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古文の、「口語訳」と「現代語訳」はどう違うのですか?

国語のテスト(古文)で、口語訳しろという問題が出てきたので現代語訳とは違うと思い、できるものは口語体にし、口語体にするのが無理な言葉はとりあえずひらがなに直したのですが(これは間違っても仕方が無いとは思っていますが)、全部バツになりました。
答えはその言葉の意味(自分にとっての現代語訳)を答えていました。
ということは、現代語訳=口語訳 ということなのでしょうか?自分の認識が間違っていたのでしょうか。


少し調べてみても、「口語訳は口語体、現代語訳は意味がわかる言葉に直すこと」という意見と、「どっちも同じ意味」という意見があり、困っています。一体、正解はどちらなのでしょうか…。
分かる方、どうか教えて下さい。お願いします。。

A 回答 (5件)

昔の人の分類が、「文語」と「口語」であったので、話がややこしくなりました。

この二つの語をみて、考えられるのは「文語」(=書き言葉)←→「口語」(=話し言葉)と、今なら考えられます。ところが当時は、文章に書くときは古い言葉(古語)を使い、話すときは新しい言葉(現代語)を使うと考えるのが普通であった(実情は違っていた)ので、文語は古語であり、口語は話し言葉だったわけです。文法学者もそう考えて、文法を「文語編」「口語編」の二つに分類していました。
 現代(戦後と言うべきでしょうか)になって、「古語」と「現代語」に分けるのが一般的になりました。私もそう考えます。古文を訳するときは現代の話言葉にするのがふつう、それが「現代語訳」です。「口語訳」は「話し言葉に訳す」ということなら、おなじ言葉になるはずです。今は「書き言葉」も「話し言葉」も殆ど同じ(細かく言えば違いはあります)です。文法も「日本語文法」「国文法」は現代語、「古語文法」・「古典文法」は古文、と使い分けます。
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古文と現代文は言語の違いですが、文語体というのは文体の違い。

全然別の話です。
 現代でも文語体は間違いなく存在します。たとえば政府広報だとか、新聞なんかに書いてある文体です。現代の文語体の特徴の一つは漢語が多用されること。同音異義の語があっても文字で見れば区別がつくからです。これをそのまま朗読されると、頭の中で漢字に変換しながら聞かなくちゃ、何を言ってるんだかわかんない。そんな言葉で喋るのは、演説をやっているときぐらいでしょう。
 一方、口語体というものが実際にあるとは考えにくい。人によって、また話される場によって文体が大きく違っちゃうのは当たり前で、「これが、これこそが正しい口語体だ」という文体が決まっているわけじゃない。言い換えれば、口語体という概念が「文語体ではないもの」という以上の積極的な意味を持つのかどうかは実に怪しい。なので、口語訳しろ、というのがもともと無理な注文だと思いますね。橋本治「桃尻語訳 枕の草子」は清少納言が現代のおねーちゃんの言葉で語るという本でして、まさしく現代語の口語への翻訳を試みた事例です。
 さて、テストの出題者はそういう口語訳を求めたのかどうか。いや、まさかね。現代語訳と言うべきところをうっかり口語訳と書いちゃった、筆が滑ったってやつに違いないでしょう。国語を教える者にしてはずいぶんと言語感覚が甘いんじゃないだろうか。え?どうなんだよ?って、バツ付けたやつの胸ぐら掴んで問い詰めてみたいところです。
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> 全部バツになりました。



おそらく、るう。。さんが、答えに書いたものの意味が、古文の訳にはなってない、誤った訳になっていたからでしょう。
口語体にしたつもりが、誤訳になっていたのでしょう。

> 口語体にするのが無理な言葉はとりあえずひらがなに直したのですが(これは間違っても仕方が無いとは思っていますが)

表記がひらがなか漢字かということではなくて、るう。。さんが口語体と思っているものの意味が単に違っているのです。

> 「口語訳は口語体、現代語訳は意味がわかる言葉に直すこと」

口語体は「意味がわからない言葉にする」ということではないです。
こうご‐たい【口語体】 の解説
1 ある時代の、話し言葉の形式。話し言葉体。
2 現代の、話し言葉に基づく文章の形式。口語文の文体。常体(「だ体」「である体」など)と敬体(「です・ます体」「でございます体」「であります体」など)とがある。

元の古文に断定表現がはいっているのであれば、口語でも断定表現がはいってないと、訳としては誤訳です。
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平安時代頃までは、話す言葉と書く言葉はほぼ同じでした。

その後、話す言葉は時代とともにどんどん変化していきましたが、一方で書く言葉は相変わらず平安時代の書く言葉が標準とされていたために話す言葉と書く言葉に大きな違いが生まれました。話す言葉は誰でも理解できますが、書く言葉は平安時代の言葉について相当の教養がないと理解できないため、特に文書のやりとりはとても不便でした。例えば新聞は書く言葉で書かれますから一部の人しか意味を理解できませんでした。この状態を改めようとしたのが言文一致運動ですが、細かくはネットで検索してください。

ともあれ、このような意味での書く言葉を「文語」と言い、話す言葉を「口語」と言います。言い換えると口語は現代語、文語は古語(古典の言葉)の意味です。

質問の件ですが、口語訳も現代語訳も「どっちも同じ意味」で、「現代人にとって意味がわかる言葉に直すこと」です。ただしここで言う「口語訳」は現代の話す言葉に直す意味ではないことに注意してください。現代でも友達との間で教科書や新聞の文章のように話すことは稀であることから分かるように、話す言葉と書く言葉は歴然とした違いがあります。試験の場合は古文以外の教科書や新聞のような文章に直すこと、と思えば良いと思います。
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そこは人によって意見が別れてるんだから、採点する先生に確認するべきかと。

。。。
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