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素人なので、人種の分類体系が全くわかりません。

例えば、アーリア人、アラブ人、モンゴロイド、日本人、WASP、ゲルマン人......などの関係が、人種分類階層のどの位置にあるのかが、さっぱりわかりません。横並びの関係なのか、違った階層での分類名なのかがわかりません。

人種の分類体系について一覧できるWebサイト、または、書籍などありましたら、教えてください。

A 回答 (3件)

質問者の方は、民族と人種がゴッチャになってしまっているようですので、整理してみます。



アーリア人、モンゴロイドは人種(生物学的)
アラブ人、日本人、WAPS、は民族(文化人類学的)です。

人種は、生物学的特長集団を言い、民族は、生活体系的集団を指します。
さらに、言語集団も別にあります。

日本人は、ウラル・アルタイ語族に属するモンゴロイドです。
中国人は、シナ・シャム語族に属するモンゴロイドになります。
トルコ人は、ウラル・アルタイ語族に属するコーカソイドです。
イラン人は、インドヨーロッパ語族に属するコーカソイドです。

民族集団は、新しい集団ができたり、解体したりしていますから、いくつ有るのかはわかりません。
人種や言語集団も、分ける人により異なりますので、いったいいくつ有るのかは、問題にできません。

大きな人種構成として、

「コーカソイド」として、ゲルマン人、ラテン人、スラブ人、トルコ人、アラブ人、イラン人、インド人、パシュトゥン人などがあります。

「モンゴロイド」として、北方モンゴロイド(日本人や中国人)、南方モンゴロイド(タイ人やフィリピン人)、ポリネシア系、北米系、マヤ系、南米系など。

「コンゴイド・カボイド」として、サハラ以南のアフリカ系民族。

「アウストラロイド」として、ニューギニアやアボリジニ、メラネシア人など。


大きな言語集団として、

「インド・ヨーロッパ語族」
「ハム・セム語族」
「ウラル・アルタイ語族」
「シナ・シャム語族」
「マライ・ポリネシア語族」
「ニジェール・コンドファン語族」
「ナイル・サハラ語族」
「コイ・ソン語族」
「カフカス語族」

などがあります。

さらに、歴史的経緯で分けられた民族も多々あります。
旧ユーゴスラビアは、同一人種で同一言語でしたが、1000年以上の長期間にわたる他の勢力下にあったため、ドイツ(オーストリア)支配下のスロベニア
ハンガリー支配下のクロアチア
トルコの影響の強いボスニア
独自の民族集団のセルビア・モンテネグロ
アルバニア人中心のコソボ
ブルガリアの影響下のマケドニア

に分裂してしまいました。


ここで、簡単に述べる事は困難ですので、チョット古い本ですが、紹介します。
「民族の世界史1 民族とは何か」 山川出版 1991年
「世界の民族地図」 作品社 1994年
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この回答へのお礼

>人種は、生物学的特長集団を言い、民族は、生活体系的集団を指します。

違いが明確になりました。

ご紹介いただいた本もチェックして、勉強していきたいと思います。

大変ていねいなご回答をいただき、誠にありがとうございました。

お礼日時:2005/08/22 23:04

kobareroさん こんにちわ



とても難しい質問だと思います。
というのは、これは倫理的にデリケートな問題なので、これについて考察したウェブはあるかもしれませんが、少数だと思われます。

おそらくkobareroさんはご存知だと思うのですが、DNAレベルでは全ての人類は殆どかわりませんし、モンゴロイドとゲルマン人のDNAの差異よりも、同じゲルマン人同士の差異のほうが大きかったりして、まったく指標になりません。
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/staff/youran/tak …

●つまるところ、この分類体系を試みるには、文化面からの考察が中心にならざるをえず、わざわざそのような危険な分類をするよりは、個々の民族を他者との比較ではない、自らの文化を掘り下げての研究のほうが価値が認められやすいのだと思います。

とはいえ、ここにどのような回答が提示されるのかは私も興味があります。

参考URL:http://www1.fctv.ne.jp/~ken-yao/Zinrui.htm

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。

確かに倫理的にデリケートな問題になってくる可能性が高いと思うのですが、一方、歴史の本や日々の新聞などを見ていると、ユダヤ人、パレスチナ人、アングロサクソン、アラブ人等の○○人が頻繁に使われていることも事実です。

それで思ったのは、○○人という言葉が、非常にまともに見える書物や新聞に頻繁に使用されている以上、○○人という言葉は、専門家から見れば、きちんと何らかの根拠を持って体系的に整理されているはずではないかとうことです。

ご紹介いただいたWebを見てますと、人種も生物的概念は持たないということになるようですが、そうすると、一般に使用されている○○人という概念は、全て、生物学的概念ではなく、文化的共通性で括られた概念と考えてしまっていいのかどうか、あるいは、一般にそのような理解が浸透しているのか、私には、あまり良くわからないので困っています。

補足日時:2005/08/21 20:59
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長谷川政美「DNAからみた人類の起源と進化」(海鳴社)に、DNを使って求めた人種の近さが書いてあったと思います。


しかし、各人種について統計的に十分な集団のDNAを求めたわけではないと思うので、どれだけ信用できるか疑問は残ります。また、人種といっても混血を繰り返していますから、相互にDNAは混ざっています。
質問に対しての回答ではなくてごめんなさい。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

人種の分類がDNAにより可能なのかという疑問は、私も持ったことがありますが、直感的には、かなり難しいのではないかと思っていました。でも、参考になる書籍をご紹介いただき、ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/21 20:21

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