プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

私はDVDやCDのような光を利用したメディアはテープやレコードとは違って、半永久的に保存が可能だと今まで信じていました。そしてそれこそがDVDやCDの最大の魅力だと思っていました。

ところが最近「保存状態が良くてもCDは20年前後が限度、DVDはCDよりはもつが、それでもいつかは観れなくなる。」という話を聞きました。
これについて何かご存知の方、すでに経験された方おられましたら教えてください。

お願いします。

A 回答 (9件)

事実ですね。

CDはソニーとフィリップスが開発したもので、最初に開発されたCDは81年頃登場し、それは実際に樹脂層の劣化によってデータはそこに存在するが、読み出し時の光学反射率が悪くなり正常に読めなくなるということが分かっています。要は、データが消えるわけではないが、データのあるディスクと接触することはなく、その間に空気の層とディスクの保護層があり、保護層の部分が痛むため読み出すことができない状態になるのです。(以下に詳しく書きますがCD-ROMの場合です)

これは、99-2000年に明らかになったことで、それまでは開発元ですら半永久を謳っていましたからね。知らなくても、信じられなくとも当然です。(これは、新聞にも載りましたからね)

CDもDVDも保護層は、当初人工樹脂を使っていました。これらは、劣化するのですよ。まあ、ゴムを放置していたらどうなるかを考えれば分かりやすいでしょう。放置しておくと徐々に弾力がなくなり、ぱりぱりになってしまうこともあります。ただ、どのゴムも絶対にある期間でそうなるわけではありません。
保存場所や環境によってその時期には変化があるのです。CDではおよそ20年は持つがそれ以降は分からないというのが正しい解答でしょう。

これは、あくまでプレスされたCD-ROMの場合です。音楽CDなど音楽が収録されて販売されているセルCDなどがCD-ROMになります。このセルディスクは、基板であるポリカーボネートに直接凹凸を付けるため、物理データが消えることはディスクを割ったり、レーベル面から記録面が透けるほどの傷を付けない限りありません。これは、私はCDをほとんど持ってないので分からない。レーベルから記録面に突き抜ける傷が付いて読めなくなったことはありますけどね。


CD-RやRWなどのメディアはまた別物です。
CD-Rは有機色素を記録に用います。有機色素に熱と光を加えることで凹凸を作るのです。この方式では、熱と光を使って記録することがネックとなります。同じ熱と光を外部から与えられれば記録するのと同じ効果が伝わることになり、データが破損する原因となるのです。
CDドライブの読み出しレーザーぐらいなら問題ありませんが、直射日光や高温多湿の場所などでは色素が変化しデータが消える恐れがあります。
CD-Rは真夏に記録面を上にして車のダッシュボードの上に直射日光が当たるように放置すれば1週間持ちませんよ。(ちなみに、これは一ヶ月で消えた覚えがあります)

CD-RWは、変化が一回限りの色素とは異なり、相変化記録素材と誘電層を用いた相変化記録をします。これもCD-Rとほとんど同じ原理で光の反射率を相特性変化によって変えることでデータを記録します。
CD-Rよりは、層が多層で光と熱が届きにくいため外光に強いですが、CD-Rより傷に弱くもちろん熱や光が強ければ長持ちしません。書き換えを繰り返した場合も、残留核が残ることがありデータ信頼性が低下します。
(こちらは、2週間で読めなくなったディスクがありますね)


DVDに関しては、CDよりは強いですが、およそ30年ぐらいは大丈夫とされますが、これもROMの場合です。(初期のセル製品です)結局記録する層は同じような構造ですからね。

DVD-RもCD-Rと同じ、DVD-RWや+系メディアもCD-RWと同等です。ちなみに、DVD-Rは一週間で最外周付近でのブロックノイズが目立つようになったディスクがありますね。CD-Rもそうですが、記録品質の善し悪しも関係しますので注意。

DVD-RAMは、別物と考えてください。DVDドライブでの読み出し互換は低いですが、ハードウェアベリファイと多層によって外光による刺激には強いです。特にカートリッジならデータの破損率は低いでしょう。逆に、傷に弱くDVD-RWなどなら読み出せるほどの傷でも読めなくなることがあります。

最後に、100年を保証しているディスクがありますが、実際の環境で100年後にどうなるかは分かりません。あくまで、加速試験と呼ばれる環境で実施した場合で、理論値で現実値ではないことに注意してください。
まあ、下を参考にすれば分かるでしょうが、ISOなどで決められた理論の算定方法を使っています。ただ、100年後に自分が生きている訳ではないでしょうから、理論値がいくら長いと言うより「実際にここまでは絶対にデータが保証できますよ」という値を出してくれた方がありがたいと思うのは私ぐらいかな?

