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立命館大学で研究開発されている、“みらくる”について何故低エネルギーシンクロトロンにも関わらず、高輝度ハードX線を発生するそうだが、そのメカニズムと、高輝度になる理由を調べていますがどうも理解しにくいので、どなたか詳しく教えてください。

A 回答 (1件)

放射光についてはもう調べられたでしょうか?


人工的にX線を発生させるためには電子を加速して電子の制動放射を利用します。制動放射をどうやって起こすか?という点に着目してみてください。

通常のX線管球(レントゲンやX線CTなどに利用されている)では電圧を40kv~150kv程度かけて電位差を利用して電子を加速してタングステンターゲットにぶつけます。制動放射は原子番号が大きい物質の方が効率が良いので、高原子番号のタングステンが良く使われます。

一方、放射光を発生するSPring-8では制動放射させるために原子核を使いません。何を使うのか?
強力な磁場によって電子を曲げて制動放射線を発生させます。そのためには電子を数GeVまで加速する必要があります。

一方みらくるですが、制動放射を起こすために微小なターゲットを用いています(説明では1μm)。強力な磁石や、高いエネルギーの電子は必要ないといえます。(X線管球では40kv程度でも制動放射しますので・・)

何と比較するかによって印象が違いますが、みらくるの電子のエネルギーは6Mevとかなり高いですね。放射線治療で使っているエネルギーの領域です。X線を取り出すのには非常に高いエネルギーですが、放射光という平行の光を取り出すことを考えると1/1000程度のエネルギーで放射光を得られる、しかも電子の加速に半径の長い加速感が必要ない所がspring-8との大きな違いではないでしょうか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84% …
http://www.photon-production.co.jp/j/Literature/ …
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