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タイトル通り、生物学的に人が死ぬとはどう言ったことなんでしょうか?

よくドラマで、脈を取って"ご臨終です"等といいますが、

脈が無くなった=心臓が動かなくなった=脳が心臓を動かす命令をしなくなった

=脳の電気信号による情報の伝達がストップした。

と考えていいのでしょうか、

もしそうなら、心配停止の状態から心臓マッサージなどで蘇生するとは

どういうことなのでしょうか?

A 回答 (4件)

>脈が無くなった=心臓が動かなくなった=脳が心臓を動かす命令をしなくなった=脳の電気信号による情報の伝達がストップした。



まず>心臓が動かなくなった=脳が心臓を動かす命令をしなくなった
という論理は飛躍のような。突発的に心筋細胞が死滅したという可能性も考えられるので(心筋梗塞など)。

次に、>脳が心臓を動かす命令をしなくなった=脳の電気信号による情報の伝達がストップした。
というのもこの文面では飛躍があるように思えます。心臓を動かす命令をしなくなった=脳による全ての情報伝達がストップした、にはなりません。

また、この文脈では脈がなくなったことを脳の電気信号による情報伝達が行われているかどうかの基準にしていますが、それはあくまで死の1つの面(言うならその中のさらに1面)しか見れておらず、人の死の基準としては非常に頼りないです。情報伝達という脳の機能停止と脳の死を混合していると言えます。脳のある機能の停止と脳の死は違います。

脈を取って生死の判断とする背景にあるのは、脳細胞にとって血液中のブドウ糖はなくてはならないものだから、血液が流れない→いずれ脳細胞が死ぬ→人としての死、という論理です。結局、脳が死んだかどうかをみよう、ということです。また、すぐに、血液が流れてない=死とするのも軽率です。いずれ死ぬ、とすでに死んでいるのはき違えです。脳細胞の中には血液の流れがとまってから、相当長い時間生きている細胞もあるので。だから、脈を取って"ご臨終です"は、実際にはやってはいけないことです。

では、何を人の死というのかという話ですが、まず、「脳幹を含む全脳機能の不可逆的停止」というのが人の死というのはあっているそうです。
現在の脳科学では脳細胞の中のどの部分が生きていれば人として生きている状態(何らかの機能をもってる)といえるのかがわかっていません。ですから脳細胞全てが壊死しなければ人としての死を迎えているとは言えない、とも言えます(全能死説)。

>深昏睡、瞳孔散大、脳幹反射の消失、脳波の平坦化、自発呼吸停止などの症状が見られると言う事は、脳の信号が停止したと言う事ですか?
脳の信号という意味がはっきりしませんが、脳の機能が停止した判断の基準だそうです。

>これらの症状がみられても、6時間以内なら、再び脳が活動する可能性があるということでしょうか?
実際にあったそうです。
この6時間という条件は「脳幹を含む全脳機能の不可逆的停止」でいう機能の不可逆的停止を確かめるための条件です。上の「深昏睡、瞳孔散大、脳幹反射の消失、脳波の平坦化、自発呼吸停止」でみられる機能停止が本当に不可逆か、一旦停止でないかどうかをみているわけです。
  
生物学的人間の死について詳しく知りたいのなら、立花 隆氏の「脳死」なんかを読んでみる事をお勧めします。非常に論理的に書かれています。ここに書いたこともこの本の中に書いてあります。
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この回答へのお礼

返事が遅くなって申し訳ありません。大変細かな説明、ありがとうございました。

お礼日時:2005/10/25 20:30

>自発呼吸停止などの症状が見られろと言う事は、脳の信号が停止したと言う事ですか?



脳細胞が死んだために信号、命令を下せなくなったということですね。

>そして、これらの症状がみられても、6時間以内なら、再び脳が活動する可能性があるということでしょうか?

脳細胞はあまり再生しません。脳細胞がある程度以上死ねば、再び脳が活動する可能性はほぼなくなります。

心臓はある程度脳とは独立に動いています。

脳機能が完全に失われた個体でも、体のどこかの細胞が生きていれば、クローン技術で同一の個体を再生することは羊などで現実化しています。
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この回答へのお礼

返事が遅くなって申し訳ありません。大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/10/25 20:30

現在は移植手術の問題から「脳死」を人間の死亡と定義します。


「脳幹を含む全脳機能の不可逆的停止」と説明され、深昏睡、瞳孔散大、脳幹反射の消失、脳波の平坦化、自発呼吸停止の確認を6時間の経過を見て判定します。
心停止しても脳が生きてますから、脳細胞が壊れるまでの間に再起動をすれば生き返りますから、心臓マッサージで血流の確保をしたりカウンターショックで再起動を試みます。

この回答への補足

脳が死ぬと言うのが、いまいちはっきり分かりません。"生物学的に”と言いながら、私は生物学に詳しいわけではないので…どうもすいません。深昏睡、瞳孔散大、脳幹反射の消失、脳波の平坦化、自発呼吸停止などの症状が見られろと言う事は、脳の信号が停止したと言う事ですか?そして、これらの症状がみられても、6時間以内なら、再び脳が活動する可能性があるということでしょうか?

補足日時:2005/10/15 22:28
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この回答へのお礼

返事が遅くなって申し訳ありません。大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/10/25 20:29

なにはともあれ、まずはこれ


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E4%BA%A1



> 心配停止の状態から心臓マッサージなどで蘇生するとは

「死(し)とは、生命活動が不可逆的に止まること、あるいは止まった状態をさす」という定義からは、これは死ではありません。
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この回答へのお礼

つまり蘇生は死と共に使うと矛盾が生じるわけですね!ありがとうございました。

お礼日時:2005/10/15 22:19

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