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大学院で研究を行なっている学生です。
環境水中のある化学物質の分析を行いたいのですが、幾つかの論文では分析機器としてHPLC/MSが用いられていました。
で、当研究室にはHPLC/MSが無く、かわりにHPLCならあります。

この二つの違いというものはなんでしょうか?
HPLC/MSで検出されるものはHPLCでは検出されないのでしょうか?

勉強不足で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

HPLC は物質を分ける過程。


MS は物質を同定(質量を測定する)過程。
HPLCで分けたピークを手動でMSにかければ、問題無いでしょう。
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この回答へのお礼

Sbacteria様
回答ありがとうございます。
HPLCで分けたピークを手動でMSにかけるとは、具体的にどのようなことなのでしょうか?
HPLCに液を打ち込んで、PC上に現れる波形のピークのことでしょうか。

どうも私の頭の中ではいまいちイメージがつかめていません。
申し訳ありませんが、時間のあるときで結構ですのでご回答頂きたいと思います。

お礼日時:2005/09/28 00:02

試料が環境水中であることからして、環境中に微量しかなく、しかも複雑な夾雑成分とともに存在することが多いため、分析にあたり、何らかの前処理が必要な為であると思います。


双方いずれでも検出は可能だと思われますが、定性的には判別は難しいと思います。(すなわち、同じリテンションタイムに夾雑成分が検出されないことを確認しなければなりません)、あくまでも、定量する為の条件として、影響を受けていないことが絶対です。
そのため、MSのTICあるいはSIMなどによって定性しつつ定量しているものと考えます。
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この回答へのお礼

Analyst様
回答ありがとうございます。
なるほど、さらに目的物質が微量になればなるほど判別が難しくなる訳ですね。
教えていただいた方法を考慮しつつ分析手段についてしっかりと考えてみます。
いい勉強になりました。

皆さまのお陰で前に進めそうです。
感謝します。

お礼日時:2005/10/02 18:25

#2です。


HPLCのみということであれば,標準物質の有無がカギとなると思われます。むろん保持時間だけから検量線に照らし合わせて,ある程度定性的に目的物質であるということは言えますが,標準物質があれば,同じところにピークが現れ,かつ半値幅などから信頼できるピークであればHPLCのみで定性的に目的の化合物であるということができると思われます。このとき,一種類のカラム充填剤(たとえば逆相分配カラム)だけではなく他の充填剤(たとえば分子篩カラム)でも同じことが言えれば,より信頼できる結果になります。
ただし,環境水中の化学物質の分析といったときに,目的の化合物がどのようなものであるか,定性的にものをいいたいのか,或いは定量的になのか,また求める検出感度はどれぐらいなのかということを考慮してHPLCに用いるカラム充填剤や検出器を選択することが必要だと考えられます。
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この回答へのお礼

wooksung様
丁寧な回答ありがとうございます。
標準物質は手元にありますので、これを用いて早速分析を行ないたいと思います。
本当に勉強になりました、今後また質問を書き込むことがあると思いますが、その際はよろしくお願いします。

お礼日時:2005/10/02 18:18

>HPLCで分けたピークを手動でMSにかけるとは、具体的にどのようなことなのでしょうか?


HPLCに液を打ち込んで、PC上に現れる波形のピークのことでしょうか。
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HPLCにかけた試料は、カラムを通って分けられて、ディテクター(扱う試料の性質によって工夫する。通常は、吸光度でモニターする)を通り、外に出てきます。ここで、PCのモニターに現れるピークに対して出てきた試料をサンプリングして、それをMS用のグリッドにのせて測定すれば良いのでは無いですか?
 フラクションコレクターを使って、最初から1定量づつすべてサンプリングして、ディテクター関係なしに、とにかくすべての試料をMSにかける...のも良いかもしれません。
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この回答へのお礼

Sbacteria様
重ね重ねご回答ありがとうございます。
HPLCについてよく理解できました。
お陰さまで次に何をすべきかが見えてきたような気がします。

今後も分からないことがあれば書き込むかもしれませんが、その際はまたよろしくお願いします。

お礼日時:2005/10/02 18:13

私は生化学系の人間なのでkreis1999さんの御質問に答えられるかどうかわかりませんが…。


MSにもイオン化法(ESI, MALDIなど)や分析法(TOFなど)種々ありますが,低分子化合物の分析にはいわゆるハードイオン化法がよく用いられます。このとき,化合物はフラグメントイオンを生じますので,そのフラグメントの生じ方や同位体ピークの量比によって化合物の組成を知ることができます。
したがってHPLCとMSとを組み合わせることによって,被検物質が目的のものであるか,HPLCでの保持時間(すなわち疎水性など)とMSでの分子量及び組成比の3つの面で定性的に証明することができます。
むろん,HPLCでの検出をUV-VISで行うのであれば,特定の官能基がなければ検出は難しいでしょうし,逆にMSでもイオン化しにくい物質であれば検出が困難になると考えられます。
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この回答へのお礼

wooksung様
回答ありがとうございます。
なるほど、HPLC/MSの原理(?)がよく理解できました。
既往の研究などから、HPLCのどのピークが補足したい目的物質であるかが分かっていれば、HPLCのみでも定性的に分析することは可能ということでしょうか?

充分に理解が出来ていないのかもしれませんが、お時間のあるときにでもご回答頂けたらと思っています。

お礼日時:2005/09/28 00:13

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