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農業には全くうといですが、素朴な疑問があります。
最近になって、高級果物を台湾や中国他に輸出して拡大しようとしているようですが、恐らく日本は昔から技術があったでしょうし同じ日本で工業製品は世界中に輸出していたのに、人件費が安い頃に何故農作物を外国に輸出してこなかったのか不思議です。他の先進国、米国やカナダ等はこぞって輸出してるのに。鎖国をするような内向き、こじんまりまとまりたい性質なんですかね?補助金が後押ししたんでしょうか?

A 回答 (5件)

以前農業関係の業界にいたので少しだけ。



現在は日本の米、野菜、果物は、その背景にある農業技術と質の統一感の高さもあいまって、人気があるようです。

http://www.asahi.com/international/aan/column/03 …

見た目に関しても、日本の産物はかなりきれいで傷ひとつない感じさえ受けます。


ところで戦後輸出しなかったのかについては、NHKのスペシャル番組を見ていたところ、戦後日本がアメリカから穀物
を大量輸入するようになり、小麦などを中心に食料が足りない状態に陥ることも何度かあったようです。
ここにはアメリカの商社とアメリカ政府の戦略もかかれており、穀物を輸出しないことで、日本やロシアなどとの政治的
交渉の切り札に使っていたようなケースも描かれていました。

ですので、ある農作物だけを見たら戦後人件費も安く輸送手段も発達し始め時代に、なぜもっと輸出しなかったのかとい
う疑問もわかりますが、当時の日本は食料のアメリカからの輸入に関して、アメリカ商社+政府から圧力をかけられてお
り(日本が大量に買えばアメリカにとっては儲かる)、日本も輸出したかったのでしょうが、また自給率もあいまって、
表立って食料輸出に踏み切るような状況ではなかったようです。

逆に農産物ではないですが、日本の加工技術の高さから、マグロ缶、ツナ缶などは日本で缶詰にされアメリカのラベルで
戦後のある時期アメリカに大量に輸出されていたこともあったようです(これもNHKの番組から)。
マグロの缶詰はアメリカでかなり需要があったようです。

参考URL:http://www.asahi.com/international/aan/column/03 …
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この回答へのお礼

遅くなりましたけど、回答ありがとうございます。
人間には何事にもいろんな思惑で多数の人が関わり、複雑な力関係もあるから、多角的に見ていく事が大事ですね。

お礼日時:2005/08/14 16:31

 日本は農地が狭く、諸外国にくらべて農産品生産のコストが高めです。

そのため輸出コストを加えるととても現地で販売するだけの国際競争力がありません。また、人件費の安い発展途上段階では国内消費に生産が追いつくのがやっとの状態でとても輸出できる余力はありませんでした。
 近年、高級果物(主にギフト用)が中国台湾に輸出拡大できるのは冷蔵輸送技術の進歩と輸送費のコストダウンの結果、高品質のまま輸送できるようになったためだと思います。
 ただし、米欧のように果物が安く「高級果物」の需要がない国への輸出はあまり見込めないと思います。
 むしろ、日本食ブームで口の肥えてきた人たち用に「コシヒカリ」等のブランド米を輸出した方が売れるんじゃないかと思います。
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この回答へのお礼

遅くなりましたけど、回答ありがとうございます。
そうですね、そういう面もあるでしょうね。
ただ、他の方の回答を見ると他国の思惑や戦略・力関係もあったようなので、複眼思考が必要ですね。

お礼日時:2005/08/14 16:46

世界で農産物を大々的に輸出している国を考えてみてください。

アメリカ、カナダ、ブラジル、中国(最近輸入国に転じているようですが)…、どこも、広大な国土を持ち、船便の輸送に耐える、保存性のいい小麦、とうもろこし、大豆などを、安い賃金、機械化により超大規模に栽培することで、輸出産業として成り立たせることが出来たわけです。


さて、日本で大量に作り保存性がいいと言うと米ですが…
減反政策が始まるまでは、国内では食糧不足で、「増産」を続けてきました。この時代には輸出等、考えられなかったでしょう。

