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 「王」と「皇帝」の違いについて、疑問をもちました。
 取り敢えず、国語辞典で調べてみたのですが、

王 → 国王
国王 → 国の君主
王国 → 王が治める国

皇帝 → 帝国の君主
帝国 → 皇帝が治める国

 というふうに、たらい回しにされてしまいました。
 歴史的に見ると、ヨーロッパにおける封建時代には「王」が多かったと思います。でも、ローマ帝国は「帝国」ですから、代々「皇帝」です。中国では、今までいくつもの国が生まれては消えていきましたが、殆ど「皇帝」だったと思います。
 いったいどうゆう基準で王と皇帝、王国と帝国は分けられるのでしょうか?

A 回答 (6件)

参考URLがわかりやすい説明をしていると思います。



参考URL:http://blog.goo.ne.jp/yappi27/e/c56dbc94a16040b9 …
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この回答へのお礼

 参考URL、たいへん参考になりました。
 世界史を学ぶ上での「暗黙の了解」ですか。そうゆうのがあるんですね。
 「「王国」というのは一つの民族が一人の君主のもとに建てた国のことをいい、「帝国」は、民族を超えて広大な領域を支配した国、つまり多民族からなる国を指す」という部分が、とってもわかりやすかったです。ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/31 10:56

何度か同じような質問がありましたが、次のようなものが参考になるでしょう。


http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1117977

中国では始皇帝が「皇帝」を名乗る前は「王」がトップでした。その後、「王」はいろいろな形態はありますが、皇帝の臣下です。
中国国内だけでなく、東アジア全体でも、日本では卑弥呼が「親魏倭王」、足利義満が「日本国王」に封じられ、ベトナムでは「安南国王」や「越南王」(周辺国には「皇帝」を名乗っていました)、韓国では「高麗王」や「朝鮮王」が封じられました(朝鮮王は最初は王と認められず、「権知朝鮮諸国事」という知事でした。最後は国号を「大韓帝国」として「皇帝」を名乗ります)。

西欧など他の地域のものは翻訳の問題ですから、原語で考えるのがよいでしょう。次のサイトに詳しく紹介されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%87%E5%B8%9D
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この回答へのお礼

 世界各国において、また歴史的に君主の概念が違うので、単純に王と皇帝には分けられないということ、たいへんよくわかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/31 12:09

お調べになったように皇帝は帝国(Empire)を治める人です。


かつて欧州で皇帝として帝国を治めた人には、ローマ皇帝に始まり、ロシア皇帝、ドイツ皇帝などがいました。
彼らに共通するのは、言語・文化の異なる複数の民族を有する帝国を支配していたこと、または、限られた地域にしか統治権が及ばない王の上に立つ存在であったということです。
フランス皇帝ナポレオンにしても、欧州の広域に覇権を確立し、自らの親族を各地の王に任命したことからみて、この定義に当てはまります。

英語の「皇帝=エンペラー」(Emperor)は古代ローマのラテン語の「インペラトール」(Imperator:終身独裁官)からきています。
初めてそう呼ばれたのはオクタヴィアヌス(アウグストゥス)で、ユリウス・カエサル(Julius Caesar」英語読みではジュリアス・シーザー)の甥です。
カエサルが登場したその頃、ローマは共和制でしたが、今のドイツやフランスやイギリスの南半分までも征服したように、圧倒的な軍事力で絶大な権力を握ったのが、カエサルです。
そのカエサルが暗殺され、跡を継いだオクタヴィアヌスがローマの初代皇帝とされてます。
だから、その「インペラトール」が英語に引き継がれて「エンペラー」になっているのです。
ドイツ語やロシア語では、「カエサル」という名前のほうのを引き継いで、「カイザー」(ドイツ皇帝)と「ツアー」(ロシア皇帝)になっています。

アジアでは初めて皇帝を名乗ったのは、秦の始皇帝ですね。
これはヨーロッパの定義とは違い、天帝(天上にいる神)の命により国を治める人を言うようです。
日本では、古代天皇の称号は「スメラミコト」でした。しかし、漢字文化圏であったため、称号を漢字で表記する必要が生じ、「スメラミコト」の漢字表記として編み出されたのが、「天皇」の文字でした。「皇帝」とすれば中国に喧嘩をうることになりますから。
明治になり、天皇を英語に訳す際、天皇をEmperorとし、日本は「大日本帝国」を名のるわけです。そののち朝鮮台湾を領有する帝国になったわけで特に欧米から異議はありませんでしたが、しかし、中国や朝鮮は、日本が天皇を戴くことを許せないようで、いまでも「日王」あるいは「倭王」と呼んでいるようです。
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この回答へのお礼

