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先日、友達が「アインシュタインが原爆を作ってそれが日本に投下された。」といっていたのですが、日本に投下された爆弾はアメリカのマンハッタン計画によるものですよね?でも、その計画にアインシュタインは参加したのでしょうか?僕は核エネルギーが軍事目的のために使用される可能性を米大統領に進言したとどこかで聞いたのですが開発そのものには関わったというのは聞いたことがありません。アインシュタインと原爆開発について詳しい方がいたら教えて下さい。また原爆を作るきっかけとなった理論にアインシュタインのもの(特殊相対性理論でしたっけ)以外にどのようなものがあるのかも教えて頂ければ嬉しいです。

A 回答 (2件)

お友達が間違いで、springer さんの方が正しいです。



(1)アインシュタインは大統領宛ての手紙に署名しましたが、そもそも、その手紙を書いてさえいません。
文面は他の人(シラードなど)が作り、影響力を持たせるために有名人の署名が欲しくて、アインシュタインに依頼したのです。依頼に応じてアインシュタインが署名したので(1939年8月2日)、結果的に「アインシュタインが大統領に手紙を書いた」という形で、世間に広まっています。
アインシュタインの署名には効き目があったらしく、同年10月21日には「ウラニウム諮問委員会」が発足し、同委員会は原爆の可能性と実験研究を答申しました。ただし、これによって行われた実験は小規模なものであり、のちのマンハッタン計画に直接つながるものではありません。他にも幾つか起源があって、すったもんだの末、42年にマンハッタン計画が走り出しました。

(2)アインシュタインはマンハッタン計画に参加していません。ご存知のように、「マンハッタン」と名の付くこの一大プロジェクトは、ニューメキシコ州の砂漠のロスアラモス研究所で進行しました。責任者はグローブス准将、所長は物理学者のオッペンハイマーです。アインシュタインは、ニュージャージー州のプリンストン高等研究所にいました。

(3)原爆は、一人の理論物理学者が開発できるようなものではありませんでした。
ご存知のように、特殊相対性理論の「 E = mcの2乗」も元になっているのですが、これは1905年の理論です。
それよりも、「原爆を作れるかも」と分かった直接のきっかけは、オットー・ハーン(ドイツの物理学者・化学者)による原子核分裂の発見だと思います(1938年)。本が手元にないのですが、ハイゼンベルク(ドイツの物理学者)著の『部分と全体』の中に、ハーンによる原子核分裂発見の報に接し、世界の物理学者たちが直ちに原爆の実現性を連想して不安にかられた、という記述があったような……。うろ覚えですが。

さらに、原爆開発には幾多の技術的問題を乗り越えなければなりませんでした。マンハッタン計画に参加したフォン・ノイマンによる、「爆縮レンズ」の計算などが有名です。ノイマンは超人的な計算力で知られており、爆薬を32面体に配置すると最も効果的であることを、10カ月に渡る計算から導き出しました。当時はコンピュータがなかったので苦労したそうです。戦後ノイマンはコンピュータの開発に一枚噛んで、今も「ノイマン型コンピュータ」として名前が残っています。

マンハッタン計画に参加した学者は、ノーベル賞受賞者だけ挙げるとしても数多く、コンプトン、ローレンス、ユーレイ、フェルミ、ウィグナー、ベーテ、レビ、アルヴァレフェルミ、ファインマンらがいるそうです。デュポン、ゼネラル・エレクトリック、ウェスティングハウス・エレクトリックなどの大企業も参画しました。

参考にした本、URL:
『世界大百科事典』(平凡社)
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3% …
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この回答へのお礼

詳しい回答どうもありがとうございます。やはりアインシュタインは参加していないんですね。また、原爆は、数々の有能な科学者により生まれた「知の結晶」という印象をGanymedeさんの回答からうけましたが、彼らの知識が殺戮のため使用されるとは。アインシュタインが心を傷めたのも当然ですね。それとノイマンすごすぎ…。

お礼日時:2005/09/04 21:48

アインシュタインは、日本で使用された原爆の製造には参加していなしようです。



ですが、米国大統領に書いた手紙か、マンハッタン計画の実現を促進させたとも言われています。

その後、アインシュタインは、後悔の念をいくつかの手紙に書いているどうです。


http://news.goo.ne.jp/news/jiji/geino/20050704/0 …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。参加はしてないとはいえ、自分の理論が究極の破壊兵器に使われてしまったことは精神的につらかったんですね。

お礼日時:2005/09/04 21:10

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