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 すでに他のカテゴリーでも同様の質問もさせて頂いているのですが、なかなか回答を頂けないのでマルチタイプになってしまいますがこちらにも投稿させて頂きました。申し訳ありません。
 里山についての卒業論文を書こうと思っているのですが、まだ具体的な内容と方向性が決まっていません。そこで多くの方の意見などをお聞きしたいと思い投稿させていただきました。とりあえず決まっている内容として、過去の航空写真の解析により植生を中心に里山の変遷を追い、利用履歴や現地調査などにより現在の植生の調査、今後の遷移を予測するつもりです。しかし、それだけでは内容として面白くないでしょうし、目標や意義といったものが不明と思われます。調査は植生を中心に行うつもりですので里山林の植生に関する分野で何か調べる必要があると思われるものをどなたかご存知でないでしょうか?ちなみに調査地の現在の主な植生としては照葉樹林や人工林となっています。
 また、里山に求めるもの、里山研究において現在必要とされている分野などご存知でしたら些細なことでも結構ですので教えて頂けないでしょうか?あまり長文にならないようにしたつもりなので説明不足と思いますがご意見いただければ必要なことは随時補足させていただきます。それではよろしくお願いします。

A 回答 (5件)

補足を見せていただきました。


どちらの地方かは存じませんが、初夏の現地調査は色んな意味で大変ですね。
航空写真も購入してしまったというお話ですので、調査地の変更が無理なら、山腹崩壊などの履歴を見てみては如何でしょうか。
又調査対象地が主にどの様に利用されていたかを探ることも何かのヒントをつかむきっかけになるかも知れません。
対象山村の主要産業の変遷などとも絡めることが出来るかも知れません。
広葉樹の萌芽更新は手入れをするのとしないのとでは必要樹種の全体に占める割合が大きく変わってくるはずです。
色んな条件を絡めて研究対象を見つけてください。

今、山はみんなから見捨てられたような状態で、産業としても見合うものにはなっていない状態です。
ですが、たまたま鉄やコンクリートや石油等の地下資源(サタン)に押されているだけで日本の気候風土には国産材が一番合っているはずです。
外材や地下資源の見境のない利用により大気汚染や水質悪化等色んな社会問題も起きています。

里山の研究により今の日本人の荒れた生活に新しい局面を与えられるような成果を期待します。
卒論、頑張ってください。
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この回答へのお礼

ご意見ありがとうございます。非常に参考になりました。卒論計画当初は人に最も近い(近かった)森林ということで里山林に焦点をあてたいという思いから卒論の対象に選んだのですが、里山は本当に奥が深く、様々な方向から見ようとしなければ里山という語さえ理解できないと思いますが、少しでも里山を理解できるよう頑張りたいと思います。里山は日本人にとっては本当に魅力的で研究対象としても非常に魅力的ですが、その分、的を絞るのに苦労させられてしまいます。
私も国産材の時代は50年以内に再び来ると思っています(空論ですが)。先人の知恵を残すという意味でも里山は重要であり、様々な可能性をもつ持続可能な資源としての樹木の魅力は目を見張るものがあると思います(それを専門とする者のおごりでもあるでしょうが)。そういった意味でも後世に適正な森林を残すための一助にでもなりたいと思います。っといっても環境コンサル系への森林科の就職が難しいのですが…。
乱文、長文、申し訳ありません。何か徐々に方向性が見えて来た上に、hiro1001さまからのご意見でうれしくなってしまいました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/05/03 20:39

早速お返事いただいてありがとうございます。


山に対してこんなに思い入れを持った学生さんがいらっしゃることに勇気づけられた気がします。
私は山を持っているわけでも何でもありませんが、今の日本の山が大切にされていないと言うことを非常に悲しく思っている者の一人です。
特に戦後地下資源にその主要な地位を奪われ、敬意を払われなくなった山林に力を回復してもらいたいと考えています。
国破れても山河が人の心を慰める、そんな豊かな国土であって欲しいと思います。
環境コンサル系と言うことで有れば、参考になればと、以下のHPをご紹介させていただきます。
色々てんこ盛りですが、もしかしたら参考になる部分もあろうかと思います。
これからも山に対する優しい気持ちを大切にしていただきたいと思います。