100年などと書いてしまうから、そのせいでバックアップをしない人もいるでしょうし。しかも、ディスクのパッケージにはデータの保証はしませんと書いておきながら100年。ある意味凄いこと。
http://www.tdk.co.jp/tjchf01/chf44200.htm

ちなみに、デジタルよりアナログの方が保存性は高いですよ。とにかく画質は下がれど読む機器があれば読むことができますからね。何せ、映像なら映像のまま収録されていますからね。
デジタルは、0と1の羅列なので、あくまでコンピュータで計算された情報を画像や音として展開します。そのため、欠落が多いとデータの整合性がなくなり再生すらできなくなります。CRC巡回冗長検査エラーなどはその代名詞。

まあ、ラスコーの壁画などを考えれば分かりやすいかな。壁画はその壁面が壊れたり壁面の表面が削れない限り、残りますからね。これが半永久に最も近い保存です。今の技術はむしろ複雑になりすぎて半永久からは遠ざかっているとも言えます。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。

やはりCDには寿命というものが存在するのですね。当たり前と言えば当たり前ですが、自分の(人間の)寿命よりは長いだろうと勝手に思い込んでおりました。

今それだけのことが分かっていながら「半永久的に残せる」「大切な映像は劣化しないDVDで」などと宣伝されているのは、少し不快ですね。かなりショックです。

大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/30 09:55

>保存状態が良くてもCDは20年前後が限度、DVDはCDよりはもつが、それでもいつかは観れなくなる



専用ディスクと記録用ディスクの寿命の話が混在しているようです。

専用ディスクである「DVD、CD」の寿命と、記録用ディスクである「DVD-R、CD-R」の寿命は全く別物と考える必要があります。

例えば、#1さんご指摘のTDK社HPはDVD-Rの寿命のことが書かれており「10年以上」となっています。これとDVDの寿命は別に考える必要があります。

理由は、
・DVD/CDが、ピット(円盤にプレスによる凹つけたもの)で記録されている
・DVD-R/CD-Rは記録層の有機色素をレーザーで変化させ記録させている
からです。

要するに
・DVD/CDが物理的な凹みをレーザーで読んで情報を取り出しているのに対し、
・DVD-R/CD-Rは、書き込みレーザにより化学的変化した色素に、読み込みレーザーを当て反射を読んでいるわけです。

色素はレーザー熱で変化するので、物理的に作るピットより信頼性が低いです。

従って DVD/CD寿命>DVD-R/CD-R寿命 と考えるのが普通です。

又、共通して注意が必要なのは、記録面の保護膜及び光反射面の膜管理が重要です。

>保存状態が良くてもCDは20年前後が限度
というのは、CD-Rの寿命の事例、それから初期のCDで保存が悪くて膜がはがれたものが存在するので、その情報かとおもいます。

一つの寿命の考え方として、CDが60年前後、CD-Rが20年という情報も、膜が変化して情報をドライブに伝えきれない年代という切り口で考えられたと聞きます。

実際の寿命は、保管状況によって大きくことなると思います。

何か参考になれば幸いです。
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CD/DVDは、太陽光には、非常に弱いです。


保管には、充分な注意を払っています。

友達が、某メーカーのDVD-Rを買い、大切な家族動画を保存しました。
しっかり保存していたのに、10枚全部が、数ヶ月後に再生不能になりました。
DVD-Rを買ったPC量販店で試しても、結果は一緒。
お店の方が、某DVDメーカーに電話してくれて確認しましたが、メーカー側は認めませんでした。
車と同じく、欠陥は有るのだと思いました。