 天皇の称号にまつわる歴史、よくわかりました。中国や朝鮮は、天皇の称号は認めてくれないのですね。まっ、いっか!
 ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/31 12:05

大変鋭い問題提起だと思いました。

私が漠然と聞いた話では神からその地位を授かったかどうかが重要な相違点であるということだったと思いますが,中国では天という概念があったようです。天が神と同じ意味を持つのかとも思いますが,南アメリカやアフリカなどにも個のような概念があったのかどうかも調べてご覧になったらどうでしょうか。インカ帝国ということばがあったと思います。エジプトのファラオはどちらだったのでしょうか。
 もう一つ参考になるかも知れないのは中国の思想の中にある覇者と王者という対になる概念です。これはあなたが指摘していることに関係しますが、覇者に対する王者が王に対する皇帝だとすると同じ王という言葉が反対の意味になってしまいますから,混乱の原因はこのへんにあるかもしれません。現在スポーツでよく使われる王者と覇者という言葉の違いにもこのことが反映されているかもしれません。
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この回答へのお礼

 なるほど、宗教的なことが絡んで即位すると「王」って感じがしますね。
 南米のインカは確かに「帝国」って言いますね。南米には、大昔、高度な文明を持った国がいくつもあったと聞いています。インカ帝国は、それらのいくつかを統括していたんでしょうか? エジプトの場合は「王」ではなかったでしょうか? 「クフ王」のピラミッドってのが、ありますからね。
 スポーツにおける「覇者」と「王者」の違いについては、大会の優勝者が「覇者」で、実力と風格を兼ね備えた者が「王者」という感じが、個人的にはします。
 ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/31 11:26

これに関しては秦の始皇帝が分かりやすいと思います。


韓趙魏楚燕斉秦の7国が覇権を唱えた戦国時代を勝ち抜き、秦が中国を統一します。
7カ国には自分を含めて王がいましたから、秦王はそれより上位の称号を求めます。
中国には「帝」という称号はありましたが、秦王はどうもそれが気に入らず、家臣たちに意見を求め「皇帝」という称号を作り「始皇帝」と名乗ります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%8B%E7%9A%87% …

つまり諸国の王を従えたものという意味で使われ、イギリスもかつては王国ではありましたが、インドなどを従えた「帝国」でもありました。
記憶に新しいのは中央アフリカ帝国のボカサ一世ですが、1977年に中央アフリカ共和国の独裁者ボカサが共和制を廃止し帝政を宣言して戴冠式を行い、黒いナポレオンと恐れられますが、帝政も王政も厳密な違いは無く、王の上位の者という程度でしょう。
ボカサ皇帝は結局亡命して帝国は消滅しました。
日本の天皇も多くの国(現在の県)を従えた事で、帝位を名乗っています。
ヨーロッパはローマ帝国の帝位が東西に分かれ、西はフランス(ローマ教皇)、東はロシアに伝えられます。
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この回答へのお礼

 秦の事情、たいへんよくわかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/31 11:02

「王」の上司が「皇帝」と考えてください。



王様は、古代社会の各地にいました。
それぞれの国の間で、戦争や同盟などがあると、
王様の間に力関係ができてきます。
弱い王様が、強い王様に対して臣下関係をとるということがあります。
たくさんの王を臣下につけた王が「皇帝」と呼ばれます。

たとえば、中国の漢の初期ごろは、
漢の皇帝(劉邦など)がいて、
さらに各地に王がいました。
楚王、燕王、淮南王など。
各王は皇帝の臣下でした。

ローマ帝国の事情はよく知りませんが、
国が拡大する過程で、各地の王を服従させたという意味で、皇帝なのだと思います。

日本も明治時代に帝国(The Empire of Japan)を名乗っていました。
日本の場合、天皇の他に王らしい存在がないので、
単に王国でよかったはずですが、
これは、帝国である中国への対抗のためでしょう。

参考:『英語の語源』p.105

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061158 …
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この回答へのお礼

 参考URLの「血縁」についての説明が、特に参考になりました。
 「たくさんの王を臣下につけた王」という考え方以外にも、育ちのいいのが王で、ナポレオンのような成り上がり者が皇帝という考え方もできそうですね。ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/31 11:01

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