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 初めまして。今、債券について勉強しています。その債券の格付けにおいて、なぜ債券の格付けは重要なのかという疑問にあたりました。債券を格付けするということは、債券を発行している会社などの信用力を投資家を示すものだと思うのですが、それが債券の格付けの重要性なのでしょうか?いまいち、つかめないところがあります。「債券の格付けはなぜ重要なのか」、詳しく知っている人がいましたら、よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

こんにちは、改めて正面切って問われると実に奥の深い質問です。


なぜ格付けが重要かというと、社債を発行する場合その条件に信用リスク分のプレミアムを上乗せするからです。
債券は不特定多数(ではない場合も実はあるのですが)の投資家から資金を集める直接金融ですが、投資家は信用度の低い発行体に対してはその分金利の上乗せを要求します。
融資においても信用の高い大企業よりも低い企業、さらには個人(消費者金融など)にはより高い貸し付け利率を適用しますが、それと同じ理由です。
では何故リスクの高い先には高い利率を適用するかというと、返済が焦げ付く(デフォルト)確率、倒産確率が高まるためです。
おおざっぱに例えましょう。すべて1年債として格付けAの集団はデフォルトの確率1%、格付けBの集団は確率10%と仮定し、各々の集団の100企業の社債に1万円づつ分散投資したとします。
非危険利子率(まったくデフォルトがない利率、国債など。国によっては返ってこないところもありますが⇒カントリーリスク)が1%とすると、集団Aは99万円の元本しか返ってきません。(あくまでも数字の上です)
ですから、その差額を補うためには101万円(非危険利子運用)÷99=1.0202万円。つまり1%に1.02%余計に利率を上乗せする
必要があります。
集団Bは同様に101万円÷90=1.122万円、11.2%上乗せとなります。
実際にはもっと複雑にこのプレミアムは決定されますが(市場の需給など)、考え方としては上記の通りです。
この会社はどのような格付けか、は格付けを行う会社があり(有名なところではStandard & Poors Moody'sなど)
財務内容を調査のうえダブルAだ、シングルAだ、いやBだ、などと決めます。普通は発行体の依頼により格付けを行いますが、頼まれてもいないのに格付けをする「勝手格付け」することもあります。
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございます。

お礼日時:2004/11/08 21:43

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