似ているのです。一方で、野々宮良多が、やや業を煮やしていたほど優しいほうの子は、そんなタマではなく、彼には彼に合った人生があるのだと感じました。あの子は斎木のオシャレな母さんに似ていて、アーティストになるかもしれないなと、なんとなく思いました。

ucok · Answer

＃４にいただいたレスポンスを拝読しました。なるほど、それで福山演じる野々宮家を擁護なさっているのは理解できます。ただ、映画の製作者らの意図は「富裕インテリが悪いように描」くことではないはずだ、と私は申しているだけです。

ucok · Answer

＃２へのレスポンスを拝見しました。近年は確かに、わかりやすいハッピーエンドがウケますよね。でも私は「八日目の蝉」にしても「寄り添うことの幸せ」を感じましたけどね。

いずれもフィクションですが、似た事件って世の中で起きていて、そのたびにワイドショーは法律上の犯人をバッシングしますよね。でも、ああやって映画を通じて寄り添えたらいいなって私は思ってしまいますし、＃３さんもお書きになっているように、映画をきっかけにみんなで考えらえたら、「私しか考えていないのだろうか」という孤立感をぬぐえると感じてしまいます。私にとっては、新聞やテレビで事件を知って、「この世に本当にこんな鬼のような犯人がいるのだろうか」というモヤモヤ感を抱き続けるほうが不快です。あくまでも私の話ですが。

mabuterol · Answer

モヤモヤが残るというのは、ある種の名作ではないですか。勧善懲悪のハリウッド映画のようなものは分かりやすくて痛快で良い面もあると思いますが。

小説でも、芥川賞を始め純文学と呼ばれるジャンルは、モヤモヤするばかりで後味が悪いけれども、喉に刺さった骨のように心に引っかかり、何かしら考えさせられたりするものです。

mabuterol · Answer

あれ映画ではそうでしたが現実は反対だった、と聞いた事があります。出典なしで失礼。

そして父になる 福山家とリリー家どっちが総合的に幸せ？

そういうふうに解釈なさいましたか。

＃４にいただいたレスポンスを拝読しました。

＃２へのレスポンスを拝見しました。

モヤモヤが残るというのは、ある種の名作ではないですか。

あれ映画ではそうでしたが現実は反対だった、と聞いた事があります。

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