プロが教えるわが家の防犯対策術!

山本文緒著『眠れるラプンツェル』(幻冬舎文庫)を読まれた方、ぜひ感想を聞かせて下さい。

読み終わった直後は「何だあ、これ~」って感じでした。その前に読んだのが『きみに読む物語』だったためか、その落差(?)に正直ガッカリでした。

しかし、受けたパンチが最初痛くなくても、その痛みが後からジワ~と効いてくるような印象を受けました。何がかと言うと、主人公のマンションの部屋で飼われていた猫(タビ)が主人公の象徴のようでもあるし、ルフィオもまた主人公と同じ境遇だったから恋してしまったのでは…という気がしてきました。このことははっきり書かれていませんが、最後の方で、タビの飼い主は?私の飼い主は?という表現がそれを暗示しているような気がしたからです。

最初、「ラプンツェル」は主人公のことだと思っていたのですが、実はタビも、そしてルフィオもそうなのでは、という気がしました。そして、私はふと思いました。皇室のあの方もそうなのでは、と。もちろん主人公と皇室のあの方とでは置かれている環境が全く違います。ご主人にも構って貰ってらっしゃるようですし、お子様もいらっしゃいますし…。でも、ひょっとしたら根っこは案外一緒かもしれない、と思いました。何だか色々なことを考えさせられる作品だと思いました。

私の感想はこの際どうでもいいので、この作品をお読みになられた方、ぜひ感想をお聞かせ下さい。それと私はどうしてもこの作品が好きになれませんでしたが、山本文緒氏の作品というのはみんなこんな感じなんでしょうか?山本文緒ファンの方がいらっしゃれば、こういう所が魅力だとか、オススメの作品とかあれば、ぜひコメントして下さい。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

私は山本文緒さんの本が好きでほとんど読んでいます。

やはりその中で好きなものとそうでもないものがありますが、ラプンツェルは後者ですねぇ…。主人公の悟りの辺りは好きなんですけどね。(自分はラプンツェルと同じだったな、というくだり)

辛口な文章と、虚無感。これは山本さんの作品の共通項と思います。ラプンツェルは他の作品に比べて展開もゆるやか、穏やかな方。

もし山本さんの作品をもう少し読んでみたい、と思うならばまず短編集はいかがでしょうか。読みやすいし個人的にはとても好きです。いずれも角川文庫(文庫本なので安いです)で、
「絶対泣かない」「ブラックティー」「みんないってしまう」の3作がそれです。

他作品の私のオススメは、
●「恋愛中毒」…ストーカーがテーマの、賞をとった有名作。ヒヤリとさせられる。
●「きっと君は泣く」…美人の転落人生(?)。主人公がサバサバしていてスカッとします。

説明ベタで、そして熱くなってしまってすみません。どれを読んでも、「痛みが後からジワ~」は味わえるかと思います。人間の鈍痛を描くのがとてもうまい方です。ぜひ他の作品も読んでみてください!
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。お勧めの作品、全部読んでみようと思います。ラプンツェルは読んでいて何となくカッタルイ感じがしたのですが、おかげでこれが山本作品像だという固定観念を持たずに済みそうです!

お礼日時:2005/04/19 22:30

すでに読んでいるならごめんなさい。

(質問中に言及してないので。)以下の2作品を読んでください。

『ラプンツェル』グリム童話(「髪長姫」)

『ラプンツェル・ラプンツェル』山岸凉子

私は山本文緒ファンではありません。回答の資格無しですかね?
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