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人が、土砂崩れで下敷きになり、その圧迫で、組織(筋肉?)から出たカリウムが全身に回ったために死亡、といったことがあるのですか?

テレビドラマの中の話です。
フジテレビ系「救命救急24時」4話(関東地方では今日(11月10日)フジテレビ1:00から再放送がありました)の冒頭で、救助されたが、上記のような状況で搬送先の病院で死亡、というシーンがありました。
はっきりおぼえていないので、間違いがあるかもしれませんが…

現実に、起こりうることだとして…

カリウムによって死亡、とは、どういうことですか?
また、組織から出る、とは、どういうことでしょうか?
こういったことは、土砂崩れのような全身的な圧迫だけでなく、局所的な、たとえば、身体の一部が崩れた家屋の下敷きになったとかいった場合にも起こるのでしょうか?

A 回答 (5件)

阪神大震災では、実際に柱や家の下敷きになり、数時間して救出されたが、病院に搬送中に死亡した方がたくさん居ました(搬送中または後に亡くなった方の3割ほどはそうだったと記憶しています)。

挟まれた部分が足だけだったとしても例外ではありません。

カリウムは筋肉などの正常な働きにとって不可欠なもので、血液中や筋肉の中に存在しています。ところが、局所的に圧迫され、血流が止まると、筋肉などから溶け出しているカリウムの濃度が、血流が止まっている部位で異常に高くなり、循環が再開すると高濃度のカリウムが全身に回り、急性心不全を引き起こします。

後は専門の方が教えてくれると思います。
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この回答へのお礼

そうですか、阪神大震災で… いったん救出されただけに、本人も家族もやりきれないものがあるでしょうね。
私の知りたいポイントについて、簡潔で十分なお答えがいただけて、参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2001/11/11 00:10

 血液中の電解質(Na,K,Cl)の濃度というのは常に恒常性により狭い範囲で保たれています。


k(カリウム)もその1つです。Kは細胞内液に多く含まれています。反対にNa(ナトリウム)は細胞外液に多く含まれています。なので、細胞内から涌出したKが基準値を大きく超えたため、高カリウム血症になったのではないでしょうか?
 かなり簡単な説明ではありますが、それは「高カリウム血症」のことだったのでしょう。
 
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この回答へのお礼

「高カリウム血症」というのですか。
病名がわかると、ネットでも調べやすいし、頭によく残るので、助かります。
ありがとうございました。

お礼日時:2001/11/11 00:20

こんにちは。

それは実際にある話です。実例の方は、taka113 さんがあげてくださったので、その仕組みのみ。

細胞の中と内側ではカリウムの濃度はおよそ30倍程も違うのです。(およそ140mEq/l 程度:外側、 5mEq/l 程度)
細胞の内側には非常に沢山のカリウムが含まれているので、大量の細胞が押しつぶされたりすると、非常に沢山のカリウムが血液中に流れ出して、taka113 さんおっしゃるように心臓の動きを止めてしまいます。

また、これは細胞自体が破壊される事によるので、短い時間に大量の細胞が破壊されると、圧迫以外の原因、例えばやけど、薬物による細胞破壊、溶血(
赤血球が壊れる事)などでも起こります。
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この回答へのお礼

「圧迫」と「カリウムの流出」の関係が今ひとつわからなかったのですが、myeyesonlyさんのお答えで、すっきりしました。押しつぶされて細胞が破壊されて…ということなのですね。
そんな微量な、また、人体の中に普通に存在する物質で、死にいたることがあるなんて、驚きです。
ありがとうございました。

お礼日時:2001/11/11 00:20

カリウムによる死亡について、


何かの下敷きになって起こるだけではないようです。
「特命リサーチ200X」という日テレ系の番組で以前放送していました。
参考サイトをご参照ください。
それにしても、人って危ういバランスの上に生きているんだなあと
素人の私はひたすら不思議です…。

参考URL:http://www.ntv.co.jp/FERC/research/20010304/f142 …
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この回答へのお礼

こんなケースもあるのですか。
ari-5さんと全く同感、なんて微妙なバランスなんでしょうね。危うい、と同時に、ほとんどの人が一生無事にそのバランスを取りつづけていると思うと、生き物ってなんてよくできているんだろう、と感動もおぼえます。
ありがとうございました。

お礼日時:2001/11/11 00:25

すでに書かれていますが、カリウムという物質は体の中の細胞に大量に含まれているものです。

そして、細胞の外の体液には少しか含まれていません。
これはナトリウム・カリウムポンプという細胞膜の作用によって細胞の中にカリウムを、外にナトリウムを存在させるという振り分けがなされているからなのです。
このポンプの仕組みによって、体内にカリウムが必要量(十分量)存在すれば、余剰のナトリウムは腎臓を経由して尿中に排泄されるものなのです。
では細胞からカリウムが大量に放出されてしまうとどうなるのでしょうか?
東海大学附属病院で末期癌患者に塩化カリウムを注射して安楽死させた事件があったことは記憶に残っているでしょうか?当時は非常に大きなニュースとして扱われていましたが‥
これがもっとも端的にカリウムの作用を示していると言えるかもしれませんネ。安楽死させるためにカリウムを用いるのですから、破壊された細胞から放出されたカリウムがどのような結果をもたらすかは想像がつくかと思います。
カリウムは少なすぎても、多すぎても心臓の機能に大きな影響を及ぼすものなのですヨ。
以上kawakawaでした

この回答への補足

(この場をかりて、あらためて回答者のみなさんへ)

皆さま、回答ありがとうございました。
おかげさまで、疑問がすっきり解決できたと同時に、興味深いお話もきけて、よかったです。

ポイントについては、より直接的なお答えをいただいた方に差し上げたいと思います。質問を見ていただいたタイミングに左右されますし、既出回答に重複しないようにしながら、さらに拡張したお答えを出していただいたりするので、毎回非常に心苦しいのですが…

重ねて、ありがとうございました。

補足日時:2001/11/11 00:32
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この回答へのお礼

ナトリウム・カリウムポンプ…おぼろげながら学生時代の記憶が戻ってきました。その微妙さに怖いとも思うし、すごいとも思うし…
そういえば、カリウムでの安楽死というのもありましたね。そのときは、目に見える量を意図的に注射、という状況だったので、特に疑問ももちませんでしたが。身体の中で同様のことが起こり得るなんて、驚きました。
kawakawaさんの解説、勉強になります。ありがとうございました。

お礼日時:2001/11/11 00:32

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