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GTLプロジェクトが中東で実現し、日本でも国の補助金を用いて技術開発プロジェクトが予定されているようです。GTLは将来性があるのでしょうか?エネルギーの安全保障のため(石油以外の選択肢を持つ)などとも言われていますが、ガスを分解して、次には合成して、高分子分はまた分解してなどととても非効率であり、石油(原油からの精製)にはとても太刀打ちできないように思います。それとも何か他の思惑があって開発を考えているのでしょうか?真実をご存知の方教えてください。

A 回答 (1件)

過去から新エネルギーが色々取りあげられてきましたが、現時点で近未来の最有望なのがGTLと思われます。


理由としては、1)天然ガス・石炭・バイオマス等様々な資源から製造でき、資源保安上優れている2)製品得率に自由が利くため、原油の様に連産性が少ない。3)液体であり毒性も少なく、従来の石油と同じ取り扱いが出来る。
4)合成により製造されるので硫黄分等を取り除く必要が無い。  の4点があります。
その上、特に注目されているGTL(FT)軽油では、セタン価が非常に高く石油臭も無いという利点があリ、さらに燃焼範囲が限定されるため煤・NOx発生を抑えられると言う可能性までもっています。
省エネ・環境対策に有効な自動車はディーゼル車と言う方向性が主流と成りつつあり、欧州では新車の7割がディーゼル車となっています。
そういった中で、これから開発されるであろう改良型ディーゼル車には、元々燃料でカバー出来る部分は理想的GTL軽油を前提に設計したいと言う動きもあります。
ちなみに、2000年頃に検討されていた天然ガス由来のGTLについては、原油が28ドルを超えていれば採算がとれると言ったレベルでした。
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この回答へのお礼

よく分りました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/11/18 00:14

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