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パールバックの「大地」のあらすじを教えてください。
4巻まであるので、なかなか読めないままでいます。
どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

中国の農民一家三代を描いています。



貧しい農民の王龍(ワンロン)は年取った父と2人暮らしです。妻になってくれる女性もいないので、お屋敷の奴隷をもらうことになりました。この奴隷が阿蘭(アーラン)です。醜いけれども丈夫、働き者で、結婚してから王一家の暮らしはどんどん楽になりました。それと比例して、お屋敷は没落していきます。貯めたお金でお屋敷の土地を少しずつ買って、子どもたちにも恵まれ、順風満帆だったのですが、干ばつで食べる物がなくなり、一家は南へ逃げます。

このとき、阿蘭のお腹には赤ちゃんがいました。「南へ行くのは産まれるまで待って」と頼んだ彼女は、待っていた王龍に「死産でした」。王龍は確かに産声を聞いたけれども、妻の覚悟を知って黙っていました。

南では乞食のような暮らしをしていましたが、暴動が起こり、打ち壊したお屋敷で手に入れた銀貨を持って、「さあ、あの土地へ帰るんだ、明日はあの土地へ帰るんだ」。そして帰郷した一家は家を建て直し、再び畑を耕し、前にもまして裕福になります。王龍は第2夫人を迎え、子どもたちにも教育を授けますが、3男(王虎=ワンフー)は自分と同じ百姓にするつもりでした。

それに反発した3男は家を出ます。匪賊として名を上げ、ついに、故郷の近くに軍閥としてにらみをきかせるようになります。長男は土地持ちの旦那として、次男は商売に、それぞれ、この3男の武力をあてにしつつ暮らします。

思っていた女性が自分から望んで父の妾になってしまったショックで、ずっと独身だった3男ですが、敵の妻を自分の女にして、耽溺していました。ところが、ひょんなきっかけで彼女の裏切りをしり、ますます女嫌いに。それでも跡継ぎを残すために一度に2人と結婚します。

そして生まれた長男(王淵=ワンユアン)は、うまれつき優しく、いくさが嫌いで、なくなった祖父(王龍)の畑にあこがれていました。どうしてもこの長男が理解できない3男は、それでも、革命騒ぎに巻き込まれ無実の罪で死刑になる寸前を、一族が大金を使ってアメリカに逃がします。

6年後、帰国した王淵は、聡明な同世代の女性と恋に落ちて、臨終の父のそばで気持ちを確かめ合います。

自分の主観が入っているので、あまりよくない粗筋になりました。中学生の頃に初めて読んで、以来何回も読み返しましたが、自然描写や1930年前後の中国の農民の暮らしが生き生きと描かれていて、搾取された農民たちが立ち上がって団結し、革命を起こすまでのうねりが自然に理解できました。

ひとそれぞれで、印象に残る場面は違うでしょうが、私も下の方が書かれているように、阿蘭が一番好きです。また、王龍は裕福になった晩年は、阿蘭の悲しみを尻目に放蕩にふけるのですが、それでも白痴の娘を可愛がるシーンなんかはしみじみとしたものがあります。ぜひ、通読なさって、ご自分の「大地」をおつくりください。
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この回答へのお礼

詳しく説明してくださって、どうもありがとうございました!
とてもよく分かりました!ありがとうございました。

お礼日時:2001/10/17 20:28

「大地」! なつかしいです。

はるか昔に読んだので、他のと記憶がまじってるかもしれません。4巻もあったか、すでに記憶にないです。なんだかめちゃくちゃビンボーになって、畑の土を水でといて飲む…というシーンが印象に残ってはいますが…。すみません。なつかしかったもので…。
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「大地」私は好きな作品です。


中国のある一家庭(富豪)を描いた作品ですが、
主人公が生まれ、成長し、結婚して、子供が出来て・・・。
私としては、主人公よりもその妻の方が印象的でした。
泥臭くて醜い妻ではあるけれど、働き者で、夫につくし、
夫に妾ができても嫉妬もせず、あげく出産を一人でこなし、そのまま畑にでる・・・。

派手な描写もなく、淡々としたストーリーではあるけれど、一度読んでとても感動し、しばらくして古本屋でハードカバーを見つけ、購入してしまいました。
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