プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

こんにちは。
知的障害を持つ小学生の母親です。
最近、障害を「障がい」と表記するのを目にするようになりました。
障害者は『害』なのか?という趣旨だそうで…。
でも、「がい」だけひらがなにしてみたところで、『障』の字も「差し障りがある」とか「目障り」とか…言ってみれば「邪魔なもの」というような意味合いで使われる字ですよね。
ですので、私はなんとなく『障がい』という書き方に違和感を感じてしまいます。
それに、実際体や脳の一部に、普通に日常生活を営むことの障害になっている部分があることは事実なのですから、「障害」と言う言葉を使ってもいいじゃないか…と、個人的には思うのですが。
ご意見をお聞かせください。

A 回答 (8件)

「障害」という表記の由来から説明します。


昭和22年に当用漢字表が公布され、この表にない字は使ってはいけない、ひらがなで書くか、同音で意味の似た字で代用しなさい(これを代用字という)ということになりました。
はじめは各人が勝手に代用字を考えて使ったりしましたが、混乱が起きてきたので昭和31年に国語審議会が代用字の例を341個発表し現在の用字の基準になっています。
「障碍」「障礙」を「障害」と書くのは、このとき発表された代用字の一つです。
ただ、代用字はあくまで意味が「似ている」ということであって、同じ意味ではないので違和感が残る場合があります。

その後、当用漢字表は昭和56年に告示された常用漢字表に取って代わられました。常用漢字表は当用漢字表ほど制限色が強くなく、あくまで目安であり、個々人の漢字使用に立ち入らないとしています。
ですから、現在では「障害」「障碍」「障がい」のどれも特に間違いとはいえません。(私の意見を言えば「障がい」は読みにくく見た目が美しくないと思います)

ただ、ネット上の検索のことを考えるとあまり表記がバラバラになるのはどうかと思います。
それ以上に、どの表記を使うかが、一種の踏絵になってしまう(使う表記によって差別者呼ばわりされる)のを恐れます(いま既ににそうなっているとは思いませんが)。
わたしは「障害」がこれだけ普及している以上、あえて従来の表記を変えることはないと思います。
    • good
    • 5
この回答へのお礼

とても詳しいご回答、ありがとうございました。
「国語」としての「障害」「障がい」表記に関しては、yfma1106様が教えてくださった内容で納得いたしましたので、閉め切らせていただきます。
ひらがな表記から受ける違和感については、アンケートで同じような質問がでていましたから(私も回答しました)そちらでいろいろなご意見を見て行きたいと思います。

NO.1~NO.4の回答者様にも、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/19 09:21

過剰・欠損の度外が激しく<社会に害を> ではなく <本人に害を>与えている という解釈ではなかったのでしょうか。


わたしはそう解釈していました。

それで福祉はその過剰・欠損の能力の人に、ハンディキャップをつけて、同じ高さにしようとしているのではいかと。
    • good
    • 1

個々の主義主張は別として、公用文や教科書、新聞、放送でも、「障碍」「障礙」は「障害」と書き換えることになって既に60年近く経ち、社会に広く定着しています。

「障碍」「障礙」と書いても通じないことのほうが多いでしょう。かといって「障がい」と書いても分かりにくくなるだけ。

差別意識は言葉にあるのではなく、使う人の考え方、使い方の問題です。書き換えや言い換えは安直な回避方法ではありますが、本質的な解決にはなりません。それをわきまえないと、新しい差別語を生むだけに終わってしまいます。
    • good
    • 4
この回答へのお礼

おっしゃるとおりだと思います。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/09/19 09:24

ANo.4のお礼に対する回答


それでもなじめないのであれば、英語の「Social handicapped」を参考に、新しい言葉をつくりだせばいいのです。これは、国立国語研究所の仕事でしょうね。
もちろん、「社会的弱者」のような翻訳はイヤですけれども。
    • good
    • 1

さいきん漢字の誤った用法(象形的に正しい意味でない)や、該当していた漢字が廃止されたことに伴って、従来から用いられてきた漢字を平仮名表記するようになりました。

「牽制する」を「けん制する」と書き、「牽引」を「けん引」と書くのと同じこと。
「障害者」も同じで、「障がい者」と表記するのが正しい記法です。社会の「障害」になるイメージだから平仮名にしたというのは嘘です。私も手帳保持者ですし、痛し痒しです。「障がい者」表記が一般化するにはさらに長い時間がかかるでしょう。
なお「障碍者」や「障礙者」が、漢検一級の試験に出題されないのは、該当文字がないからで、出題されたとしても正解は「障がい者」だと思いますよ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
なるほど…。該当する漢字がないためのひらがな表記なら仕方がないのかな、とも思いますが、たとえそれが正解であっても字面を見たときの違和感はぬぐえませんね。「障害」という書き方に慣れてしまったからでしょうか?

お礼日時:2005/09/18 21:32

元々は「障碍」と書かれていました。


しかし、戦後の漢字制限で「碍」の字が使えなくなり、代わりに「害」を使うことになりました。
ですから、「障ガイ」の「ガイ」は元々「害」の意味を持つものではありません。
しかし、最近では誤解して「害」を避けて「障がい」などと書く人がいます。

以上の経緯を考えると、「障がい」は不適当だと思われます。
そんなに気にするなら「障碍」と書けば良いのに、と思ってしまいます。
(因みに「碍」は「障」と似たような意味です)
    • good
    • 5
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
「害」の字が代用だとは存じませんでした。

お礼日時:2005/09/18 21:28

本当は障礙者と書くものだそうです。


ついさっき同じような質問を目にしました。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1657031

ここでも書いたのですが、言葉だけ改革しても何も変わらないじゃないか?と思います。
感じ方は人それぞれですが、あなたのお子様が社会に対して障害になっている訳ではないのですから、もっと自信を持って毅然としてください。

むしろ障害になっているのは世間の無知の目です。
自分だけよければいい、知的障害者は危険だからうちの子のそばにいて欲しくない、などといった心の障害者は社会の「障害」です。

言葉遣いだけやさしいニセの福祉に惑わされずに、きっぱりと社会保障を求めていきましょう。
目先のことにこだわってもどうしようもないですよね。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

アンケートのカテゴリにあったのですね。
似たような質問がないか、このカテゴリでは検索したのですが(^_^;)

お答えに感銘を受けました。
どうもありがとうございます。
アンケートの方も拝見してみます。

お礼日時:2005/09/18 21:27

言葉そのものは、ある事実や現象を表すためにつくられています。

ですから、本来必ずしも差別を意図しているものではないと思います。
でも、はやってますよね、言葉狩りが。言葉がなければ、言葉を変えれば差別は無くなる、という安易な発想や行動が。返って現実から目を背けているだけなのに。
これらが文化を破壊している面もあると思いますね。
「障碍」という表記もあるようです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
「かえって現実から目を背けているだけ」
同感です。

お礼日時:2005/09/18 21:23

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!