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大学のレポートで困っています。「塩化ビニル製の点滴用チューブから環境ホルモンのひとつフタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)が溶け出し血中に取り込まれ健康に影響を与えるおそれがある。DEHPは肝機能障害や発ガン性があることは分かっているが人間への直接の影響は明らかではない。」という内容の文を読んで科学的立場からコメントを書くのですがどのように書いていいか分かりません。どのようなことから話を進めていくべきですか?塩化ビニルを使わないほうがいい。などということを書くのでしょうか?全然分かりません。ながながと書いてしまいましたが詳しい方宜しくお願いします。

A 回答 (5件)

 DEHPが本当に害があるのかどうかを調べ、その文章が間違っているか正しいのか、正しいとすれば具体的にどのような問題があるのか、に関するコメントを書くのではないでしょうか。



 ヤフーで「フタル酸ジエチルヘキシル」で検索すればそれなりに資料が出てきますよ。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。早速ヤフーで検索してみました。かなり参考になる資料があり助かりました。ありがとうございました

お礼日時:2001/07/31 23:13

化学物質が生体に対して有害であるかどうか、に関してはその化学物質の濃度が重要です。

きわめて毒性が低い物質であっても(たとえばエタノールであっても)、高濃度で毒性試験をすれば結果は「有毒」ということになります。「DEHPが健康に影響を与える濃度」はどの程度なのか、「点滴用チューブから血中に溶け出してくるDEHPの濃度」はどの程度なのか、このあたりが重要なのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。やはり「どの程度取り込むと害になるのか」ということが重要ですよね。ありがとうございました。

お礼日時:2001/07/31 23:16

「量が毒をなす」という言葉をご存知でしょうか? どんな物質でも多量に摂取するから毒となり、少量なら問題になりません。

まずはその閾値を調べられてはいかがですか? 一つの指標として、LD50(半致死量)が使えるかと思います。

次に、塩化ビニルになぜフタル酸エステル類が必要かを議論されてはいかがでしょうか。フタル酸エステル類は可塑剤といって、主に柔軟性を向上させるために用いられます。他に閾値の高い代替試薬があるかどうか、その代替試薬はポリマーとの相溶性はどうか、そもそも可塑剤が少なくて済む高分子構造はあるかなど、理論的に考えれば話は進めやすいかと思います。

ところで、点滴用のチューブって本当に塩化ビニルでしょうか? 輸血用ではないので問題ないのかもしれませんが、塩化ビニルが血液に晒されると血栓ができます。こういった用途ではミクロドメイン構造を持つブロックコポリマーが主流だという認識を持ってたのですが…。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。分かりやすい説明ありがとうございました。本や雑誌で調べてみましたが点滴用チューブが本当に塩化ビニルかどうかははっきりと分かりませんでした。

お礼日時:2001/07/31 23:20

時間的に余裕があるのなら次の資料に当たって見てはいかがですか?


参考になると思います。

1.内分泌かく乱物質の健康影響に関する検討会中間報告書,厚生省,1998
2.松村恵美 et al,病院薬学,26,471-477(2000)

1はDEHPの内分泌かく乱作用について、2は界面活性剤によるポリ塩化ビニルチューブからのジエチルヘキシルフタレートの溶出挙動について書いてあります。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。1,2の資料を拝見しましたところ詳しく書いてあり非常に参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2001/07/31 23:22

こんな感じでまとめてはどうでしょうか。



<問題点>
点滴や人工透析用のバッグ,チューブなどプラスチック製医療器具から,環境ホルモンの疑いがある物質が微量ながら溶け出す恐れがある。
微量であっても医療用具の溶出物質は,人体に直接入るので軽視できない。

<DEHPの用途>
輪液や輸血用製剤が入ったバッグ,患者に注入するためのチューブ,透析装置内には,落としても割れず,低価格のためプラスチックが広く使われている。
添加物のフタル産エステルジエチルヘキシル(DEHP)は塩化ビニールを加工しやすくするために使われる。

<医療機器による影響>
DEHPは動物実験で精子形成の低下など環境ホルモンの作用があると報告されている。

菅野義彦・埼玉医大助手の調査によれば、透析患者の血液から、健康な人の約2倍のビスフェノールAが検出されたとの調査結果が発表された
しかしながら、透析が原因か腎臓機能低下で物質が排泄できないためなのか、その因果関係は現時点では分かっていない。

<対応の状況>
大手医療器具メーカーのテルモやニッショ-は,問題視されているDEHPを使う必要がない非塩化ビニールのポリブタジエン,ポリプロピレンを使った輪液セット,チューブなどの販売を,始めている。

しかし、DEHPには血液成分を保護する役割もあるため,血液バッグなど一部の製品では代替材料が見つかっていない
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。こんなに分かりやすくまとめていただいてありがとうございました。参考にさせていただきました。おかげ様でいいレポートが書けました。私は、この点滴チューブの問題に対してどのように対応するべきかなかなか調べても見つからず困っていました。感謝感謝です。本当にありがとうございました。

お礼日時:2001/07/31 23:28

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