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どうして日本政府、及び日本国民は“United 
Nations”のことを“国際連合(国連)”と呼ぶのですか。私は連合国(機構)と呼んでいるのですが、周りの友人らは私のことを「間違っている」といいます。
しかし、連合国機構(UNO;United Nations Organization)は、戦勝国と第三国(the Third Nations)により組織された機関なのではないでしょうか。
国連憲章の前文は“United Nations”の訳が連合国と表記されたり国際連合と表記されたりしています。一体どのように表記するのが本当の意味での“United Nations”なのでしょうか。

A 回答 (3件)

日本がUnited Nationsのことを「国際連合」と訳したのは、1944年10月のダンバートン=オークス会議における"Proposals for the establishment of a general international organization"の文中に登場した"United Nations"という言葉を、当時の日本外務省が翻訳した訳文中であって、この時の外務省の役人に聞いてみなければ本当のことは分からないのではないでしょうか。



なお、当時の連合国の国民は、自らのことを専ら"the Allied"、あるいは"Allied Powers"等と表現することが多く、"United Nations"という単語は、ルーズベルト大統領が1942年に自ら作り出した政治的・外交的な用語であったにせよ、一般に「連合国」を意味する用語としては浸透したとは言えなかったのではないかと私は想像しています("United Nations"自体がそもそもが後付けで作られた言葉です)。よって、外交文書である"Proposals for the establishment of a general international organization"に"United Nations"という政治的な言葉が出てきたときに、外務省の役人はその言葉がアメリカ・イギリス・ソ連などの「連合国」を直接意味する場合だけでなく、今後新たに創設される国際組織の名前という意味を持つ場合もある、つまり両方の意味を併せ持つと解釈し、これを"the Allied"=(純粋な意味での)「連合国」と異なる訳語を当てるべきだと認識して国際連合という訳語を作ったのではないでしょうか。
なお、この部分の原文は"There should be established an international organization under the title of The United Nations,"です。ご自分でも翻訳されると良いでしょう。

http://teachingamericanhistory.org/library/index …

もちろん新たな訳語を作らずに"the Allied"="United Nations"=「連合国」と単純に訳することも可能だったでしょうが、その場合は"the Allied"と"United Nations"の2つの言葉の間にある違いを塗りつぶすことになります。"the Allied"と"United Nations"という言葉には、少なくともその言葉を持ち出したルーズベルト以下連合国側の指導者には異なる意思が込められていた(そうでないなら新しい言葉を1942年に準備する必要はなかった)と解釈するのが自然で、そうであれば外務省の役人が新たな訳語を考え、コンテキストによって新旧の訳語を使い分けるとすることも自然なことでしょう。…と私は(個人的に)考えています。

もちろん、"the Allied"="United Nations"=「連合国」と単純に訳するのも各自の自由ですから、その方が正しいと質問者さんが考えるのであればご自身においてはそうすれば良いのではないでしょうか。ただ、そうであっても"the Allied"と"United Nations"という言葉の背景について多少なりとも考察してからの方が、単なる偏屈なナショナリズムと捉えられる恐れもなく(決して私はそうは思いませんが)、良いことだと思います。
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この回答へのお礼

まぁ...確かに「“United Nations”=“連合国”」という考え方にどうしても固辞しようとすれば、私自身の考え方が“偏屈”なのかもしれません。狭量なある種の愛国心というものがにじみ出ているのでしょうか。第三国である中共では、“United Nations”を“聯合国”と訳していることにも、自身が多少なりとも影響を受けていると思います。

ただ私自身、昔(?)から「“League of Nations”=“国際連盟”」に対しても違和感を覚えており、その辺は、もっと柔軟な考え方が必要かと猛省しております。過ぎたる深慮は禁物ですネ。

様々な御指摘、ありがとうございます。Great thanx for your kind attention&advice!!です。

お礼日時:2005/06/22 15:24

 僕もshuhuaさんのお考えに賛同します。

日本が国連加盟時に外務省高官が意図的に“誤訳”したとか諸説ありますが、United Nationsは日本以外の国連加盟国では「連合国」と称されています。

 「旧敵国条項」「常任理事国の“拒否権”」をみても明らかなように、「世界の秩序を守った偉大な五カ国」の全会一致で世界の秩序を決定する(27条3項)ということが本意なのでしょうから。

 それにしても、大戦後60年も経過しているのに未だに旧敵国条項が現存していて、それを削除するよう要請しても五ヶ国の同意が得られないという事態は首をかしげます。

 
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この回答へのお礼

お返事遅れました。ごめんなさい

名称はともあれ、“United Nations”という組織の体質は60年前とほとんど変わってはいないようですね。「安保理改革」を含む「国連改革」や「旧敵国条項」を巡る問題...早急な解決を望むと同時に慎重な議論の必要性も感じられます。

ご意見ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/21 04:12

Nationsの複数形をどう訳に込めるかって事だと思います。


連合国と聞くと、一体となった一つの国を想像していまいますが、国際連合または国連合(直訳)などであれば、意志が一体となった国々という事が想像できると思います。

もう戦争は過去の事ですし、今は国連は平和維持、連合国は戦勝国という事でいいのではないかと。
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この回答へのお礼

お返事遅れました。ごめんなさい

成程...一理ありますね。
これからの時代は“United Nations”という組織の名称を巡る問題は「理論」編から「解釈」編へと変わらなければならないのですね。

御指摘ありがとうございます。

お礼日時:2005/07/21 04:08

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