プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

中学3年生のものです。

公民の学習で、よくわからないところがあるので、教えてください。
箇条書きで示しますので、教えていただけるところのみ教えて下さっても幸いです。

(1)予算先議権とはどういう意味でしょうか?
(2)比例代表制とは?
(3)小選挙区とは?
(4)中選挙区とは?
(5)大選挙区とは?
(6)小選挙区比例代表並立制とは?
(7) (2)~(6)の大まかな違いは?

社会が苦手な中学生ですので、出来るだけ分かるように説明していただけると幸いです。簡潔で構いません。
ご協力お願いします。

A 回答 (3件)

(7)について、


比例代表制は、民意が反映されやすい反面、絶対的な優位な政党が出にくく、
枝葉政党にも議席を与えるため、議会運営を困難にさせる危険性があります。
ただし、一定の得票率を得ていない政党には、議席を与えないなど、
制度の一部を修正することで、それを防ぐようにしている国もあります。


小選挙区制は、比例代表制とは逆に、民意の集約が期待できます。
つまり、1位の得票でないと当選できないため、小さな政党では太刀打ちできません。
当選者は、ある程度大きな政党に限られ、議会運営もかなりスムーズとなります。
当然、民意を反映しません。よく得票率を3乗すると議席獲得率になると言われるぐらいです。場合によっては、得票率と議席獲得率が逆転する危険性もありえます。
ただ、選挙区内で優位を保てば当選できるので、地元に有利な政策しか打ち出さず、国全体の視点で考えない候補者が出現しやすいです。また、そんな政策を実行することのできる現職の議員が、再選しやすい制度でもあります。いわゆる地盤が固まりやすい制度です。
選挙区が小さいことから、候補者は、演説などをする地域が限られるため、純粋な意味での選挙費用が限られます。ただし、「地元に有利な政策」から「汚職」となりやすいなどから選挙費用がかさむ危険性があります。

一般的に、政権交代が起こりやすい制度といわれています。それは、現与党に嫌気がさした有権者が、こぞって野党第1党に流れやすいためだといわれています。しかし、それはあくまで都市圏の有権者の投票行動に依存するそうです。たとえばイギリスでは、地方の現職は再選し、ロンドンなど大都市がある選挙区の結果で政権交代がおきるそうです。また、アメリカでは、大統領という別の制度で政権交代は発生しますが、連邦議会だけみれば、10年前までおよそ半世紀、民主党が上下両院の過半数を制していました。共和党が上下両院の過半数を制してから10年間経っていますが、民主党が再逆転する気配もありません。


大選挙区制は、上位数名が当選するため、小選挙区制に比べて民意を反映します。ただ、それは選挙区の大きさや選出する議員数によります。多かれ少なかれ、小選挙区制の悪い面は、持ち合わせています。
また、大選挙区制では、有権者が何人分投票できるかによって、その結果が異なります。
日本では、1有権者が1候補者を記名するのが当然となっていますが、たとえば、2人選出する選挙区ならば、2人書くのが当然とする考え方があります。他国の学者では、後者、すなわち選出する人数だけ記名する制度が主流のようです。
なお、選出する人数だけ記名する方法ですと、結果が小選挙区制とさほど変わらなくなります。それは、自民党支持者は自民党候補者ばかり書き、民主党支持者は民主党候補者ばかり書くためで、当然、同じ政党の候補者の得票が似通い、1つの選挙区で1つの政党が独占しやすくなります。
逆に、1有権者1票制の大選挙区制は、政権交代が起こりにくいのでは、と思っています。それは、最多得票狙わなくてもある程度の支持があれば1人ぐらいは当選でき、逆に候補者をたくさん立てると共倒れする危険性あることが重なって、そのような状態になるものと思われます。
しばらく、1有権者1票制の大選挙区制を採用していた日本では、自民党が結成されて以来、常に与党でした。野党第1党である社会党も何度か政権交代を伺う支持率を得ていましたが、複数の候補を立てて共倒れしたり、それを恐れて候補者を1人に絞ったりしたため、政権交代は実現しませんでした。細川政権が誕生したときに、政権交代(自民党が野党)しましたが、それはあくまで小沢一郎氏など自民党を割って出たために起きたものと思っています。

小選挙区比例代表並立制は、『小選挙区が持つ「民意の集約」、比例代表が持つ「民意の反映」の両方を兼ね備える』がうたい文句になっていますが、私からすると互いの長所を打ち消しあう欠陥制度だと思っています。
小選挙区で自民党か民主党かと問うているのに、結局、比例代表あるために公明党という第3政党が幅を利かせています。小選挙区では通らなかった共産・社民両党が比例代表で議席を獲得できていますし、逆に同党支持者からすれば、比例代表で議席が得られるのに、小選挙区のためにミニ政党と化したと思っていることでしょう。
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(2)から(6)について


比例代表制とは、まず、有権者が投票した票を、政党ごとに得票として集計します。そして、得票率に応じて、政党に議席数を割り振る選挙制度です。
たとえば、全体が100議席あって、政党がA、B、C、Dあり、
Aが40%、Bが30%、Cが20%、Dが10%の得票率の場合、
Aが40議席、Bが30議席、Cが20議席、Dが10議席を獲得することとなります。
(もちろんこんな綺麗に票が割れることはまずないので、端数をどう処理するかをあらかじめ、計算方法をきめています)

(3)(4)(5)について、これらはいずれも、全国をいくつかの選挙区に分けて、まず、有権者が投票した票を、候補者ごとに得票として集計します。
小選挙区制は、その選挙区で上位1名だけを当選とする制度です。
大選挙区制は、その選挙区で上位2名以上(何名までかはあらかじめ決めておきます)を当選とする制度です。
選挙制度を専門にあつかい学問では、選挙区制では、小選挙区制か大選挙区制しかないそうです。
中選挙区制は、大選挙区制に対する日本独特の呼び方で、1つの選挙区で2名から6名ぐらいを当選とする制度です。

小選挙区比例代表並立制は、1部の議員を小選挙区制で、1部の議員を比例代表制で選出する制度です。
日本の衆議院やいくつかの国の議会などで採用されている制度です。
衆議院では、480人のうち、300人を小選挙区制で、180人を比例代表制で選出します。
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(1)について


日本の国会のように2つの議院(衆議院/参議院)がある場合、法案など事案について、どちらから審議を開始するか決める必要があります。予算先議権とは、予算ならびに関連事案について、先に審議する権利を言います。
日本では衆議院に予算先議権があります。すなわち、内閣が予算案を立てたら、衆議院で審議・議決し、可決したらその後に参議院で審議します。
議会は、本来、審議してこそ価値があるのです。先議権がない議院は必ず審議できますが、先議権がない議院は、他院が可決するまで審議ができません。先議権があるとは、より価値を持たせようとする優越性の1つといえます。
また、衆議院の予算先議権は、内閣の信任でも優越性のある衆議院が、重要事案である内閣が提出する予算にも優越性をあたえらることとなります。参議院に先議権があると、衆議院が信任している内閣が提出した予算が、参議院で否決されて衆議院に来る前に宙に浮く、という事態がありえます。それを未然に防ぐために、妥当な権限だと思います。
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