プロが教えるわが家の防犯対策術!

1ヵ月 ・ 1カ月 ・ 1ヶ月 ・ 1ケ月、どの表記が正しいのでしょうか。
「カ」「ケ」は大文字、小文字、どちらでもかまわないのでしょうか。

あまりに情けない質問かもしれませんが、ご教授いただけたら幸いです。

A 回答 (3件)

 どれも正しいです。

数を勘定するときに使う「カ」というのは箇(カ)という漢字がもとではないかと言われています(別の説もある)。ただ、ごらんになってわかるように、この字ははなはだ画数が多い。急ぐときに不便である、というわけで、さまざまな略字や略表記が生まれました。
 略表記がかたかなのカを添える方法です。送り仮名の一種のようなものだとお考えください(添え仮名という人もいます)。江戸時代ごろまで、このような「添え仮名」は小文字で右上隅に書くのがふつうでしたので「ヵ」という表記もあります。
 略字がケで、これはカタカナのケではなく、箇の竹冠です(これも別な説があり、箇ではなくて个という字であるとも言われる)。ちょうど門を |~~| と書くようなものです。読みはむろんケと書いてカと読む。これも「添え仮名」の一種ですので、小文字で書くこともありました。
 つまり、1ヶ月は列挙されたどれでもかまいませんし、一箇月と書いてもかまいません。文章に凝る人は一箇月をとる人が多いようです。
    • good
    • 13
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。お礼が遅くなってごめんなさい。

私が表記した一般的に良く目にする「カ」「ケ」は略表記なのですね。丁寧にお答えくださって、とっても良くわかりました。「ケ」が竹冠の略字(別の説もあるようですが)というのも、知りませんでした。勉強になります(ぺこり)

人から「1ヶ月」じゃなくて、「1ヵ月」が本当なんだよって聞いたんです。「ケ」じゃなくて「カ」が本当なんだよって。で、何故?と聞いても、明確な答えが返ってこなかったもんですから…ここで質問させていただきました。

貴重なお時間を割いて回答くださったこと、感謝いたします。ありがとうございました。

お礼日時:2004/11/24 09:32

 こんにちは。



 公文書(法令などですね)では、「箇月」を使いますから、正しい表記と言う事でしたら「箇月」ですね。
 ご質問の表記は全て、一般的に使われている簡略化した書き方ですから、そういう意味では、全て間違いです。逆に言えば、一般的に使うんでしたら、どれでもいいということになります。
    • good
    • 5
この回答へのお礼

こんにちは。回答ありがとうございます。お礼が遅くなってごめんなさい。

そうですよね。法令では「箇月」を使ってますよね。ですが…最近の法令では「1箇月」じゃなく「1月」と、「箇」を抜くんだよ、とも聞いたのです。これは、本当なのでしょうか?なんだか話がずれてきてしまって申し訳ないのですが…。

私が表記した書き方は、すべて簡略化した書き方だったのですね。勉強になります。(ぺこり)#1さんのお礼にも書かせていただいたのですが、人から「1ヶ月」じゃなくて、「1ヵ月」が本当なんだよって聞いたんです。これは、間違ってるんですね。どっちも簡略化した文字だから、どっちが、どう、なんてことはないのにって、ことなんですよね^^;

貴重なお時間を割いて回答くださったこと、感謝いたします。ありがとうございました。

お礼日時:2004/11/24 09:32

 どの表記か正しいかと問う以前に、果たしてどのような表記が、いかなる経緯で消長してきたのかという角度から考えてみました。



1.一箇月(いっかげつ)、正月三箇日(さんがにち)
 「大野晋の日本語相談」(朝日文庫)では平安末期の「今昔物語」を例に「三箇月を経といへども…」とあるが、それが鎌倉時代の写本では「既に三ケ日夜を経たり」となっている例を挙げ、当時のお坊さんの書写の大胆な省略法ではないかとその由来を求めています。本来の表示法であり、常用漢字としても再度採用されたので、これが今日的表示に戻ったともいえる。

2.一ケ月(いっかげつ)、三ケ日(さんがにち/みっかび)
 カタカナの「ケ」で「か/が」と読ませるという意味では当用漢字以降読めなくなった。
 これはかなではなく、漢字の「箇」と同字の「个」だという説。
 また「箇」の竹冠の最初の一つ「ケ」の省略法だという説もあります。

3.一ヶ月(いっかげつ)、三ヶ日(さんがにち/みっかび)
 撥音や促音も普通字のままの歴史的仮名遣ひが改正され、新仮名遣いとなった際に小字扱いもうまれたものか。

4.一ヵ月(一カ月)、三ヵ日(三カ日)(さんがにち/みっかび)
 3.の漢字のカナ表示を、音読み通りのカナ書きに置き換えた表示法。

4.一個月(いっかげつ)、三個日(さんがにち)
 昭和29年の「当用漢字補正資料」では「箇」を削除し代わりに「個」に「カ」という音を加えようという動きがあり、それに準じたように新聞界では紙面に採用するようになったものの、この補正案自体は見送られてしまった。

5.一か月(いっかげつ)、三が日(さんがにち)
 1.の本来表示が常用漢字表にて採用された結果、そのかな読みもこの形に統一されつつあるか。実際「霞ヶ関→霞が関」「自由ヶ丘→自由が丘」と表記の改められたケースも見られる。
  
 以上から今日では、漢字ならば「箇」を用い、仮名書きでは「か」「が」と発音通りのひらがなをあてるのが穏当ではないでしょうか。
 もちろん、地名や人名のような固有名詞に関してはその限りではありませんでしょうが…。
 
    • good
    • 7
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。お礼が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

表記方法が、どのような経緯を辿ってきたのか…すごく、良くわかりました。実際に「霞ヶ関→霞が関」「自由ヶ丘→自由が丘」と表記の改められたケースがあることは知りませんでした(汗)とても勉強になります。

貴重なお時間を割いて回答くださったこと、ほんとうに感謝します。ありがとうございました。

お礼日時:2004/12/02 13:34

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!