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『古事記』でヤマタノオロチが登場する場面がありますが、ヤマタノオロチ登場は、『古事記』にとってどんな意味があるのでしょうか。ヤマタノオロチ登場の意義をご存じの方いらっしゃいましたら、教えてください。

A 回答 (4件)

こんにちは。



 ヤマタノオロチは、その大きさから山の神、もしくは蛇であるということから水の神(竜神のようなもの)としての性格を持っていると考えられます。そこから、ヤマタノオロチは、農耕には必要だが、人間には制御できない自然を象徴していると思われます。
 また、ヤマタノオロチに食べられそうになっていたのは、クシイナダヒメ(クシナダヒメ、イナダヒメでも可)。クシとは、「奇し」で、ものをたたえる時の美称で、イナダは、「稲田」です。つまり、クシイナダヒメは豊かに実った田んぼの象徴です。
 ということで、スサノオがヤマタノオロチを退治してクシイナダヒメを助けたと言うことは、出雲が農耕に適した土地に改良されたということだという説があります。(#3の方と同じだけど)

 もう一つの説は、うろ覚えなのですが、ヤマタノオロチを製鉄を行うまつろわぬ民の象徴と考える説です。
 ヤマタノオロチは山の木をなぎ倒します。ここから製鉄の燃料にするため大量の木を切り倒すことが連想されます。また、目が赤いだか口が赤いだかちょっと忘れましたが、ヤマタノオロチの特徴から製鉄を行うときの火を連想させる部分があります。あと、出雲の川では良質の砂鉄が取れるので、製鉄が行われていた可能性はあります。それらを総合すると、製鉄技術を持つ反抗的な民をヤマタノオロチが象徴しているのではないかと言うことになります。(出雲は、国つ神の代表格大国主とかの本拠地でもあるし、天つ神系とは違う民がいた可能性は高いのでは?と思います。)
 で、この説だと天つ神系が出雲の民を平定して製鉄技法を手に入れたということになります。

 一個目の説については、簡単でよいなら「日本の神様がよく分かる本」(PHP文庫/戸部民夫)に載ってた気がします。二つ目の説はどこで読んだか忘れました。(すいません)
 
 
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初めまして。


神話に登場する事物というのは大概、何かをシンボライズしているものだそうです。たとえば、ここで言う「ヤマタノオロチ」は河川の氾濫であるとか・・・。したがって「スサノオ」が、これを治水したことを示すとか。正確な記憶ではありませんので申し訳ないです。
なお『古事記』というのも後世、相当に書き換えられ、ほとんど原形をとどめていないんだそうです。
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天神地祇をつなぐ神話でしょう。

タカマガハラの神々は中国の道教や儒教の影響を受け、天空の星々の神という属性を持っています。これに対し、日本の古い神々で最強の神は蛇トーテムの人々の掲げる神。三輪のオオモノヌシに繋がる信仰。記紀の編集者にとって、タケミカヅチらによる国譲りの前に、この古代の蛇身の神々の力をそいでおく必要があった。その役割をクニツカミの総元締めたるスサノオにさせたわけです。

スサノオへの信仰が畿内から伊勢にかけて深く根付いていることを付記しておきます。伊勢神宮の周りの町に正月に行ってみて下さい。「蘇民将来子孫」の札が門々に掲げられている様を見ることでしょう。蘇民将来とは祇園信仰の対象で、スサノオと同体とされているのです。
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古事記にとっての意義というのがあるのでしょうか?素戔鳴尊が姉である天照大神に高天原での横暴ぶりに嫌気をさして、地上に落とされ(今の出雲地方でしょうか)旅をしている内にある村で横暴を繰り広げ娘を食い物にしていた、八岐大蛇を退治した時に尾っぽの先から出てきた剣が、三種の神器の一つである、天叢雲剣です。

オロチの尻尾から出て来た天叢雲剣は、後に草薙剣と改称されます。皇室の三種の神器の一つになったことから、舞台となった出雲では製鉄が行われていたことを示すものではないかと言われています。剣の金属質は?ですが。その様に結び付けられているのも一つの話だと思います。
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