友人によりますと、Made in japan製品でないと、信用しない方が良いと言われました。
ですから、HDD内にあるリカバリーDVD-Rの作成には、2種類の信用有るメーカーで作成しました。

友人の体験談でした。
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保存の仕方によって保存可能期間は変わってくると思います。


僕は微妙に光(太陽)があたるところにおいていたDVD(焼きこみして数ヶ月)が再生不可能になり約2万(DVD-R代)損しました。
保存の仕方に気をつければ100年ぐらいは持つのでは?
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某家電メーカー系のレコード会社が製造したCDで、経年変化で雑音が入り再生がおかしくなったものがありますよ。


光ディスクの寿命なんて、プレスされたものであってもそれこそ10年とかそれくらいです。

過去にアナログ記録のレーザーディスクがありましたが、経年変化によるノイズが現在でも進行しています。
専門誌では、みんなでディスクの耐久試験やっているような状態だと書かれていましたよ(笑)
DVDもCDもLDも全部光ディスクなんで、同じように劣化します。何年もつかなんて誰も分からないんです。

ビデオテープやレーザーディスクをDVDに焼いて永久保存しようなんて言う人も中にはいますが、
特に焼いたディスクの寿命は短いですから、あとで高い勉強料になりますよ。
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正直、何年もつかなど考えても意味が無いと悟りました。


10年前20年前を考えて欲しいのですが、5インチのFDとかデータMDとか現在一般にありますか。
私の友人もデータMDのデジカメが壊れてデータが取り出せなくなり泣きました。
多分CDやDVDも20年先にはデータが読めるドライブが存在しない事が予想されます。
私も写真を長く保存したいと考えてますが、そろそろCDから次世代メディアに移す時期かなと思うこの頃です。
100年もつDVDやCDが出来ても全く意味がありませんから、普通の方は10年程度もてばよいと考えてるのではないでしょうか。
そのスパンで次世代メディアに、その時代の標準的な形式にして移して行く。
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この回答へのお礼

解答ありがとうございます。

おっしゃっておられる意味はよく分かります。
ただ、私が危惧しているのは大切なコレクションがいずれ再生できなくなることです。これらが次世代のメディアでまた販売されるとは限りません。それに同じものをまた購入するのは、やはり気が進まないと思うのです。

私はCDやDVDといったものが別のものに変わってしまうのは時間の問題かもしれませんが、別にそれは気にしていません。それから先はその次世代メディアで自分の気に入った物を購入すればよいだけですから。

そういった意味での質問でした。失礼しました。

お礼日時:2005/03/29 20:11

オーディオ好きで、結構情報仕入れてますが、初めて聞きました。


基本的に、CDとDVDは、コーティングディスクと言って、経年劣化は、他の媒体とは比較になら無いぐらい長いはずです。
一般のディスクであれば1000年とか2000年といわれています。
もちろん、ちゃんと作られていればですけどね。
でも、CDが20年??冗談じゃない。
僕は最初に発売された頃のCDを持ってますが、
ぜんぜん普通ですよ。
あれもそろそろ、20年ですけど?
嬉しがって買っちゃったもので、
好きじゃないクラッシックですが、
二、三回聞いてから、ぜんぜん聞かないだけに、
全く新品同様の状態です。
悪くてもも200年ぐらいもつんじゃないでしょうか?

書き込みディスクはダメだと思いますけど。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
20年前のCDが再生できると知って嬉しく思います。保存状態による、ということでしょうね。

お礼日時:2005/03/29 19:57

『形あるものはいつか滅びる』



10年前に買った音楽CDを最近聞いたら、雑音というか音が途切れたりしていました。
寿命なんでしょうね。

参考URL:http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/s …
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この回答へのお礼

やっぱりそうですか…。
一生観れる(聴ける)と思ったからこそ、お金をつぎ込んできたのに…。凄いショックです。

解答ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/29 19:42

事実です。


参考URLから「DVDって何?」→「データの寿命は?」を見ればはっきりと分かります。

参考URL:http://www.tdk.co.jp/dvdkihon/
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