プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

牛乳パックやパックのオレンジジュースなどの商品パッケージに、牛やオレンジの絵があります。僕の記憶だとほぼ全てと言っていいほど、「写真じゃなくて絵」です。なぜリアルな写真を使わないのですか?いろいろと調べてみた結果、「シズル感を表すため」と答えが出ましたが、まだ抽象的でハッキリしません。それとも、リアリティを求めるべきではないのでしょうか?フレッシュな感じのオレンジを表現するとなれば、写真ではダメで絵の方が融通が利くからでしょうか?

独学でグラフィックやデザイン、広告などを勉強しています。できれば専門的なご意見をいただけたら幸いです。よろしくお願いします!

A 回答 (8件)

No.1で回答した者です。



そうですね。正直私も牛乳のイラストなどはみんな同じような気がします。なかなか差別化は難しいですね。

ですが、牛乳やオレンジジュースなどを斬新なデザインにするもの考えものなのです。

同じパッケージでもチョコレートなんかは斬新さやかっこよさを求めてもいいのですが、牛乳やオレンジジュースなどはそれよりも「生鮮食品としての安心感」「一目で牛乳、オレンジジュースであるとわかること」が求めらると思うのです。
白やブルーばかりが多い牛乳パッケージですが、「一目で牛乳であるとわかること」を第一に考えてそうなってしまう事が多いようです。

お年寄りから子供までをターゲットにしている、日常に密着した商品ですから、無難さも必要かな、と。
つまり差別化したいのはやまやまだが、あまり奇抜になっても困る、という苦しい所です…(^_^;)

あとパッケージの仕事をしていると本当にびっくりするようなクレームがきます。
例えばりんごジュースにりんごの写真を使います。「ふじりんご」で写真を撮ったとしても原材料名は「りんご」になるのですが、「この写真は「ふじりんご」である。という事は「ふじりんご」を使ったジュースですよね?」というお客様とか。
クレーマーもどきな方もいらっしゃいますが、大半の人は真面目にそういう質問をよこすのです。
「ふじりんご」ではない、という回答をしたら「虚偽表示じゃないか!」と言われる方もいます。

その点、イラストは言い訳ができますし。(^^;)
あと、写真を撮って、デザインし、クライアントに見せた時に、「うーん、やっぱりこのオレンジ2個じゃなく3個にしてよ」なんて言われた時に、写真なら撮影のやり直しですが、イラストは修正ができます。
商業デザインでは、時間と予算の都合はとても大きいです。なので「イラストの方が何かと便利」なのかな、と思われます。
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この回答へのお礼

再びアドバイスをいただきありがとうございます!

確かにチョコレート系はクールなカッコよさが目につきますね!
差別化よりも、「生鮮食品としての安心感」「一目で牛乳、オレンジジュースであるとわかること」の方が大切ですね。商品によって、ターゲットも変わるし、デザインとして伝える優先順位が異なることに気づくことができました。

りんごの銘柄のクレームがくるなんて想像してませんでした。見た目で判別できるなんて知りませんでした。^^;

イラストの方が時間も予算的にも融通が利くということですね!色々と勉強になってとても有意義です。
ありがとうございました!

お礼日時:2005/05/02 06:11

「果実飲料等の表示に関する公正競争規約施行規則」の決まりでは、


果汁割合が5%以上100%未満の場合に禁止されるのは、果汁のスライス面と果実から果汁がたれている絵です。
断面以外の部分ならば、果実の写真を表示するのはかまいません。
で、果汁割合が5%未満になると、リアルな絵は禁止。図案化した絵ならOKです。

「ラベルに果物の切り口が描かれているのは果汁100%のジュースだけである」とか果汁100%のものだけがジュースと表示できる、ってのは「トリビアの泉」で紹介されたらしいけれど、実際には砂糖や蜂蜜なら加えても良いことになってます。
砂糖や蜂蜜、或いは食品添加物が加えてあっても、それらは原料の内にはいれずに、果実の搾汁だけを使用したもの、と見做す事になってます。

牛乳の場合は、「飲用乳の表示に関する公正競争規約施行規則」の以下の規定が影響しているんでしょうか。

「加工乳及び乳飲料にあっては、乳牛を配した牧場風景を表示する場合は、図案化した絵を用いるものとする。ただし、生乳を70%以上使用している加工乳及び乳飲料にあっては、この限りではない。」

しかし、これなら牛乳の場合なら乳牛の写真もOKですね。
ジュースの場合も、分類が本当にジュースになっているのならば、写真も問題ないはずです。

だから、実際はどちらも、印刷コストの問題のような気がします。

この回答への補足

多くの方々から素晴らしいアドバイスをいただき、本当に勉強になりました。
写真だと、インパクトを与える訴求力を得るのは難しいし、予算も時間もかかる。時が経つと古く感じる。その点、イラストだと誇張表現が出来るし、融通が利く。ターゲットがパッと見てその商品が何か判別できるようなビジュアル、さらに他社との差別化ができれば尚良い。その優先順位を間違えてはいけない。メーカー名よりもイラストの方が記憶に残りやすい。インパクトを追求すると、逆に何の商品かわからなくなってしまう。さらにターゲットのことも思慮しなければならない。「デザイン」という言葉の中にはコストや時間、規制なども内包する・などなど多くのことを知ることができました。
本当に皆様ありがとうございました!

