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映画『ミスティック・リバー』を先日DVDで観ました。

賛否両論あるようなのですが、
私にとってあの作品は非常に複雑で
どう評価していいのか分かりません。

非常に巧みに練られたメタファーですよね?

あれはアメリカを正当している作品なのでしょうか?
または独善的な態度を批判している作品なのでしょうか?

私が見た限りでは批判しているように思えるのです。

アカデミー賞授賞式でオスカーを手にしたショーン・ペンが“間違いを正さなければならない”という発言をしていますので、あの作品は独善的な態度を取り続けるアメリカに警鐘を打ち鳴らしているのではないかとも取れるのです。

原作を読んでいないのですが、原作にもそのメタファーは組み込まれているのでしょうか?

そして、クリント・イーストウッド監督自身どういう意味でそのメタファーを組み入れたのでしょうか?

誰かお答えできる方おりましたら宜しくお願い致します。

A 回答 (5件)

非常に色々と解釈できる映画だと思います。


私には戦争反対のメタファーは感じられませんでした。逆にアメリカの暗部、問題点を深く考えさせられました。
幼児虐待、犯罪の被害者への救済(PTSDへの理解)、貧困、暴力、怒り、銃、復讐についてです。
(てんこ盛りですね)
特に今まで貧困や暴力は非白人社会の問題点として描かれる場合が多く、白人低所得者層を描いたものとして特筆すべき作品と思います。「8 Mile」を見た時と同じ衝撃を受けました。
それを象徴するのが、多分よい大学を出て仕事に就き、今は裕福な生活をしているケビン・ベーコン演じる刑事との対比だと思いました。

戦争と絡めて考えるのであれば、他国に介入する前に自国の問題点をもっと見つめる必要がある、ということだと感じました。
今のアメリカの政策が低所得者層や犯罪被害者に優しいとはとても思えません。この映画で描かれていることは、決して現実とかけ離れたものではないと思います。

とはいってもこれは見終わってから冷静に考えたことで、見ている最中はismaelさんと同様素晴らしい俳優たちの演技に釘付けでした。
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私もメタファー的なものは感じませんでした。

ただ、映画のテーマとして

・失敗をごまかそうとしたり、また、誤解を解こうとしないと大きな不幸が舞い込むことがある
・人生には取り返しのつかない失敗や、理由のない不幸がある

というふうなことは感じました。

そのなかで、この映画のテーマ自体が
1.アメリカがイラクを攻撃する根拠となった、「大量破壊兵器を示す情報」自体が間違いであった
2.それでもなおアメリカは戦争に首を突っ込んでいて、特定の国々の反感を招いている
3.「不確かな情報に基づき他国を攻撃した」過ちを*潔くは*認めていない

というアメリカの「不幸」のメタファーだと類推した人はいらっしゃるかもしれません。

ですが、基本的には人生の不条理性を描いたもので、アメリカの現状を嘆く映画とは私には特に感じられませんでした。映画の感想は人それぞれで、人は自分が「見たい」と思うものを探すものですから。
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未だに映画を「文学的」に解釈しようとする人が結構存在する事に驚きました。


あの映画を観ている間に「非常に巧みに練られたメタファー」「あれはアメリカを正当している作品なのでしょうか?」「または独善的な態度を批判している作品なのでしょうか」という疑問が浮かんで来たのですか?私は観ている間、イーストウッドの演出力、撮影のすばらしさ、役者の演技力などを楽しむのに忙しくこのような疑問の片鱗も浮かびませんでした。
何かメタファーが込められているとしたら、それはアメリカではなく「人生」に関係することではないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/tido/20040110#p1

参考URL:http://homepage3.nifty.com/cinema1987/moviecriti …

この回答への補足

ご回答有難う御座います。

>あの映画を観ている間に疑問が浮かんで来たのですか?

そうです。もともと、深く読みすぎて的外れな事を言い出したりするのですf^^;
CMのアナリストを目指していましたので、どうも自分なりの強引な解釈をしがちですね。

>それはアメリカではなく「人生」に関係することではない>でしょうか。

そうですね。それは表層のメタファーで、深層に私の言うメタファーが込められていると感じたのです。

補足日時:2005/02/15 04:35
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そうそう。


そーいう意見あるんです。あれは米国の現状を描いた映画だと。

私としてはそこまで深読みはしていなくて、単に幼少の頃の経験は簡単に拭い切れんよな、と感じました。
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なるほど、そういう観かたもあったのですね。

逆に勉強になりました。自分はあの映画はif映画の傑作だとおもいながら観ていました。
と、するとショーン・ペンがアメリカですね。そういう観かたをすると、これでいいのか色が強い映画ですよね。
ショーン・ペンはアメリカのイラク攻撃にも反対していたようですしね。
でも、たしか舞台はイギリスだったような。
もし、監督がそのつもりでつくったのなら舞台をアメリカにおきかえてつくる様な気もするんですけど。う~んなんかこっちまで悩んでしまった回答にならずに申し訳ないです。

この回答への補足

回答(?)有難うございます(^o^)

>たしか舞台はイギリスだったような。

舞台はアメリカのボストンですね!

この映画は謎だらけです・・・。
深く読み過ぎかもしれませんが。

補足日時:2005/02/13 07:47
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