参考URL:http://www.aikis.or.jp/~pai/index.html
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「調査地の現在の主な植生としては照葉樹林や人工林」と有りますが、二次林の調査はもう既にお済みなのでしょうか。


継続研究であるのなら人工林(針葉樹の場合)を伐採して広葉樹林にする場合の二次林や照葉樹林との比較とか面白いテーマも有ろうかと思われますが、航空写真で利用履歴を追うとすれば、恐らく人工林についてのみになると思われるので適切な課題が見つからないように感じます。

里山は、今や利用される事が少なくなり荒れてきているのが現状です。
荒れているのは植林も同じ事です。
密植され放置された人工林も、手入れがされなくなった里山薪炭林も恐らく行き着く先は同じではないでしょうか。

これからの時期、皆伐されて年数の浅い、手入れのされていない二次林に分け入るのは大変な作業ですよ。
一口に里山と言っても色んな利用形態がありますから現に利用されて手入れの行き届いた里山を調査することをおすすめします。

この回答への補足

レスありがとうございます。
>二次林の調査はもう既にお済みなのでしょうか。
まだ行っていません。実際の植生調査は初夏に行おうと考えています。主な植生が照葉樹林や人工林というのは外から森林を見たときの高木層の印象からです。
>継続研究であるのなら人工林(針葉樹の場合)を伐採して広葉樹林にする場合の二次林や照葉樹林との比較とか面白いテーマも有ろうかと思われます
継続研究ではないため、人工林を伐採し針広混交林への移行を追うことは非常に難しいです。また所有者問題などのため里山林に実際に手を入れるということも難しいと思われます。
>航空写真で利用履歴を追うとすれば、恐らく人工林についてのみになると思われる
やはり航空写真解析で植生の変遷を追うことは難しいのでしょうか?解析といっても約10年前、約30年前のカラー写真から樹冠幅や樹高の解析や、ヒアリング調査を絡めての大体の植生しか分からないだろうとは思っているのですが。
>手入れのされていない二次林に分け入るのは大変な作業ですよ。
確かにそうでした。調査地でさえ、ヤブ化の進んだ奥まで入ることを恥ずかしながら植生調査までは踏み入ることを敬遠してしまっています。やはり、お金にならない上に入りづらいとなれば管理が行われないのも仕方ないのかなとも思ってしまいます。それだけもし住民を動かすとなれば非常に大変でしょうしそれだけの魅力が必要だとも感じさせられました。
>一口に里山と言っても色んな利用形態がありますから現に利用されて手入れの行き届いた里山を調査することをおすすめします。
予定が先走った状態で既に調査地の空中写真のカラーを6枚ほど買ってしまいましたので調査地を変えるということは非常に難しいです。今の私の状態としては先のない一本道を無理やり突き進んでいるようなもので…。本当に無謀だと自分でも思っています。管理の行われていない一つの里山林の植生を対象としたもので必要とされている分野が見つかればいいのですが…。

補足日時:2005/05/03 13:59
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ご質問者の大学での研究分野が不明ですので、適切なアドバイスになるかはわかりませんが…



>とりあえず決まっている内容として、過去の航空写真の解析により植生を中心に里山の変遷を追い、利用履歴や現地調査などにより現在の植生の調査、今後の遷移を予測するつもりです。
>しかし、それだけでは内容として面白くないでしょうし、目標や意義といったものが不明と思われます。

研究は、まず命題(何を明らかにするか)と仮説(このような結果が出るのではないか)を明らかにし、その仮説を実証する方法(上記のような手段)を構築し、得られた結果から仮説の真偽を検討するというのが一連の順序であり、これらを記したのが研究論文です。
ご質問者が列記されているのは、内容というよりはあくまで「手段」であり、文意からは「何を明らかにしたいのか=何に疑問を持っているか」という「命題」が決まっていないという印象を受けます。
研究命題によっては、果たしてその手法が適切なのかという問題がありますが、少なくとも「内容が面白いかどうか」は、「命題と仮説が面白いか」という問題であり、「手段が面白いかどうか」は別のことと考えます。

ちなみに、「里山」という単語から受ける私のイメージは、「自然と人との関わり」です。
人間の活動が自然の遷移に与える影響は、人間が介在しない場合に比べて非常に劇的であると考えられ、人間がその地域で行ってきた活動と、自然の遷移の因果関係を明らかにするということは、『私だったら』非常に興味深いことです。

