アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

progress や recordなど、品詞によってアクセントの変わる単語ってありますよね。俗に言う「名前動後の法則」が適応される単語です。

それを、あー…これは急に思いついたことなんですが、語源によって説明できないかと思ったのですが。つまり、例えばprogressを語源に分解してみるとpro-gressとなり、pro(前に)-gress(進む) ぐらいでしょうか。高校生なので語源の意味はあまり詳しくはありませんが、こうしてみると、語源では proは副詞、gressは動詞的な役割を担ってるわけです。

それならば、英単語である progressにおいて、それが動詞であるならば、ほかの品詞と区別するために、語源における動詞の方にアクセントを置くのが当然だ、というような感じで、動詞proGRESS と名詞PROgressの意味をもつpro-gressが誕生したのではないかと、思いつきました。

質問です。本当のところはどうなんですか?上の理由か、もっとほかの理由か、ただ単なる単語を作った人々の気まぐれの偶然の連続か。

A 回答 (1件)

>proは副詞、gressは動詞的な役割を担ってるわけです。



まさにそのとおりです。

「名前動後の法則」が適応されるのはすべてラテン語起源→フランス語経由で英語に借用された単語で、なおかつ【副詞(または前置詞)+動詞】の構造を持った語です。

しかし、ラテン語もフランス語もアクセントの位置で品詞を区別する仕組みは持っていません。

そこで、別の例を見ることにしましょう。

英語にとって外来語であるprogress型の語ではなく、本来の英語、つまりイギリス人が自分たちの先祖から受け継いできた言葉にアクセントの位置によって品詞の区別をする例がないか探してみました。

例えば

make-up 名詞「化粧」     前アクセント
make up 動詞+前置詞「取り纏める」 後アクセント

handout 名詞「ちらし」 前アクセント
hand out 動詞+前置詞 「分け与える」 後アクセント

showoff - show off, lookout - look out , crackdown - crack down

このように、動詞+前置詞の組み合わせで、全体が名詞のときは【前アクセント】、全体が動詞(=動詞+前置詞の動詞的熟語)のときは【後アクセント】のものが多くあります。そしてこれらは全部アングロサクソン起源です。

「アクセントの位置で品詞を区別する」のは本来英語が持っていた要素だったと考えられます。

これが外来語にも適用範囲を広げた結果、「名前動後の法則」の元ができたのでしょう。

フランス語でもラテン語でも実際の言語の運用では "progress" そのままの形ではなく、

progressez progressant progressum progressarum など、様々に語尾をつけて語形を変化することによって品詞やその他の文法上の関係を表示していました。

しかし英語に入ってしまえば、それらは外国語の文法ですからほとんどの人には意味不明です。煩雑な語尾は切り落とされました。

語尾を切り落とすと語尾が担っていた働きも切り落とすことになります。それでは不便だったり、意味が曖昧だったりということになります。おそらくそうした穴を埋めるために元々英語にあった「アクセントの位置で品詞を区別する」という規則が適用されたのでしょう。

「名前動後の法則」には適用除外もあります(confort、controlなど)。英語に馴染みきれず「外国語」っぽい印象が長く残っていたり、逆に馴染みすぎて「副詞+動詞」が感じ取れなくなってしまうと規則どおりには行かないようです。確かに気まぐれの産物とも取れますね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変詳しい回答をありがとうございます。

【英語に入ってしまえば、それらは外国語の文法ですからほとんどの人には意味不明です。煩雑な語尾は切り落とされました。

語尾を切り落とすと語尾が担っていた働きも切り落とすことになります。それでは不便だったり、意味が曖昧だったりということになります。おそらくそうした穴を埋めるために元々英語にあった「アクセントの位置で品詞を区別する」という規則が適用されたのでしょう。】

とお書きになっているのが本当に決定的ですね。語源の分野にかなりの興味をもてました。

お礼日時:2005/10/02 18:06

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!