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大騒動は『おおそうどう』で
大事件は『だいじけん』と読みます
その他多数ありますが、『大』という漢字が単語の頭につくとき、『おお』、『だい』の使い方に決まりはありますか?

A 回答 (7件)

>『おお』、『だい』の使い方に決まりはありますか?



原則は、「おお+和語」、「ダイ+漢語」。
例外として「ダイ+和語」、「おお+漢語」の語も少なくない。
…ということで、明確な決まりはなく、慣用で使い分けているとしか言えないかと思います。

両様の読みがある語や、揺れている語もあります。

「大舞台」は、本来の芸能分野では「おお+漢語」の「おおブタイ」ですが、
スポーツ大会などで「ダイブタイ」と言っているケースがあります。
放送では本来の「おおブタイ」を採り、「ダイブタイ」を認めていないところが多いようです。

「大地震」は「おおジシン」が基本のはずですが、「ダイジシン」もよく耳にします。

全国瞬時警報システム(J-Alert)の緊急地震速報
 警報音+「大地震(おおじしん)です」
 警報音+「大地震(おおじしん)が来ます」
となっています。

気象庁のサイト内検索
 "おおじしん"  19 件
 "だいじしん"  1 件

『改訂版 NHK 気象ハンドブック』
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★大地震〔オージシン〕って何?
 震度が6や7の地震。とにかく、何かにつかまっていないと立っていられないほどの激しい揺れ。車を運転していてもハンドルを取られてまっすぐ走れなくなる。<以下略>
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『NHK ことばのハンドブック 第2版』
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「大」の付く語の読み
 接頭語「大」の付くことばで,〔ダイ〕か〔オー〕かで迷うことがよくある。一般的な〔ダイ〕〔オー〕の読みの決まりであるが,原則として,「大」の後に「漢語」(音読みの語)がくると〔ダイ〕,「和語」(訓読みの語)がくると〔オー〕だとされている。「大地震」の場合は,〔オージシン〕である。
 「大地震」の場合、なぜ〔ダイ〕と言う人が多いのか。恐らく,「震災」「災害」に「大」が付く場合,〔ダイシンサイ〕〔ダイサイガイ〕になることと関連があるのだろう。「地震」ということばは,かつては「雷」「火事」と並ぶ日常的な“準”大和ことばだった。それが先祖返りして漢語的になってきたらしい。
 例外もありその一つが大地震の読みである。「大」が漢語(音読みの語)の前にきているが,従来,慣用的に〔オー〕と読むことになっている。
 この他,大+漢語のもので伝統的に〔オー〕と読むものを〔ダイ〕と読むようにゆれが出てきている。
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国語辞典は多くが「おおジシン」と「ダイジシン」の両方を載せていますが、どちらを主とするか辞書によって異なっています。また、解釈もそれぞれ微妙に異なります。文字通り揺れている語と言えるでしょう。

『広辞苑 第五版・第六版・第七版』
おおじしん【大地震】広域にわたり被害の大きい地震。また、揺れの大きな地震。⇒大地震(だいじしん)
だいじしん【大地震】マグニチュード七以上の地震。それより小さいものに。中・小・微小などの地震がある。

『大辞林 第四版』
おおじしん【大地震】大規模な地震。→だいじしん
だいじしん【大地震】大きな地震。専門家の間ではマグニチュード七以上の地震をさす。

『新明解国語辞典 第五版・第六版・第七版』
おおじしん【大地震】震度が大きく、被害が広範囲にわたる地震。〔地域名・年号を冠していう時は「ダイジシン」と言う。例、「濃尾―・安政の―」〕 ※引用注:〔 〕内は第七版で削除
だいじしん【大地震】「おおじしん」の新しい言い方。

『岩波 国語辞典 第七版新版・第八版』
おおじしん【大地震】大きな地震。▽日常語。→だいじしん
だいじしん【大地震】マグニチュード七以上の地震。▽気象庁では、単に大きいことを言う時には使い分けて「おおじしん」と言う。

『小学館 現代国語例解辞典 第五版』
[おおじしん 大地震] 揺れが激しく、大きな地震。だいじしん。▼(1)普通、マグニチュード七以上のものをいう。(2)ニュースなどの放送では「おおじしん」と読むのが慣例。
※引用注:「だいじしん」の見出し語なし。

『三省堂国語辞典 第七版』
おおじしん【大地震】大きな地震。だいじしん。
だいじしん【大地震】⇒おおじしん

『三省堂現代国語新辞典 第五版・第六版』
おおじしん【大地震】大きな地震。だいじしん。
※引用注:「だいじしん」の見出し語なし。

『明鏡国語辞典』
おおじしん【大地震】⇒だいじしん(大地震)。
だいじしん【大地震】大きな地震。特に、マグニチュード七以上の地震。▼古くから「だいじしん」「おおじしん」ともに使われる。⇒おお(大)
「『大』という漢字は、『おお』、『だい』の」の回答画像7
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「大事」、「おおごと」「だいじ」なんて例があります。

こうなると、文脈で判断するしかない。
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「大火事」を見て思いだしました。

昔、教科書の朗読で「火事だ」を「ひごとだ」と読んで笑われた子がいました。先生も笑っていました。

 [日本国語大辞典]によると、
日葡辞書〔1603~04〕「Quaji (クヮジ)。ヒゴト〈訳〉家の火事。Quajiga (クヮジガ) ヲコッタ、または、デキタ」
補注
(1)和文では古く「ひのこと」と記されているから、「殿暦」や「神皇正統記」もあるいは訓読みしたかもしれない。
 少なくとも「火事」(かじ)は中国語には、なかったらしく、「漢和辞典」にも出てきません。日本だけで通用した言葉かも知れません。
 ま、回答には直接関係ありませんが。
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大火事: おおかじ


大火災: だいかさい

慣用ですかね。
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「おお」は「訓」、「だい」は「呉音」です。

漢語の前に付くときは「だい」が多いのですが、「騒動」や「地震」のような場合に「おお」もつくのはどうしてなのでしょう。身近に使われる漢語は、和語と同じ扱いになるのでしょうか。「大喧嘩」(おおげんか)、「大勝負」(おおしょうぶ)、「大馬鹿」(おおばか)←馬鹿は音読みから出来た和語?。 漢音の「大(たい)」は最初からついていた?「大将」「大金」「大人」(たいじん)←→「大人物」(だいじんぶつ) いやそうでもないか、「大敵」(たいてき)「大差」(たいさ)「大家」(たいか)「大火」(たいか)
 あまり、法則性は無いような。
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ほかに有名なのは、「大 (おお) 地震」に「大 (だい) 震災」ですね。



下が和語なら (おお)、下が漢語なら (だい) と NHK は区別しているようです。
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なんか、明治以前と以降とかって、言葉が変わったりしてますよね。


時代背景なのかな?
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