プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

プロダクトデザイナー(家電製品)になる為に必要な勉強・知識・技術を教えてください。(おすすめ書籍などできるだけ具体的に)
私はプロダクトデザイナーになりたいと思っているのですが、普通科高校卒、CG系専門学校卒、DTPデザイン(約2年ほど)という経歴で、工学系の大学も行った事がありません。大学に入り勉強するという方法もあると思うのですが、会社に入って早く現場で技術を身につけたいと思います。
現在はサイトとか見て情報を集めているのですが、会社で最低限必要な事を今のうちに独学で勉強するにはどのような事をすればいいのかさっぱりわかりません。
あいまいな質問で申し訳ないのですが、どんな情報でもいいのでよろしくお願いします。

A 回答 (4件)

 家電製品など多くの工業製品のプロダクトデザイン(ID)の場合は、もちろんスタイリングについてのセンスというものも必要ですが、市場調査から上がってくる営業部門からの、そしてユーザーからのニーズを理解でき、しかもその理由や裏にあるものを洞察する能力、そして現場ではなによりも重要視されるのがコスト感覚といったところでしょう。



 自分のイメージをしっかりアピールしながら、そして最善をつくしていいものを作るという信念を曲げることなく、それでいて、少しでもコストを安く、少しでも作りやすく、あるいは工程を簡略化するといった良い意味での妥協、こういったことは自分の頭の中でも繰り返し考えてしまうことですし、あるいは技術部門や営業部門などとのミーィングの場でもよく起きることですが、ちょっとした工夫でこうした要求を解決するには、これにはやはりその製品の構造や作動の原理、使う素材の特性や加工性、既存の転用できる部品といったものがしっかり分かっていなくては出来ないことです。しかし、これらは基礎知識だけあれば就職してからでも間に合うでしょう。

 さらに日常必要になるデザイナーとしてのスキル。最近はとかくCADに頼ってしまいますし、またそれでいいのかもしれませんが、自分ではレンダリングどころかイメージスケッチ一枚描けないといったデザイナーが増えて来ているのも事実。やはり人の手で描いた線には伸び伸びとした本物の良さがありますから、仕事によっては、それにデザイナーとしての深みという意味からも、スケッチ、レンダリング、モデリングぐらいは出来てほしいものです。

 あとは街を散歩していても、電車の中でも、いつでもハッと感じる感性、それと、他人がデザインしたものにも良さを感じ取り、それでもなお自分なりのものを求める姿勢、これは先天的なものではなく、24時間いつでも磨きをかけることが出来ます。要は仕事が好き、製品が好きということにつきると思いますし、そこには天才は必要ないなと思います。

 こうした面から見ればデザイン学科のある大学を卒業するだけが能じゃない、それよりはいかにして自分の感性とスキルを高め、自分をいかにして目的の企業にアピールするかということになるのでしょう。

 ただひとつアドバイスするとしたら、なんでもかんでもサイトに頼らないこと。自分の足と手と目で、本物に触れ、見て下さい。それと、なんでも知ろうとする知識欲も大切です。なにも専門分野だけでなく本もたくさん読んで下さい。

 わたしの場合も機械科出身で、デザインスクールにも一応行ったという程度でしたが、途中退職するまでには一応のメーカーの大人数のデザインルームのチーフにまでなれましたし、自分がデザインした製品にも今でもたくさん出会えます。

 とにかくあなた次第、やれば出来ますよ。がんばってください。
 
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どういったキャリアプランを描かれているのかはわかりませんが、独学でも苦労すればなんとかなります。

(ある程度の才能は必要ですが、コンペに応募するための作品を日頃から構想したり作って技術スキルをあげる)
また、生活に困らなければ独学よりも大学に進まれた方が体系的に学ぶ事ができるでしょう。

勉強については、機械系、電気系、材料系、HMI論、デザイン論、などなど。美術系やデザイン工学系大学の講義概要を調べるとどのような技術領域が必要かわかると思います。

技術としては、どこまで目に見える形まで加工するかによって変わってきます。手書きかCADでプリントアウトするなら、デッサン力、製図、CADのスキル。現物まで作成するなら、対象の材料加工の技術。(金属、樹脂、木工それぞれに加工技術は異なります)

心構えとしては、名市大教授、川崎和男先生の本などを読まれるのはいかがでしょうか。

ドリームデザイナー
デザイナーは喧嘩師であれ―四句分別デザイン特論
プラトンのオルゴール―インダストリアリズムの終焉とデザインの使命
デザインは言語道断!
デジタルなパサージュ
デザインの極道論―「感性の言葉」としての形容詞

難解な部分や厳しい部分もありますが、プロダクトデザイナーとしての矜持を感じます。個人的には尊敬しています。
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こんいちは、



 小生はPDではありません。どちらかというとPDと毎日「喧嘩」する立場でした。

 どんなに優れたデザインでも、その中に電気部品とかを詰め込むスペースがないと、家電は作れないのです。例えば、今、貴殿がお使いのパソコンを「キャラメルの箱」くらいに縮めることは、デザイン的には可能でも技術的には無理なのです。

 本当に優れたPDとは、技術的な事は素人であっても、「技術者のために、ほんの少し内部にに余裕のあるデザインを用意してくれる人」と考えてます。

 ほんの「さわり」だけでも良いので、家電の内部で使われる主な部品(たかが数十個)の名前と大きさを知っていてくれたら、技術屋からはモテモテのPDになること間違いなしです。

 技術屋の勝手な意見であることは重々承知してますが、御参考になれば嬉しいです。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
実際に業界に携わっている方からの意見で大変参考になります。
「家電の内部で使われる主な部品(たかが数十個)の名前と大きさ」などは何かの本にでも載っているのでしょうか?やはり会社へ入り現場で覚えていくしかないのでしょうか?
私もDTPデザイナーとして勤めていた時に「理想のやりたい」と「現実にできる」の間でクライアントとのやりとりがありましたので、PDと毎日「喧嘩」するというのがなんとなくですがわかります。
将来「技術者のために、ほんの少し内部にに余裕のあるデザインを用意できるPD」になりたいと思います。

補足日時:2005/06/29 19:44
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 私が大学時代に受けた講義というと、



 マーケティング、材料工学、人間工学、色彩工学、造形演習、デザイン史、図学、・・・

 プロダクトデザインに関しては特に専門書などもあまりないので、独学というのは難しいでしょう。造形についてのセンスを身につけなくてはいけないし、図面が書けることも必要です。最近は3DCADの導入も増えていると聞きます(CADに関しては、資格の有無よりも経験が重視されます)。
 メーカーやデザイン事務所の場合、大学た専門学校の専門課程を修了しているか、実務経験がないと中途採用はしませんね。
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