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文化相対主義について調べているものですが、実際文化相対主義とはどういうもの何でしょうか??できれば返信求みます。

A 回答 (1件)

教科書風に答えると、文化相対主義とは、



 「各文化はそれぞれ固有の価値観を持っており、それぞれが、
  西欧的価値観では測れないそれ固有の価値や伝統を有して
  いる」

という考え方です。

20世紀半ばくらいまで、特に欧米では、西欧的なものの見方や価
値観が普遍的であり、他の文化や民族のものの見方や価値観は
「遅れた」もの、普遍的でないもの、「劣った」もの、と見なされて
いました。
そうしたものの見方への反省が、人類学の議論の中で出てきて、文
化相対主義を主張するようになります。

人類学は、今もアフリカ、南米、オセアニアなどに存在する文明
以前の生活様式を営む人々(かつては「未開」民族と言われた人々)
を主たる研究対象とするのですが、彼らは文明以前の「劣った」人々、
と考えられてきました。
ここでいう「劣った」は当然、近代化された西欧文明の「優越性」
との対比で語られる言葉です。人類の歴史は「劣ったもの」から
「優れたもの」へと発展する、という進化論的図式で考えられ、
その進化の頂点に、西欧文明が位置するのだ、と考えれてきまし
た。

ところが、「未開」民族を研究してきた西欧の人類学者たちは、
彼ら「未開」民族が、決して知的に劣る人間たちであるどころか、
しばしば知的に優れていることを理解するようになりました。
彼らは、彼らが身近に接する自然に対して造詣が深く、それを
利用するための科学的知識も持ち合わせています。
また、一見不合理に思える魔術や儀式といったものも、実は独
自の社会的機能を果たしていたりなど、何らかの合理的役割を
担っていたりします。

こういったことを調べていくと、「未開」民族の価値観やものの
見方は、西欧のそれと「違っている」だけであり、「劣っている」
わけではないことが理解されるようになりました。
そうした反省の中からさらに、多くのものの見方が、近代化をな
しとげた西欧の都合のよいように解釈されていたのではないか、
という深刻な反省が生まれ、そうした「西欧中心主義」的なもの
の見方を是正するような動向が、哲学、歴史、政治などの分野で
起こりました。

今日では、文化相対主義は、もう少し広い文脈で、「異なるもの
(他者)を理解する方法」として議論されることが多いようです。
さらに、文化相対主義は「客観的・普遍的なものの見方」がある
ことを否定するのではないか、と批判する論者も現れ、議論を
呼んでいます。
そこら辺の詳しいことについては、ご自身で詳しく調べられるこ
とをお薦めします。

(かなり簡潔に説明したので、詳しくは、例えば下記URLなどで
 さらに調べてみてください。)
http://www.let.kumamoto-u.ac.jp/cs/cu/030702CL.h …
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
勉強に役立てることができました☆

お礼日時:2005/08/08 20:14

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