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夾膜の機能
 夾膜多糖体は菌の免疫学的特異性を決定しているので、血清学的分類に用いられている。
と書いてありましたが、免疫学的特異性を決定している・・・とはどういう意味でしょうか?
 そして、血清学的分類とはどのような意味なのでしょうか?

A 回答 (2件)

 特異性というのは御互いに明確に区別されるということです.免疫学的特異性というのは免疫機能のはたらきによってお互いにはっきり区別される特質ということです。

夾(正しくは草冠がつきますが)膜の構成成分である多糖体という化学物質の立体構造の違いが免疫機能のはたらきによって確定されるので、どんな形の多糖体を持っているからどういう細菌であるということが決定できるわけです.
 免疫機能のはたらきを実際に発揮するものが抗体という蛋白質ですが、この抗体が含まれているのが血清で、血清を使って免疫学的特異性を決めることが多いのでこういううことを研究するものを血清学というわけです.だから血清学的分類というのは免疫学的特異性とほとんど同じ意味を持っていると考えてよいと思います.結構ややこしいです.
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。参考になりました。

お礼日時:2004/12/29 00:11

こんにちは。



つまり菌株毎に違う物質構成になっている事を意味します。

その物質構成は、抗原抗体反応によって識別可能なレベルの違いであるという事です。

血清学的分類とは、血液型みたく、特定の物質(もしくは分子の一部)に反応する抗血清(つまり抗体)とのみ反応する性質で分類するものです。

血液型では、A型物質、B型物質というのがあって、それらを全然持たないのがO型、両方持ってるのがAB型と分類されますね。

これと同じように、幾種類かの血清を用いて、その反応パターンを特定する方法をいいます。
その時、莢膜多糖体はその反応する物質の組合せを持っていて、分類に使用できるという事を言っています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/12/29 00:12

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