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物質の同定方法には様々な方法があります。NMR,クロマトグラフィー、分子量測定、粘性、吸光度、成分分析、電気泳動などですが、いまいち体系だっていないような気がします。どなたか体系だった同定方法の大略についてご存知の方教えて頂けたらと思います。

A 回答 (1件)

 質問の意図がわかりかねるのですが、必要に応じて変わってくるのではないのでしょうか?



 例えば、無機化学系の研究室でのセラミックや鉱石類に対する同定の仕方、有機合成化学系の研究室での天然物の同定・構造決定の手順や新規合成化合物の同定方法、分子生物学系の研究室でのDNAやタンパク質分子の同定・構造決定方法、科学捜査研究所など刑事事件に関するサンプルの同定方法など、それぞれ全く異なる目的あり、対象物質の物性もまったく異なるために、必要な手法は変わってきます。

 ちなみに、有機合成化学系の研究室で合成してたサンプルの同定は普通は、TLC、1H NMR、13C NMR、各種相関NMR、(必要ならばその他の核のNMR)、MS、(HR-MS)、IR、元素分析、これに、色素ならUV/Vis、高分子なら各種平均分子量、ミセルやナノ粒子ならDLSやSEM、TEM、AFM、光学活性物質ならCDを測定し、それぞれのデータで矛盾が無いことを個別に確認します。

 仮に、一般的な手順に関することを述べるなら、大抵は非破壊検査から破壊検査という順番になります。
 もし、私の前に全く未知のサンプルをそれなりの量提出され、このサンプルの同定をおこなってくれと言われたら、サンプルが気体、液体、固体の何れか、光や熱に対する安定性はどうか?急性毒性や放射能は有するか?などを初めに調べます。その後に、無機物か有機物か?混合物か純物質かを考え、無機物なら蛍光X線かICP-MS、粉末X線あたりを調べ、有機物なら融点測定、各種NMR、各種MS、UVやCD、IRと測定してから、その後の測定手順を考えます。
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この回答へのお礼

どうも丁寧な解説をありがとうございました。私の中で漠然としていた同定法に関して、おかげでかなり自分の中で整理され、物質を同定する事に対する将来の不安が軽減されました。

お礼日時:2004/11/30 18:27

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