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新高一です。
なぜ核膜は二重膜なんですか?この二重膜のできかたというのはミトコンドリアなどと同じ理由なのでしょうか?

A 回答 (2件)

細胞膜(一般的に原形質膜)は、裏表、というか、内外があります。


細胞を覆っている原形質膜、すなわち細胞膜は、外側を細胞外に、内側を細胞質側に向けて閉じています。一方、細胞内に一重の原形質膜で囲まれた構造、小胞体やゴルジ体、分泌小胞やリソソームなどがありますね。これらの原形質膜は、細胞質側に原形質膜の内側を、小胞の内腔側に外側を向けて閉じています。つまり、これら細胞内小器官は、細胞を覆っている原形質膜が細胞質側に落ち窪んで、ついには閉じた構造なのです。わっかに石鹸液の膜を張って息を吹きかけると、膜がへこんで、ついにはシャボン玉になって飛んでいくように。
細胞膜と細胞内小器官の膜はダイナミックに行き来します。分泌小胞は、内腔側を外側にむけて細胞膜と一体化して分泌物を細胞外に放出します。食作用で細胞外のものを取り込むときは、細胞膜が落ち込んでできた小胞に包み込んで細胞内に入れます。
さて、ミトコンドリアですが、これはもともと一重の細胞膜に包まれた細菌だったと考えられています。これが細胞の食作用で取り込まれたので、食小胞膜と細菌の細胞膜がそれぞれ、ミトコンドリアの外膜と内膜に相当します。
核膜は、小胞体が伸びて染色体を取り囲んだものと思ってください。小胞体は一重の原形質膜で閉じた袋ですが、それをそれをパイ生地のように薄く延ばして染色体のあんこを包み込んだら、ほら2層の皮になりますね。

イメージつかめたでしょうか。
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こんばんは。



ミトコンドリアや葉緑体とは違って、核膜は共生進化によって二重膜になったのではありません。
今の仮説では、極めて古い原核細胞で細胞膜がDNAを付着したまま陥入し、DNAを2枚の膜で完全に取り囲んだ袋が出来上がったものだと考えられています。
そして、その袋が細胞膜から完全に分離したので、今では二重膜になっているようです。
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