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最近、あちこちで「教育基本法」の改正が話題になる事がありますね。
それに触発された訳ではありませんが、以前から「教育法学」に興味があり、勉強しようと思って、専門書を読んだりしています。
しかし、やはり専門家からの教授の有り無しでは、勉強の進度や理解度がすごく違うように思いますし、自分の勉強の結果を学位論文などの形で残せたら良いな、と思うようになりました。

そこで、大学や大学院で「教育法学」を専攻できるところを探したのですが、自力では見つけられませんでした。
私は一応、法学部出身なので、そっち方面から調べてみたのですが、そういえば法学部や法学研究科の専攻分野に「教育法学」というのは見かけない気がします。
どちらかというと教育学部や教育学研究科で学ぶ事が多いのでしょうか。

そこで、

(1)どの大学、大学院で「教育法学」を学べるのか。
(2)どの大学、大学院の教員に「教育法学」を専攻し、教えている先生が居られるのか、その先生のお名前は。

以上の2点について、ご存知の方、お教えください。
よろしくお願いします。
住まいは関西三都周辺ですが、とりあえずそれは気になさらなくて結構です。

A 回答 (3件)

この問題は、私がこれまで10年間「教えてgoo」でみてきた(嘘ですよ)質問の中で一番難しい(これはホント)です。



教育の法律についての学問としての教育法学はかなり微妙な歴史を背負っています。大きく分ければ、文教政策に好意的な陣営と批判的な陣営、公法・憲法系の陣営と教育学系の陣営にわかれます(あくまで私の中のチャートです)。この二つの軸を使って、合計4陣営に分けられるでしょう(これ以外にないというわけではありません)。

つまり、A)憲法系&反・権力、B)憲法系&親・権力、C)教育系&反・権力、D)教育系&親・権力。

権力(文教政策)との関係はなかなかきれいに切れない面もありますが、とりあえずの整理としては許されるでしょう。私見では、一番元気がいいのは憲法&反・権力系です(公法学全般について当てはまると思いますが)。この規準で思いつくままに挙げると、

東大(長谷部)、筑波(内野)、早稲田(戸波、西原)、名古屋(森)。

いい研究をして注目されている人で言えば、もっと若手がいろいろあがると思いますが、大学院進学という観点からいえばこんなとこでしょう。いずれにしても、教育法学を体系的に教授してくれるようなコースはないでしょう。独学するしかありません。「面白い!」と思える研究をしている人の出身の大学院をチェックするか、あるいはその人を直接たずねて教えを乞うといいのではないでしょうか。なお、教育系の大学院に進んだ場合、どれほど本人が頑張っても、法律学の研究論文として学界レベルで認められる論文を書くことは難しいと思います(逆の方が容易)。学問=ディシプリンの「堅さ」が違うからです(法学のご出身でしたら、これは釈迦に説法ですね!)。とりあえず、以上です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

> つまり、A)憲法系&反・権力、B)憲法系&親・権力、C)教育系&反・権力、D)教育系&親・権力。

大別すれば当にその通りと思います。

> 私見では、一番元気がいいのは憲法&反・権力系です(公法学全般について当てはまると思いますが)。

その雰囲気は私も感じ取れます。
教育法学も法学の一分野である以上、教育系の論理では論述・論破できない課題は沢山あるでしょう。
また、私は現代の教育界の傾向として「個性の尊重」が前面に出ている様(特に小学校)に感じています。
中には職業としての教員による教育権と教員個人の考え方の境目を付けられない方もあるでしょうし、職場環境からも、当然、反権力傾向の強い方が沢山居られるのも事実でしょう。
個人的には、個性は社会道徳や法等の集団の規律を守れた上で改めて語るものだと思っています。
今の方針ややり方では、子供たちが大人になった時、社会的協調性の無い超個人主義者が急増し、大変な事になりそうで恐いです。
私が目指したいのは憲法系&対権力中立、といったところでしょうか。
日本的文化社会において、真にあるべき教育を実行できる法体系と行政とは、を考えたいと思っています。
この考え自体が理想論だと言われればそれまでですが、理想論というのは往々にして現実と乖離しているものですが、しかし「タテマエとホンネ」が限りなく近づけるような努力はすべきだと考えているのです。
長々書きすぎました、スミマセン。

> いい研究をして注目されている人で言えば、もっと若手がいろいろあがると思いますが、大学院進学という観点からいえばこんなとこでしょう。
> いずれにしても、教育法学を体系的に教授してくれるようなコースはないでしょう。
> 独学するしかありません。
> 「面白い!」と思える研究をしている人の出身の大学院をチェックするか、あるいはその人を直接たずねて教えを乞うといいのではないでしょうか。

良い提案をいただきありがとうございました。
独学してある程度論旨や方向性が固まったら、それをお教え下さった先生を含め「この人!」と思う方に見ていただく、というところから始めれば良いのかな、と考えています。
大変参考になりました。

お礼日時:2005/06/30 12:11

私も教育法には関心をもっています。

早稲田大学の喜多明人教授がすぐに思い浮かびますが、教育学部の所属なのですね・・。今回、はじめて気づきました。(憲法出身者が外部に飛び出て奮闘しているケースが多いようですね。)

以下、私なりに検索してみました。自分のメモ代わりに投稿します。大半が関東地区の先生ですが、よろしければ参考にしてみてください。

同じく早稲田には西原博史教授がいますが、社会科学部の所属です。 http://www.f.waseda.jp/nissie/

神奈川大学で「教育法」の講義を行っている斎藤一久講師は、早稲田大学総合教育研究所の助手で、法学部の戸波江二教授とともに、「教育法基礎理論研究会」を開いています。
http://yoran-syllabus.kanagawa-u.ac.jp/2004/syll …

http://yoran-syllabus.kanagawa-u.ac.jp/2004/syll …

法政大学の永井憲一教授は数年前に定年退職しましたね。http://www.hosei.ac.jp/gendai_hou/library/knlib/

新潟大学の成嶋隆教授
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/public/43 …


独協大学の市川須美子教授は都立大学出身。
http://www.dokkyo.ac.jp/profinfo/law002.htm
彼女の師匠に兼子仁(都立大学)教授がいましたが、定年退職。


「講座 現代教育法」の執筆者一覧は教育法学の見取り図として良いと思います。
http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/roppou/gyose …

神戸大学の馬場健一教授は法社会学からのアプローチ http://www.law.kobe-u.ac.jp/staff/kojin/baba.html
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

> 以下、私なりに検索してみました。自分のメモ代わりに投稿します。

沢山の検索結果を提示いただき恐縮です。
お手間を取らせました。
「講座 現代教育法」は手許にあります。
こういうところに気が付かないようではいけませんね、目の前にあるのに。
神戸大学には法学部も旧教育学部の発達科学部もありますので、念入りに調べてみます。
馬場教授にも何とか一度、お会いしてお話できる機会を探りたいと思います。

お礼日時:2005/06/30 12:13

やまのようにいます。


『日本教育法学会年報 第34号(2005)』
などをみて研究が載っている研究者は教育法学の研究者でしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そうですね、学会がありますね。
そこには目が届きませんでした。
あたってみます。

お礼日時:2005/06/30 12:05

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