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「a variety of」はご存知,御馴染みの「多様な」と訳される定番の熟語ですが,さて「the variety of」もまた「多様な」と訳せるものでしょうか?

これは,最も一般的な英語検定の平成13年か14年に「message for the future」という題名の短文読解に出題されていた熟語なのですが,過去問集には「多様性」と訳されていました。

「多様性」は「多様な」の名詞的表現(名詞的訳出法)として理解はできるのですが,ご存知の通り,「varaiety」には「種類」という訳語もあります。要するに,「the varierty of ~」が「~の種類」と訳出される文脈的可能性を教えていただければと思います。

A 回答 (1件)

◆ a variety of ~ というのは、


 a number of ~ 「たくさんの」や
 a great deal of ~ 「多くの」など
と同様に、前から名詞にかけて訳す表現ですね。
大雑把にいえば、これらは冠詞と同等の機能を果たすとみなされ、そのため of がついていながらも前から訳すことが可能なわけです。

◆これに対して、the variety of ~ は、通常、「~の多様性」と訳します。これは熟語でもなんでもなく、普通の of の用法です。
 the number of ~ も同じで、熟語として扱われません。普通の of の用法です。

◆なぜ「種類」という訳語にそこまでこだわっておられるのか、そこがそもそもよく分かりません。
 Variety 「多様性」および various 「多様な、さまざまな」という単語の語源を考えていただければ分かることですが、動詞 vary 「変化する」から派生したものですね。
 したがって、さまざまな形を含んでいること・変化に富んでいることを various といい、variety というわけなのです。
 つまり、そもそもは、特定の「種類」を表す語ではないわけです。「さまざまな種類があること」=「多様性」という、こちらのほうが本来の意味なのです。
 そしてそこから「その多様性のうちの一選択肢」という意味で、「種類」という意味の用法が分派として生まれたのです。

◆Variety を「種類」と訳すのは、たとえば
 Some varieties of beeches have red leaves.
 「ブナの木の何種類かは、葉が赤い」
というような、【同類とされるものに数種類の亜種が認められる場合】です。

 ですから、同類中の細かな下位区分について説明する英文、たとえば

Satsuma began to be imported into Europe in the 20th century. The variety of orange was completely unknown in Europe at that time.
「温州みかんは20世紀に欧州に輸入が始まった。当時この種のオレンジは欧州では知られていなかった」

というような英文をつくれば、その場合の variety は、「種類」という意味になります。

 ただしこうした例は決して多くはなく、通常の学習という意味においては、語源的観点から言っても、「多様性」という意味を優先して把握したほうがいいと思います。
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この回答へのお礼

御礼が遅くなっていて申し訳ありませんでした。
ご指摘・ご指導の通り,了解いたしました。
いつもありがとうございます。 <(_ _)>

お礼日時:2004/12/09 23:35

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