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事故以来JR西日本は非難の嵐で、問題ばかりが表面化しています。私もJR西日本にはがっかりです。
しかしJR西日本の強みや良い点はないのでしょうか?教えてください!

A 回答 (4件)

JR西日本の関西区域(アーバンネットワーク)はもともと競合私鉄が独占していました。

それが今ではここまで立場が逆転していますね。それだけ利用者にとってJRの方が私鉄より魅力があったのではないのでしょうか?

JR西日本は転換クロスシート(2列×2列の前後に傾く座席)の整備やわかりやすいダイヤ、乗り換えの便利さや高速性といった良い点がたくさんあります。今回の事故では過密ダイヤ&行き過ぎた高速性が問題となっていますが、利用者にとって便利だったのは言うまでもありません。私はこの点についてはいつまで経っても通勤電車のスピードアップをせず(もうすぐ130キロ運転をようやく始めだしますが)、ロングシート(長いソファーみたいな座席)にせざるを得ない都心部はともかく地方まで従来のボックス座席をロングシートに置き換え、着席率を下げている某鉄道会社と比べると遥かにサービスは良いと思いますよ。

例を挙げてみますと、大阪駅から奈良、和歌山、関西空港方面に向かうとき皆さん各快速列車にお乗りになりますよね。しかし国鉄時代は奈良方面の快速列車は現在では考えられないくらい列車の本数が少なく、所要時間が長かったですし、和歌山方面へ大阪駅から行こうとすると、一旦天王寺まで出て、そこで乗り換えをしなければいけませんでした。関西空港開港時に、関西空港行の列車を走らせる為に、大阪環状線と阪和線を繋ぐ連絡線をJR西日本が建設してくれたからこそ、大阪、京都方面から和歌山、関西空港方面に直通列車が走れるようになり、利用者は恩恵を受けたわけです。ここまではJR西日本の考え方は間違ってないと思います。

しかし、JR西日本はスピードでも競合私鉄に勝とうとしました。結果、スピード対決でも勝利し、ますます利用者を伸ばしましたが、一部の区間ではダイヤ設定に非常に無理がある(余裕が無い)ようになってしまいました。また、快速の停車駅を増やしたのにトータルでの所要時間が同じであるというケースが増えてきました。JR西日本としては少しでも速くしたいという意識が強くあった為、最高速度引き上げや各駅停車時間の短縮などを行いましたが、そう上手くいくはずもなく、そういった区間では遅延が慢性化してきました。特に今回事故があったJR宝塚線やJR神戸線の新快速三ノ宮~大阪間はもともと遅延が発生しやすく、その原因の一つが上記の内容の事であるとは前々から言われてきた事です。

ここでJR西日本は運転士にシワ寄せをしたわけですね。乗務員や駅員に対するJR西日本の対応の悪さは現在マスコミに叩かれていますので、ここでは書きませんがこの点については本気で改革していただきたいです。

JR西日本の快速列車の速度についてですが、私は制限速度さえ守れば時速120キロは特別速いとは思いません。確かにJR宝塚線やJR奈良線の線形はJR神戸・京都線と比べると見劣りしますが、カーブでの制限速度をきちんと管理&従いさえすれば問題ないと思います。国鉄時代と比べると各路線の線路も良くなっています。ただ今回の事故のように速度超過を起こして制限速度区間内に入れるようではいけませんね。新型ATS-Pの設置を行うようですから今後は速度超過も無くなり、制限速度区間までの距離を自動計測して、ブレーキが間に合わなくならないように、自動的にブレーキがかかるようになるので、運転士も運転しやすくなるでしょうね。

問題になっている車体強度ですが、これはJR西日本の車両に限った事ではありません。徹底した軽量化、省エネ化の上、車体寿命半分と言い切った車両を堂々と作っている某JRもいます。まあ、これが特別悪いとは言いませんが、鉄道界全体の傾向として車体の軽量化の方向に向かっているのは確かです。大体車両は左右からの衝撃は設計段階で想定されていません。普通は考えられない事ですし、今後は多少強度upの方向に向かうでしょうが、それよりも脱線を起こさないようにするほうが良いと思います。

今回の事故ではJR西日本の問題点が浮き彫りになり、いろいろ非難されていますが、これを機に正すべき部分はしっかり正してもらって、良い部分はさらに伸ばしていって欲しいです。

長々と失礼いたしました。
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この回答へのお礼

とても詳しく書き込みいただきありがとうございました。とても勉強になり、考えさせられました。たくさんの情報が知れて書き込んでよかったと思います。これからも考えていきたいです。たくさん書き込んでいただき感謝します。

お礼日時:2005/06/24 03:20

 もともと、関西財界の中での地位も相当高く、競合私鉄との競争ではスピード・乗り継ぎ接続の良さで、追随を許さないでやってきましたから、ここに安全運行がつけ加われば鬼に金棒ってことではないかなと。


 余裕時間が少々加わっても、停車駅を増やして集客する方向に走らざるを得なかった私鉄が、いまさらスピード競争にうってでることは無理な話ですし、余裕時間を利用したより正確な定時運行が可能になれば今までより乗客の満足度は上がります。事故の影響でスピードに対する需要が落ちたのもJRにプラスに働くでしょう。
 株価の下げ幅もそれほどではないですが、売りか買いかで言えば、現在の値下がりは買い材料として十分ではないかと。
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この回答へのお礼

そうですか。なるほどと思いました。書き込みありがとうございました。

お礼日時:2005/06/04 07:32

西武鉄道もそうですけど、鉄道というのは雪印や三菱と違って代替がききません。

沿線の住民が減少しない限り、収益は落ちませんから、ある意味では鉄板銘柄です。
非難されているうちが買いだと思います。
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この回答へのお礼

なるほどっ!ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/04 07:24

今回の事故については被害を受けた方々や地域の皆様にはとてもお気の毒のことと思います。


しかし、今回のことで、会社の「うみ」がどんどんでできた、というのは良い傾向であると思います。
どの会社にも、理不尽な制度や待遇はあります。何かあるときにそれが表面化し、改善されていくというのはよく有ることだと思います。しかし、今回は命のかかることでしたから、本当に悔やまれますね。
事件はおいておいて、企業ですから、ミスや問題点は山積みです。たいしたことでなくてもあのハイエナのようなマスコミにおもしろく書かれれば、大きく誇張報道されてしまいます。
悪い点ばかりではないと思います。競合他社の多い関西圏で、やはりスピードが命だったのは間違いありません。それに関西人気質の中で、求められるものも多かったはずです。それに対応しようとしていた姿勢は、認めてあげる点です。しかし、現場の意見をもっと吸い上げ、できるサービスを探すことが大切だったと思います。サービス向上の考え方は、間違っていないと思います。
しかし、JR東海やJR東日本に比べると、サービスは悪い、新しい発想の企画やイベントもない、イメージ広報も少ない…確かに赤字になるような路線を多く抱えている部分もありますが、JR西日本は国鉄気質が残っている感じはしますね。
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この回答へのお礼

確かにそうですね。このことがなければ会社の風土は変わっていなかったと思います。そして社会への結束を生んだと思いますね。皮肉なことですが、道徳意識を高めましたね。

お礼日時:2005/06/24 03:12

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