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私は酒が好きなのですが、決して強くはなくどちらかといえば弱い方で、すぐ寝てしまいます。そこで、どうして酒を飲むと眠くなるのですか?それと記憶が飛んじゃうのは何故なのでしょうか?

A 回答 (2件)

こんにちは。


私は大酒飲みです。
個人差はありますが、お酒を飲むと誰でも酔っぱらって脳の働きが鈍くなりますよね。これを「中枢抑制作用」と言うのだそうです。アルコールが脳の中枢を活性化させる「脳幹網様体賦活系」という部位に働いてあちらこちらの中枢の働きを鈍らせるんですね。これがアルコールの「催眠作用」の原因だそうです。
逆に、酔っぱらって興奮したり、陽気になったりしますが、これも中枢抑制作用によって理性のブレーキが効かなくなった状態ですね。喋るだけ喋ってコロッと寝てしまう。周りに迷惑を掛けなければ、これが一番幸せです。

ところが翌日、夕べのことを何にも憶えていない。これは何とももどかしい気分ですよね。
やはり、脳の働きが鈍くなっているためなんですが、忘れてしまったというよりは、憶えられなかったという方が正しいようです。まあ、酔っぱらって意識が散漫になっていれば、いま喋ったことも数秒で忘れてしまう、当たり前と言えば、これは当たり前のことですよね。
脳の記憶の入口は「海馬」という部位で、そのときの体験はまず「短期記憶」という仮の記憶によってここに保存されます。海馬の記憶保持期間は、数秒から数日と言われており、それを過ぎると消えてしまいます。これが大脳に書き写されたとき、「長期記憶」というホンマもんの記憶になります。「長期増強」といい、そのためには海馬の一時記憶が増強されなければなりません。長期増強は短期間の内に復習したり、何度も反復学習をすると効果が高まります。
酔っぱらって夕べのことを思い出せないというのは、この海馬の記憶が大脳に書き写される前になくなってしまったということです。脳の働きが鈍い状態だったので、夕べの記憶がきちんと長期増強されなかったというわけですね。海馬で記憶を保持できるのは数秒から数日です。ですから、期限切れの場合は、その記憶は探しても見付かりません。仰る通り、記憶は飛んでしまったわけですね。
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この回答へのお礼

アルコールの催眠作用については各部の働きが鈍くなった結果、脳も休眠状態になったと考えれば良いのでしょうか?
記憶に関しては上書き保存されなかった、もしくはコピーされなかったという事ですか?
海馬の記憶保持期間が数秒から数日ってかなり差がありますよね。印象の度合いによって違うのでしょうか?
余談ですが最近は記憶がなくなる頻度が以前より増えてます。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/17 11:41

アルコールは様々な脳組織の活性を低下させるダウナー系ドラッグです。

特に大脳皮質に強く働くため、理性が無くなったり、わけのわからないことを言ったりします(脳幹網様体の賦活がダウン→大脳皮質の賦活ダウン、という事でしょうか・・・)。
麻薬等は一部のレセプターに選択的に結びつきますが、アルコールは様々なレセプターに作用します。
一般人の聞きかじり程度の知識なので、ご参考までに。
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