この回答への補足

レスありがとうございます。
>大学での研究分野が不明ですので
専門は森林科になります。森林といっても森林だけでなく森林のもととなる土壌も含みます。
>列記されているのは、内容というよりはあくまで「手段」であり
内容という語と調査方法という語を間違えてしまいました。申し訳ありません。
>文意からは「何を明らかにしたいのか=何に疑問を持っているか」という「命題」が決まっていないという印象を受けます。
仰るとおりです。当初は一つの調査地を対象に里山の管理維持について卒論を書こうと思っていました。内容としてはコンサル会社の方が整備を行う際につくられる報告書のような感じを考えていました。しかし、自分自身の植物に関する知識の薄さ、文章からのみの里山の現状という認識から、実際に里山に触れ、里山の現状を自分で感じるために、「里山の現状と課題」というテーマで問題点を見出していこうと思っていました。しかし、問題点といっても竹林の拡大や照葉樹林化による下床植生の多様性の低下程度であり、極相林である照葉樹は遷移に任せるというのが今の方針ですので、管理法を提唱するにも遷移に任せるか萌芽更新となり、これでは結果が見えてしまっているので果たしでどうなのかと…。もし照葉樹林を伐採し落葉樹との混交林を目指すとしても、持続的な維持管理の難しさ、宮崎県綾町や沖縄県を例とする照葉樹原生林の魅力などがネックになったり、実際に高木化した照葉樹の複層林化やギャップ更新などを試してみたくても卒論では時間が足りない、管理計画を立てたとしても所有者問題により実際に管理に動くのは難しくただの空論に終わりかねないなど、私だけでは考えれば考えるほど迷走するばかりです。言い訳をさせていただければ、こういったこともあり命題が見えないのかもしれません。また、テーマを明確にしていなかったのは、先入観なしに里山の植生調査という切り口から皆様の意見が聞け、自分だけでは見えないところから方向性が見つけられないかと思っていたためでもあります。
>人間の活動が自然の遷移に与える影響は……非常に興味深いことです。
私も確かにそう思います。里山は人との関わりによって維持されてきたのですから。予算の都合上、私の調査対象とできる里山は一ヶ所だけのため、一つの里山林を対象としたときの人の関わり方による遷移の違いや時系列変化を追うのは無理だと当初は考えていましたが、植生調査のみなら無料でできるので、現在も維持管理がなされている里山林の植生も調査することで、時系列変化を追うのは無理にしても、人が関わることでの遷移への影響を明らかにできるかもしれませんね。しかし気候や地形などの条件の似た管理された対象地を探すことができるものか不安になってしまいます。
乱文、長文、本当に申し訳ありません。

補足日時:2005/05/03 12:16
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先日テレビで、山林を救うには木材を使う事だ。


というようなドキュメンタリーを見ました。
そのために、2.5mという今までにない定尺の規格を設定して、
建物の設計時にその定尺の木材の使用を前提とした設計をしてもらい、
いままで捨てられていた幹の細い部分も、
商品にする事で経営状態を改善し、
林業と自然の両方の再生を図るという内容でした。
伐採=自然破壊 ではなく、
有効活用→経営改善→管理状態の改善→自然の再生
というサイクルは素人にも解り易く感心しました。

この回答への補足

レスありがとうございます。
>いままで捨てられていた幹の細い部分も、
私の知っている限りでは、細い材→合板材 という利用方法しか知らなかったので私にとっては新しい発見です。私の知っている話では、合板材として細い間伐材も利用できるよう、材の直径1cm程度まで利用できる機械を広島の企業が開発したと聞いたことがあります。比較的利用しやすい針葉樹は利用促進がされているようですね。
>有効活用→経営改善→管理状態の改善→自然の再生
管理状態の改善!これは現在の日本の森林を見るときは非常に重大な課題のように思えます。戦後、森林面積は増えたものの、燃料革命や林業の衰退から利用が減り、放置が進み、人の入りにくい森林となってしまいました。このような森林を見て何か感じることはありますか?また求めることはありますか?森林に対する意識などをお聞きしてみたいです。お時間があればよろしくお願いします。

補足日時:2005/05/03 11:30
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