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地球温暖化防止をするために日本のエネルギーはどのようなものを選択すればよいのでしょうか?打開策などがあれば教えてください。講義の討論があるので困っています

A 回答 (6件)

まず、エネルギーの選択肢をつれづれに挙げてみます。



<化石燃料>地球温暖化の主要因とされる。
石炭・石油・天然ガス・メタンハイドレードが該当。何億年単位で地球上に降り注いだ太陽光とCO2が生物という媒体を通してその形に蓄積されたもの。これを利用するために投入するエネルギーに対して得られるエネルギーが大きい部分に対して採掘・利用が行われている。例えば、採掘するために投じるエネルギーを1として100に相当する化石燃料のエネルギーが得られれば、100の労力を他に振り向けられるということになり、この利用が「産業革命」をもたらして以来、現状でも人類が利用するエネルギーの大半を占める。輸送・貯蔵が容易(素人でもポリタンクに貯めておけるし手で持って運べる)で、非常に利用しやすい。
※メタンハイドレードについては調査・試掘段階で大規模な利用が行われていないが、利用されていないだけに埋蔵量と利用価値が期待されているのと、石油・石炭と比べて発熱量当たりのCO2排出量が少ない(天然ガスと同じ)ためにその代替の選択肢として注目されている。

<原子力> 理論上は発電プロセスでCO2を出さない。化石燃料は素人でも火をつければ燃える。しかし原子力は高度な専門知識・能力と大規模な専用設備を要する。放射性廃棄物も問題。「国」規模でないと扱えない。
・核分裂によるもの:実用化済み。放射性廃棄物の数世代先へのツケマワシがある。(化石燃料の利用で地球温暖化を呼ぶ場合は曾孫の代へのツケマワシとなる。数世代先か曾孫の代か、どこへ回すかの選択?)
・核融合によるもの:研究段階。かつては「無限のクリーンエネルギー」の夢を担わされていたが、まだ実用化の目処がない。トカマク型で重水素を用いたものでは一応放射性物質でかつ自然界に無い「トリチウム」という物質を生成する。その有害性がまだはっきり公にされていない。

<再生可能エネルギー> 日本の政策では太陽光・風力・潮力・地熱・バイオマス等をこれに分類。CO2を出さないか、出しても収支ゼロで済むもの。(水力も同じだけど政策的にはこれに分類されていない)最も制約になるのは「それがある場所でないと取り出せない」ということと「対投資効果が低い」(単位発電量当たりのコストが化石燃料等他の手段に比べて大きい)ということ。
・太陽光:発電プロセス自体ではCO2を排出しないが、現状の製法では電池そのものを作るために消費する電力が大きく、電池がその寿命の間に発電する電力のどっちが大きいのかが開示されていないため、本当にCO2を少なくできるのか疑問視する声がある。一応のところ化石燃料による火力発電よりは太陽電池で発電する方がCO2排出量が少ないとされる。※太陽電池による発電の他、集熱して熱を利用するという選択肢もある。
・風力:風が安定して吹くところに立地する分には有効。しかしその「風がよく吹くところ」が限定されてしまう。風車による騒音、鳥類への被害の可能性が指摘されている。
・潮力:従来は潮の満ち引きの利用が研究対象だったが、「潮流」を利用する方が現実的なため検討がそちらにシフトしてきている。まだあまりポピュラーでない。日本では導入例があまり無いが、潮流の早いところ=優良な漁場である場合が多く、立地の場合漁業保障との兼ね合いが問題。
・地熱:火山や温泉の熱を利用しようというもの。普通の火力発電が1200~1500℃という温度落差を利用するのに対して、地熱の場合150~200℃であるため、同じ発電量を得ようとする場合設備が大柄になってしまい投資効率が悪い。
・バイオマス:「森林」を枯渇させない範囲での植物の利用、動物の排泄物の利用が該当する。例えば、おうちの庭の雑草が毎年生えては(CO2を吸収しては)刈られ、単にゴミの日に出されて焼却炉へ送られる。こういうポジションの植物を燃料として利用して、その分化石燃料の消費を減らそうというもの。動物(人間も含めて)の排泄物は発酵させるとメタンが出て、これを燃料として利用しようと思えば可能であり一部では実用化されている。しかし人一人が必要とする燃料をその人だけの排泄物で賄えないし、植物で補うことを考えると一人当たり相当広い面積の緑地が必要となるため、自ずと限界がある。

大体こんなもんで、「これさえやればカンペキ」という選択肢は無く、日本としてはどうすべきか、という答えはそう簡単に出ないと思います。

個人的に思うのは、日本はエネルギーを効率良く使う技術では世界一だといいますが、まだまだまだまだ極める余地があるのでは?ということ。もっと極めて全体の量を減らし、相対的に再生可能エネルギーの比率を上げることが必要というのが一つ。一方で現状の核分裂の問題点(特に核廃棄物)の解消を検討すること、核融合の可能性に賭けて実用化を追求し続けることが必要と考えます。
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大前提が違います。



