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こんにちは
よくレコードで「オリジナル盤」と言われるものが
やたら高額に売られたりしていますが
再発等と比べてジャケットの他になにが違うのでしょうか?
音質とかも変わるのですか?

A 回答 (3件)

高額だというのは、恐らく古いものや数が少なくなってきているもの、すなわちアナログレコードの場合が多いのではないでしょうか?



アナログレコードに関して説明すれば、その製造過程において、アーティストが録音したマスターテープからレコードの元のかたちとなる「ラッカー盤」に溝を刻む「カッティング」「マスタリング」という作業、その原盤から工場でプレスするための金型「スタンパ」を作る作業、さらにはレコードの原料である「塩化ビニール樹脂」の品質・純度、レコードの重量を何gにするか、工場のプレス技術や品質管理体制などなど、それぞれが原因となって音質が違ってくるのです。カッティングなどは職人技であり、音質を良くするため、限られたレコード盤の容量いっぱいにいかに深く溝を切るか、カッティング技術者の力量次第で出来が劇的に違うのです。外国ではうまく出来た記念&自慢のため、作業した自分のサインをレコード内周部分に刻んでいるのをよく見かけます。カッティングそのものが作品というわけですね。

古い作品・名作・大ヒットアルバムなどはたくさん売れるので、何度も再プレスされるたびにスタンパは磨耗します。すると何年かおきに一連の作業を別の人・工場が新たに行なうので音が違ってくるし、世界各地で生産するためにはそれぞれの国で違う人・工場が同じ作業を行なうので音が違ってくる…ということになります。外国での生産の場合、マスターテープのコピーがマスターテープとして使われるので、特に昔はこの段階で音質が悪くなったものです。

音質にこだわらなくても、ジャケットの印刷の鮮明さや手触りなどは再発の度に悪くなってくるし、クレジット表記や細部デザインが変更されることもあります。生産される国によってもずいぶん違います。総じて言えば、発売当時のオリジナルが一番音が良い=ジャケットも美しい=アーティストの意図に最も近い、ということだと思います。

そして、古い作品のオリジナルで状態の良いものは時代と共に少なくなるため、必然的に希少価値が出てプレミアが付く、というわけです。自分の愛する作品・アーティストへの想いが強ければ強いほど、なおさらオリジナルが欲しくなるというのが、ファン心理・マニア心理というものなのですよ。イギリスのバンドのレコードはやっぱりイギリス盤じゃなくちゃ!とか(笑)

なお、現在のようなCD~デジタル時代になっても、その製造過程で音質が微妙に異なることがわかっているので、オリジナルの希少価値が高いのは今も変わらずなのです。気にするかしないか、どうやって音楽を楽しむか、は人それぞれですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
そこまで詳しく教えていただくとは思いませんでした。
とてもうれしいです。

お礼日時:2005/10/23 00:40

特につけ加えることはないですが、あえてつけ加えれば、実例の提示ですかね。



Jon Eardley in Hollywood (New Jazz)

全く同じものを米Fantazy Record社製作のOJC盤と、十インチ(トオインチと読んで!)オリジナル盤で聞き比べたことがあります。
音があきらかに違います。ただ、どちらを好むかというのは、皆さんご指摘のように、まさに「好みの問題」であるわけでして。

OJCとオリジナルの比較なんて、最初から勝負はついている、という野次が聞こえてきそうですが  ^_^。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
聞き比べ、機会があればやってみたいと思います。

お礼日時:2005/10/23 00:45

趣味の問題、コレクターといわれる人種の嗜好ですから、そんなに気にすることないです。

気になる人は気になるだけですから。(即ちコレクターですが)

スタンパーの違いによるマトリクス番号やその枝番号で、同じレコード番号でも真のオリジナル盤(ファーストプレスの最も初期のものなど)にこだわるコレクターも存在します。要は希少価値自慢ですね。音質は、分かる人にしか分からないという世界ですから、コレクター以外には無意味です。
ジャケットの紙質や、インナースリーブ、当時のオマケ・ステッカー等にもこだわるコレクターも居ます。変形ジャケットなんか、その最たるものですね。
最近の紙ジャケ再発ブームは、紙質も再現しないとクレームが来るそうです。


しかし、同じアナログ同士でも、アナログ盤と再発CDの違いのように、明らかにRIMIXされてたり、余分な音がカットされてたりは多分にありますから、一概には言えません。
よくあるのは、イギリス盤とアメリカ盤の収録曲の違い、歌詞の差換えなどです。このあたりは、コアなコレクターでなくとも、全種揃えてる人も居りますです。

でも、『やたら高額』なのと、同時期・同国プレスの普及盤との内容や音の違いは滅多にありませんから、自分はそんなに気にしてません。逆に言えば、大衆的な地方の中古レコード屋なんかに、お宝が埋もれてる可能性は高いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
おそらく僕には音の違いはわからないと思います。
CCCDとか全然問題ないですし。
でもジャケットは大切ですね。
デザインが悪くなったものとかはとても残念です。

お礼日時:2005/10/23 00:43

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