簿記をはじめたばかりです、
馬鹿みたいな質問かもしれませんがよろしくおねがいします。
「貸倒引当金」や「利益準備金」などの積立金は、実際に現金を貯金するのではなく、
「負債」や「資本」を計上することによって、「資産」を留保すると考えてよいのでしょうか?
積立金は配当を内部留保することによって、「資産」が留保されるので、「現金」(同等物)がたまるのはわかる気がするのですが、
引当金って負債ですよね?
引当金を計上することによって、利益が低くなるのでそのぶん「資産」が留保されるということなのでしょうか?
なんか肝心なところがわかっていません。
よくわからない質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
まず、B/Sの構造から見ると、
貸し方は負債・資本、借り方は資産が計上されますが、会計上は貸し方は、資金の調達源泉、貸し方はその運用状態を表します。また、B/Sは必ず貸借一致します。このことから、資金の調達源泉(負債-引当金、資本-積立金等)に見合う資産が計上されていることになります。その資産は実際に現金として、そのまま留保されている訳ではなく、運転資金や固定資産等の様々な資産に形を変えて留保されています。
また、引当金について個別に考えると
もともとは適正な期間損益計算を行うために将来予想される支出を合理的に算定して、当期に対応する部分を予め費用計上するものをいいますが、仕訳(○○引当金繰入**/○○引当金**)でもわかるように、実際の現金支出を伴わない費用項目なので内部留保の効果があります。その性質からみると減価償却費に似ている部分があります。
以上、2つの視点から書いてみましたが、ご理解頂けたでしょうか。
回答ありがとうございます。
とてもよく理解できました。
初めてまもないのですが、すこし簿記のロジックがわかってきた気がします。
簿記、ものすごい発明ですね。頭が下がります。
引当金は、「将来予想される費用を、当期に計上する」とともに、
「(現金支出は伴わないため)利益の内部留保」にもなる、と。
二つの意味合いでとれるのですね。う~ん、楽しいなあ。
引当金や積立金を「調達源泉」と見るのはわかりやすいですね。
なるほど、その源泉分の資産が増えているのですね。
わかりやすい回答ありがとうございました。感謝します。
No.3
- 回答日時:
なぜ貸倒引当金を計上すると資産が留保されるのか?というのは、簡単な損益計算書を作ればわかると思います。
仮に下のような損益計算書の場合だと、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
仕入 50I売上 100
貸倒引当金繰入 10I
当期純利益 40I
仕入及び売上は現金取引とします。50払って仕入れ、100で売り上げました。残った現金は50ですよね。でも利益は40。
この差の10は何かというと、不特定の資産が貸借対照表に残っているからなんです。この場合ですと現金50の内の10になります。
会計学的には非現金支出費用を計上するとその分の不特定の資産が留保されることを意味しています。積立金も同様に、実際には積立金を計上しても何も出ていかないので、計上した分に見合う不特定の資産が留保されることになります。
結構簿記の初期で悩む論点だと思いますが、かなり簿記に適正がある方の良い質問のように思いました。頑張ってください。
あと引当金の意味ですが、会計学上は、特定の費用または損失であり、当期以前の事象に起因し、発生の可能性が高く、金額が合理的に見積もり可能なものという4つの用件満たしたもののみ計上することが認められます。
これを貸倒引当金で考えると、貸倒損失という特定のものに対して、当期以前の販売から生じた売掛金に起因し、どれくらいと見積もれるくらいに発生の可能性が高く、見積もり可能なので、計上されます。
つまり、将来のための準備ではなく、当期以前に原因があるから当期に計上するものです。
回答ありがとうございます。
大変わかりやすいです、助かります。
「非現金支出費用」を計上すると特定の資産が留保される、
それはわかりやすいですね。減価償却とかもそうなのか。
会計ロジックすごい面白いです。なるほど。
今、2級をやっているのですが肝心の「理論」が載ってなくて、
丸暗記でいけてしまい、心底つまらないです。
そのような理論は、会計士ぐらいの問題なのでしょうか?
会計学の本とか買ってみようかしらん。
No.1
- 回答日時:
貸金という資産が現金という資産に変わっても、それだけでは利益或いは損失は発生しません(受取利息等は考慮せず)。
但し、貸金全額が現金になる保証がなく、将来において一部が損失になる可能性が現在ありますので、現在においてそれ(所定の割合)を損失として計上しておくというのが貸倒引当金です。
回答ありがとうございます。
なるほど。将来のおける損失を、当期に計上しておくのですか。
ということは、「将来の損失に備える」と言うよりは、
「将来の損失を今おきたと考える」といったもの?
結局、同じなわけでしょうか。
よくわかりました。ありがとうございます。
積立金は、利益の内部留保により「資産」を増やす(留めておく)
というような考え方でよいのでしょうか?
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