地球温暖化の原因のCO2は、人為的な排出によるものではありません。
(京都議定書の科学的根拠は科学的に明白に正しくないのです。日本での誤解は最悪状態ですが、欧米はまだましです。・・ネットなどを探せば議論は見つかります。)

ですから、世界中の国でどのようなエネルギーを選択しようが、現在の温暖化の進行とは関係ないです。
(温暖化を減速、停止させる手段は別にあるのです。)

これが真実ですが・・・
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温暖化はここ一二年で始まったことではない。


温暖化防止は長い年月かけて行うものです。
急激に社会のエネルギー構造をかえるのではなくて、将来の新エネルギーの普及(燃料電池)も視野に入れて、シフトさせる必要があります。
間違っても、一過性のブームで終わらせてはならない。

当面できることは、石油→天然ガスの転換です。
太陽電池やオール電化など、電力に依存すると、原子力発電所を増やすことになります。
日本は地震多発期にさしかかっていますから、一番危険な選択です。

あとは、燃料電池の開発への投資と、東シナ海のメタンハイドレードの試掘、アルコールなどの植物性エネルギーの他国(生産コストの安い国)との共同研究です。

とにかく、電気に依存しない社会をつくることです。

二酸化炭素削減に一番力を入れているのは原子力発電業界です。騙されないように注意しましょう。
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地球温暖化を防止するためには、二酸化炭素を排出しない発電方法の採用と、石炭や石油火力でもいかに効率よく発電するか?、省エネ、負荷平準化がどれだけ進むかが問題だと思います。



二酸化炭素を排出しない発電方法は、原子力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電などなどあります。
原子力発電以外は大きな電力を取り出すことはできませんし、太陽光、風力などは出力の変動が大きいので、大量に電力系統に連携することは現時点では難しいです。(可能な範囲内で太陽光、風力発電所を作っていくことは必要だと思います。)
また、原子力は、出力を高速に変化させることができないので、高速に出力を変化できる火力、水力発電と組み合わせて使わなければいけません。

石油・石炭火力を効率よく運転するには、負荷の変動を少なくすることが大切です。昼間使われる冷房・暖房に必要なエネルギーを、夜間に氷や温水の形で作っておき、昼間使うようにするなどの方法で、昼間と夜間使われる電力の差が小さくすれば、石油・石炭火力を効率よく運転できます。

省エネが進めば、電力の使用量が減るので、地球温暖化防止になります。昼間と夜間の電力使用量の差を少なくするなど負荷平準化が進めば、効率よく発電でき、同じ量の電気を使っても、原料の消費量、二酸化炭素などの排出量を抑えることができますます。
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地球温暖化という観点で重要なことは温室効果が悪ということです。

温室効果がなければ(産業革命前のレベルにあれば)、例え地球上で原子力などのエネルギー源を用いた文明が興隆し、その廃エネルギーで地表が暖まったとしても、地表が暖まった分、地球から宇宙空間へのエネルギー輻射も増えますから、地球の温暖化は深刻な問題にはならないでしょう。が、化石燃料を使い二酸化炭素などの温室効果ガスが大気中に増えたことで、(1)地表は廃エネルギーで温暖化、(2)しかし宇宙空間へのエネルギー輻射は減る、という2つの効果のダブルパンチで地球が温暖化していくということです。
実際に、京都議定書などでも二酸化炭素の排出量についての規制が議論されまとめられましたが、各国のエネルギー消費量(どんな形でのエネルギー消費であれ最終的には廃熱として地球を暖める)が規制されることはありませんでした。温室効果ガスがなければ、廃熱が地球を暖めても、その分、宇宙空間へのエネルギー輻射も増えるので地球温暖化の問題は緩和されるのです。

よって、同じだけエネルギーが必要なのであれば、二酸化炭素などの温室効果ガスを出さないエネルギー源が望ましいということになります。例えば発電に関していえば原子力発電はほとんど温室効果ガスを出しません(発電過程に関していえば、ですが)。太陽光発電、風力発電も同様です。これらの発電比率を高め、火力発電を減らせば、人類は同じだけの電力を使って同じような文明を謳歌しても、地球温暖化は最小限に出来る、ということです。

もちろん原子力発電には安全への不安が常につきまといますが、単に地球温暖化防止を考えたエネルギー源選択ということであれば、上記のような論旨で意見を組み立てると良いかと思います。
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A:火力は石油が無くなるとアウトだし、水力発電にはダム建設が必要、風力・地熱・太陽光では、現時点では日本の電力需要に対応しきれない、ということで原子力。



B:原子力など危ないからダメ、太陽光発電などの技術力を向上させるために、原子力政策に投資する資金を太陽光発電等の研究にまわすべきだ。また、省エネ技術の更なる発展も目指すべきだ。

ざっと、思いついたのはこんなところです。個々の詳細は、ご自分で調べてください。討論やるならそれぞれの長所・問題点をしっかり抑えておくことです。
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