「食管法」が改正になるまで、個人で米を流通させる(いわゆる闇米)ことは禁じられていましたから、この時代まで、輸出するとすれば、主体は政府になります。政府は、食糧安全保障(天候不順で食糧不足になったときへの備え)の問題もあり、余裕があるからすぐ輸出、とは判断できなかったこともあるでしょう。また、消費の減少と反収の上昇の差を埋めるためにはかなりの量の米を輸出しなければなりませんが、さすがに高い米をそこまで大量に引き取ってくれるアジアの国はなかったのでしょう。

次に高級果物などの輸出ですが、全体にほとんど影響を及ぼさない、非常に取引量の少ない、「すきま」商売です。

日本でも高級果物が、普通に流通するようになったのは、バブル以後ぐらいじゃないでしょうか。それまでは、日本でもほとんど売れないので、作る人も少なく、輸出等思いもつかなかったのでしょう。昔は高級果物と言えばメロンぐらいしかなかったような…

80~90年代から、他の産地との差別化のために様々な種類・グレードの農産物がためされ、その裾野が広がったことが、近年の高級果物などの輸出につながっているのでしょう。
そして、青森のリンゴなどで、成功を納めたのをみて、各産地が我先にとまねをして今にいたる。と言うのが現状です。
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この回答へのお礼

遅くなりましたけど、回答ありがとうございます。
そういう面もあるでしょうね、でも関連でその時々や現状の農政が最善(現在から過去の結果を見てでなく、その時代に取り得る範囲で)かそれに近いことをしてきたんですかね?他の方の回答を見ると、他国の思惑や戦略・力関係も絡んでる面もあるようで複雑ですね。何事も多角的に、深く見ないと。

お礼日時:2005/08/14 16:42

農家出身です。



農産物の輸出は、当時(人件費が安い頃=1970年頃)は1ドル360円でしたね。
当然、輸出しても儲けにならない。

もっと後に為替レートの変動があり、物理的には輸出すれば、潤ったのは確かです。
しかし、輸送手段がありませんでした。

穀物類は船倉にバラ貨物としてそのまま運べますし、貯蔵も容易ですが、
生ものについては、冷凍、冷蔵施設の整った船などは普及していません。
コンテナー(冷蔵、冷凍)で運べるようになったのはつい最近(20年ほど前)です。

鳥取の20世紀梨が有名です。
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この回答へのお礼

遅くなりましたけど、回答ありがとうございます。
カナダやオーストラリア等は、どうやって輸出してたんですかね?それでも20年も前から出来たとしたら、不思議です。他の方の話では、外交とか他国の思惑・戦略・力関係もあったみたいで複雑ですね。

お礼日時:2005/08/14 16:36

日本産の高級な果物が台湾や中国等で人気があるというニュースは最近私も知りました。


人気のある果物はどちらかというと贈答品のようなかなり高級品の物のようです。
台湾や中国って今ではかなりのお金持ちが多いのですが、ちょっと前までは日本産の高級品が簡単に買えるようなお金持ちはほとんどいなかったと思います。
彼らがお金持ちになった今だからこそこうした高級品が売れるということではないでしょうか。

農産品の輸出入に関しては値段の安い物が競争力があり、高い物は最初から輸出しようなどという発想がなかったことも事実だと思います。
しかしながら、仮にずっと以前から輸出したとしても中途半端に値段の高い物であれば到底売れなかったと思います。

研究の末に開発された日本の高級品と、それを欲しがる外国の消費者が現れ、ようやく今になってその需要と供給が一致したのだと思います。
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この回答へのお礼

遅くなりましたけど、回答ありがとうざいます。
そういう面があるとは思いますけど、ちょっとそれますけど国内の農政ってほんとに将来を考えてきたんですかね?
兼業が増えて、後継者不足が分かっていて減反してより競争力を落として他業種の参入を認めなかったり、どう見ても先細りして滅び行く少数の既得権益受益者しか考えてこないで。

お礼日時:2005/08/14 16:24

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