補足日時:2005/05/02 07:41
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この回答へのお礼

やはり規則で厳しく規制されているのですね。この度はご回答いただきありがとうございます!
商品に対して、ターゲットも変わるし、伝える優先順位も変わるし、その商品の性質で表現する規制も加わる…デザイン職は好きなだけでは大変ですね。もっともっと勉強しないと。デザインの中に、コストの問題や規制の問題も内包しないといけないことに気づきました。この度はアドバイスをいただき、ありがとうございました!

お礼日時:2005/05/02 06:28

撮影技術の観点からも、回答を述べさせていただきます。



理由その1…写真では、対象物をそれらしく再現することが難しい。
何言ってんの?と思われるかも知れませんが、例えば、オレンジとグレープフルーツをご自分で撮影し、パッケージのビジュアルを作ってみてください。
オレンジをオレンジらしく、グレープフルーツをグレープフルーツらしく撮るのは実は非常に難しく、ともするとグレープフルーツがオレンジのように見えてしまったりすることがあります。
それぞれはよく撮れていても、遠目で見比べてみると、どちらの写真もオレンジなのか、グレープフルーツなのかが一目では分かりづらくなります。
受け手に一瞬で理解してもらえるビジュアルを作るには、その対象物の特長を大きく誇張する必要があるのですが、その作業は撮影よりもイラスト表現の方が容易なのです。

理由その2…実は、写真で完璧なシズルを完成させるのは大変な手間とお金と時間がかかる。
例えば、「完璧なオレンジの輪切り」、つまり、あのオレンジの果肉が扇状にぴっちり揃ったものを写真で撮ろうとしたら、それこそオレンジを何100個も用意し、一つ一つ輪切りにしてみなければならず、膨大な手間と時間がかかります。
ご経験があると思いますが、大抵のオレンジは中の果肉の形や位置が不揃いですね。撮影のために完璧を用意するなら、それこそ蝋細工でダミーを作らないと駄目ですが、そこまでするのならリアルなイラストで代用したほうがいい、ということになります。

写真よりイラストの方が、対象物を「象徴化」・「記号化」し、そのものらしく見せることが可能です。
特に、製品の原材料を記号化し、移り気な消費者に対し一瞬でこれは牛乳、これはオレンジジュース、といった認識を与えるためのパッケージのビジュアルには、こういった理由からイラストが採用されることが多いのです。
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この回答へのお礼

アドバイスをいただき、ありがとうございます!

オレンジとグレープフルーツの違いは、色ぐらいしか思いつきません。^^;
イラストだと漫画のように誇張表現ができて、より特徴を掴むことができますね!個人的に写真を撮るのが好きで、ついパッケージデザインに写真を使ってみたらどうなんだろう?と思ったのですが、やはりなんだかダサい感じになってしまいます。その点、イラストは「象徴化」・「記号化」に向いていますね!なんだか、本当に勉強になります。この度は本当にアドバイスをいただき、ありがとうございました!

お礼日時:2005/05/02 06:23

 みなさんとまた違った角度から。

。。。

 ラベルをはじめカタログや広告などでも、写真よりもイラストの方がより力強い表現が出来ますし、それがユーザーに強いインパクトとして伝わるということがありますので、よくそのようなテクニックを使うものです。

 写真でなくわざわざイラストを使うという技法は戦後間もなく日本でも手に入るようになったアメリカの「ライフ」誌や「プレイボーイ」誌、「ペントハウス」誌などに掲載された商品の数々、ソフトドリンクや冷蔵庫やテレビや自動車などなど、それらはほとんど全部がイラストでした。

 そして、ひと頃、日本でも自動車のカタログなどは特に、ほとんど全部のメーカーでイラストで作られていたものでした。今日でも一見してナマの写真と見えるカタログの中の商品写真なんかでも、実はブラシを使って強調してあるものも少なくないのです。

 シズル感という言葉は実ははじめて聞きましたが、まさに「したたるような生々しさ」の強調を求めてのテクニックだと言ってもいいでしょう。
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この回答へのお礼

アドバイスをいただき、ありがとうございます!

個人的に写真を撮ったりして勉強していますが、インパクトのある写真を撮るのは難しいです。プロのフォトグラファーも魅力的な職業なのですが、個性的な写真となると、変わった被写体を撮ったりするぐらいしか思いつきませんでした。
その点、イラストだと個性的な絵を多くみます。どんなに自然主義的なリアリズムを追求しても、やはり人間の手で描く線である限り、なんとなくでも特徴が出ると思ってます。個人的には商業イラストだと、HONDAさんのバイクや車のイラストは細かくてかっこいいです。
最近だと3DCGでも、リアルな表現ができるし、デザインの幅が広がってどの技術を手にしようかと迷ったりしてます。
なんだかお礼ではなくて、個人的なことになってしまいましたが、このたびはアドバイスをいただき本当にありがとうございました!

