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歴史を勉強していてずーっと思っていたんですが、○○の乱とか、○○の役、合戦、戦い、変、近代になってくると、○○事変、○○戦争、○○大戦、○○事件、などがありますが、その歴史用語にはどのような定義づけがされているのでしょうか?

A 回答 (4件)

「**の乱」は、ときの政治権力に対する反抗運動。

または同等勢力による内戦。

「**の戦い」は、他国との争い。同等勢力による内戦や、大きな争いの中の一局面を指すことが多いのではないでしょうか。
「**戦争」も同じ。

ただし、国家間の近代戦争では、宣戦布告をともなったもの以外は「戦争」とは言いません。「**事変」と言ったりします。

「**の役」は、ときの政治権力が反抗勢力を征伐・征討する動き。
「**の変」は、ときの政治権力が反抗勢力に敗れたり、本来?の権力者が他の勢力に取って代わられている状態。

もうすこし具体的にすると
「役」は他国との戦争(明治前期よりも以前に限定)や辺境(周縁地域)での戦争に対して使われます(文永・弘安の役,文禄・慶長の役,征台の役(=台湾出兵),前
九年の役,後三年の役など)。

「出兵」は文字どおり“他国へ兵を出す”ことで,朝鮮出兵,台湾出兵,シベリア出兵,山東出兵で用いられます。

「合戦」と「戦(戦い)」は“局地的な”戦闘行為をあらわすのに用いられることが多く,「乱」は政府・現政権に対する“反乱”や“武力による抵抗”という意味合いで用いられます。(たとえば壬申の乱は大海人皇子による近江朝廷への反乱ですね)。
「~の変」という表記もあります。これは“政治的な陰謀・政変”や“政権担当者側が不意に襲われた場合”に使われます。後者では武力が用いられることもありますが,本能寺の変や桜田門外の変・坂下門外の変・紀尾井坂の変などがそれにあたります。

ただし,両者に該当せず,戦闘行為が伴っていたとしても「~の変」と表記されるものもあります。薬子の変と元弘の変がその代表です。“天皇・上皇が乱=反乱を起こ
す道理がない”という立場(必ずしもそんなことはない)から「~の変」(つまり単なる“政治的な陰謀・政変”)と表記されるわけですが,薬子の変は平城上皇による
嵯峨天皇に対する反乱なので“平城上皇の乱”,元弘の変は後醍醐天皇による鎌倉幕府に対する「謀叛」(当時の史料にはこのように表記されている)=反乱なので“元弘の乱”と表記することもあります。ちなみに,承久の乱は大正期ころからは“承久の変”と表記されることが多くなっていました。

「征伐(征討)」は“政府に背いたものを懲らしめる”という意味をこめた表記ですが(長州征伐など),征伐(征討)の対象は“悪者”との価値判断が含まれます。そこで,たとえば長州征伐は,そうした価値判断を排除したうえで,幕府と長州藩のあいだでの戦闘行為である点を明確化するために“幕長戦争”と表記されることがあります。

「戦争」は、“国家または交戦団体が兵器を使用しておこなう戦闘行為”のことです。明治後期以降においては国際法で決められたルールにのっとった戦闘行為(宣戦布告をおこなう)が「戦争」と呼ばれ(日清戦争や日露戦争など),
宣戦布告なしにおこなわれた場合は,戦争に準ずるものとして「事変」と称されます(満州事変や支那事変など)。ただし,宣戦布告がなくとも実質的には戦争と同じだとの
判断から「戦争」との呼称が用いられる場合もあります(支那事変を日中戦争と表記)。
また,明治前期以前においては対外的な戦闘行為・武力行使や国内での内乱(いくつかの戦闘行為が連続しているもの)を指して「戦争」と呼びます(薩英戦争,石山戦争,戊辰戦争,西南戦争など)。
ただし,「征伐(征討)」「役」「出兵」「合戦」「戦(戦い)」「乱」「事件」などの呼称も戦闘行為をあらわす表記として使われます。

「事件」は戦闘行為を伴わない出来事の呼称としても用いられますが,戦闘行為を伴ったり,武力が使用された出来事をさす場合に使われることもあります(特に江戸幕末期以降に多い)。単発的な出来事に対して用いられることが多いのですが(四国艦隊下関砲撃事件や満州某重大事件・ノモンハン事件など),長期にわたる戦闘行為(「戦争」)のなかの局地的な出来事であっても“謀略的”あるいは“偶発的”であれば「事件」という呼称が用いられます(柳条湖事件や盧溝橋事件)。

おおよそ以上のような基準があるのですが,実際はけっこう曖昧なまま使われています。慣例としての表記でしかない場合が多いというわけです。
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 「乱」と「役」の区別についてのみ簡潔にかなり大雑把に説明させていただきます。



「乱」:被支配層が支配層に対して戦争を仕掛けること。したがって「…の乱」といった場合は必ず「(その法体制の下での)身分が低い者vs身分が高い者」という構図になります。

「役」:独立した国家,支配層同士が戦争を行なうこと。
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補足です。



大戦・・・「世界大戦」の略語。世界規模での戦争を意味する。
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各意味です。

この意味で定義がされているらしいですが。

事件・・・警察力で鎮定できる事柄。
事変・・・警察力で鎮定できな事柄。宣戦布告を出していない、戦争状態を示す場合もある。
戦争・・・宣戦布告を行う国家間の武力争い。

乱・・・秩序がなくなるというのが本来の意味で、解釈で国内での戦争を意味する。
役・・・戦役の省略。戦争を意味する。「役」自体人民に労働を課すという意味で、徴発など人民        を使役する為、戦争と同義語となる。
変・・・非常の出来事を意味する。大体は政治の事件が多い。政変。
合戦・・・戦闘行為を意味する。
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