お礼日時:2005/05/02 06:18

NO.2 ginmanです。



>でも正直僕は、イラストで他社との差別化は成功し
ているとは思えません。全部同じようなイラストに見えないこともないっす。

難しい問題です。まずパッケージのデザインは「らしさ」を求められます。この場合は牛乳らしさであり、新鮮らしさ、です。差別化ばかり考えて、牛乳の売り場で、牛乳に見え無くては仕方ないわけです。
まず、消費者に牛乳として手に取ってもらうことが必要です。一つの商品のジャンルとしての位置付けが必要です。競合の会社から似ていると言うクレームは多々あります。

>仕事となると予算のことも考慮しないといけませんね。デザインのことしか頭になかったです。

デザインを「図案」と考えないで、「計画」ととらえるクリエーターになってください。予算が一番重要だったりします。

パッケージのデザインでは食品が一番難しいです。
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この回答へのお礼

再びアドバイスをいただきありがとうございます!

差別化よりも牛乳らしさや新鮮さの方が優先順位が上ということになりますね!遠くから見て、牛乳と見えなければ、本末転倒ですね。^^;

>デザインを「図案」と考えないで、「計画」ととらえるクリエーターになってください
独学で勉強している身ですが、やはり実際にアルバイトなど経験した方がいいみたいですね。予算のことなんて全然頭にありませんでした。いろいろと勉強になりました!ありがとうございます。

お礼日時:2005/05/02 06:03

前に聞いた話なんですが、ジュースの場合、果汁100%じゃないと本物の果物の写真使っちゃいけないんだとか。

偽情報だったらすいません(>_<)


あと、私だったら、牛乳パックにリアルな牛の写真が出てたら、何かイヤですf^_^;
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この回答へのお礼

アドバイスいただきありがとうござます!

>果汁100%じゃないと本物の果物の写真使っちゃいけないんだとか
初耳っす!そういうルールも勉強しないとダメっすね。この業界目指すのなら。

>偽情報だったらすいません(>_<)
了解しました!

>牛乳パックにリアルな牛の写真が出てたら、何かイヤです
確かに生々しいですよね。(笑)今思ったのですが、牛はあくまでイメージで、牛がパックされているわけじゃないし、あくまで牛乳ですよね。そういや最近はコップに入ったイメージがデザインされているし。ん?それは写真だったけ?イラストだったかな?すいません。スーパーに行って調べてみます。

お礼日時:2005/04/29 05:48

オリジナリティがなくなることが一番の理由でしょう。


同じレイアウトで同じロゴの中に、写真A,B,C,を入れた作品を思い浮かべれば分かると思いますが、写真を差し替えた所で、たいした違いはなく、インパクトもでません。
vagabondさん自身で、気付かれているみたいですが、イラストと写真で作成して比較してみてください。
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この回答へのお礼

この度はご回答いただきありがとうございます。

確かに!写真だけだと訴求力を得るのは難しいですよね。よほど異質な写真でないかぎりインパクト得るのは難しいですよね。でも、No.1の方にも書いたのですが、実際イラストで他社との差別化が成功していると思えません。(思い返しても全部似たり寄ったりです)
あ!それとも、差別化を得る必要はないのかな。ただのイメージだったいいのかな。その辺アドバイスいただけたら幸いです。

お礼日時:2005/04/29 05:44

私が個人的に思いつく理由として、



1.リアルな写真では生々しい。
なんとなくイラストの方がやわらかな感じです。
例えば牛肉のパックにリアルに牛の写真があったらなんだかこわいです。
牛乳は牛を殺して取っている訳ではないですが、イラストの方が微笑ましい気がします。

2.写真はすぐに古くさくなる
商業写真は去年撮ったものを今年見るとなぜか古くさく感じることが殆どです。
逆にイラストは、無難なものであれば何年か経ってもあまり古さは感じられません。
パッケージはそれほど頻繁に変えられるものではないので、そういう意味で予算的都合もあるかと。

3.イラストはそれぞれ異なる
オレンジの写真や牛の写真では、どう撮ってもそうそう違いがないので他社との差別化がしにくい気がします。
あのジュース美味しかったからまた買おう、と売り場に行った際、メーカー名等はっきり覚えてないこともよくありますので、イラストの方が記憶に残りやすいと思います。

今いくつか思いつくのはこんな感じです。
ご参考になるといいのですが(^^;)
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この回答へのお礼

アドバイスいただき、ありがとうございます。
>イラストの方が微笑ましい気がします
同感です。

>パッケージはそれほど頻繁に変えられるものではないので、そういう意味で予算的都合もあるかと
これは気づきませんでした!なるほど、仕事となると予算のことも考慮しないといけませんね。デザインのことしか頭になかったです。^^;

>他社との差別化がしにくい気がします
よほど面白いアングルやアイデアで撮らない限り難しいですよね。その点、絵だと自由だし。でも正直僕は、イラストで他社との差別化は成功しているとは思えません。全部同じようなイラストに見えないこともないっす。生意気言ってすいません。

とても参考になりました!本当にありがとうございました!!

お礼日時:2005/04/29 05:39

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