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WTOに加盟している限り、コメの自由化は避けられないと思います。しかし、私はコメの自由化は決して悪いことではないと思うのです。
品質から言って、日本のコメは十分外国米に対抗できると考えるからです。今年の四月から農地法が改正され、一般企業が参画することにより、価格の面でも低コストが見込めるのではないでしょうか。
以上が私の考えですが、なにか問題点、反対意見などございませんでしょうか?多数のご意見をお待ちしています。

A 回答 (7件)

>シフト制になどにすれば解消されると思います。


意味が通じなかったようなので。
たとえば.コシヒカリの場合最大必要労働力は収穫期の2週間です。刈り取りでコンバインを使って最大で1町/日。これは.露が乾かないと詰まる原因になるので11時過ぎまで動きません。当然日暮れの6時で終わりです。機械が5年以上たった機械ですとより条件が厳しく(5反/日程度以下)なります。また曇りですと開始時刻が遅くなります。

では.収穫期の2週間以外の間.人間は何をしているのでしょうか。田植えが2週間内に終えないと収穫期に合いません。10月に収穫が終わって.田植え(4-6月)までの半年間ほとんどすることがありません。この期間40万円/月・人の人件費(支払い給与額20万円/月として).40万円/月・人の企業の維持費がかかります(人件費1, 設備投資1, 利潤1より)。
解雇とか季節労働では人間が集まりません(年間1ヶ月しか給料をくれないのでは他の11ヶ月の給与を得るために他の業種に就業。11ヶ月の給与のために1ヶ月だけ別業種への就業は不可となる)。

「シフト制」より少なくとも2名の現場作業者*持ち場(刈り取り・輸送・ライスセンター内保管)+管理者で10名程度の人員が必要です。
人件費400*14ヶ月(ボーナス2ヶ月)=5600万円。
設備投資 5600万円。
荒利   5600万円。
計1億7000万。

収入。
20(1万円/袋, 20袋/反, 実際はこれほどは取れないでしょう)*10(反から町へ)*1(1日の刈り取り可能面積, 1町)*5(年間刈り取り可能日数)=1億円。

5日というのは.土地改良関係の通達の9月の航空測量可能日数の関東地方あたりの数値。曇っていたら稲が乾きませんから刈り取れません。無理に刈り取ると機械が壊れる・乾燥用燃料費がやたら増える....等の障害が発生します。航空測量程度の快晴が必要ありませんから快晴となる確率を2倍としました。

隣接20町の土地を同一地権者とできれば.簡単に農地転用が可能になります。20町の土地を使ってわずか4億円の売上となるよりも.5反の土地を使って10億の売上の有る業種に経営変更することは.企業経営者として当然のことでしょう。

私は年中計算間違いをするので計算間違いをしているかもしれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
稲作でも数億の売り上げになるということですね。確かに稲作だけでは労働シフトにかなり工夫が必要ですね。ただ、その他の農産品の栽培も取り扱うのであれば何とかなりそうですし、企業の商品にとって自社栽培というブランドがつきますし、ある程度魅力あるものと受け取れます。

お礼日時:2005/12/27 03:14

>その他の農産品の栽培も取り扱うので


意味が通じなかったようなので

その他生産物を取り扱うことは前提として入れています。最大必要労働力が.コシヒカリ以外ですと半分から1/3ですから.通常の稲作のほかにある程度の人間が割り振れます。
また売上はコシヒカリの1/2-1/3程度です。

ただし.収穫期が6-10月です。地域差で1-2花月変化しますが.12-3月はまったく仕事がなくなるのです。
例外として.北海道のキャベツ栽培。10月に畑に野積みし.雪が降ることに掘り出して販売。

施設園芸の場合.農産物自由化に伴う価格競争に簡単に敗れる(石油価格の上昇による原価割れ)ことが予想されますので考慮していません。

「組み合わせ」の場合問題になるのが連作障害。稲作の場合には連作が可能です。冬作として小麦がありますが.小麦の乾燥に必要な燃料代が現在の石油価格+小麦価格では払えないでしょう。
しかし他の作物は原則として連作ができません。3-10年他の作物を作る必要があります。つまりぜんぜん売れない(原価割れ)農作物の作付けが必要になります。

>作でも数億の売り上げになるということですね
数億しかとれないのです。5反くらいの工場の月間売上が1億くらいですから.面積あたりで普通の法人の1/100くらいの売上しか得られないのです。しかも.年間に1-2週間ほどしか使わない高額な機械をかなり用意する必要があるのです。そして.農閑期一切の仕事無しに従業員を雇っていなければなりません。
それから.私の出した計算値はここ5年くらいの数値です。

30年前に同じような数値がありました。そのときの主流派養鶏です。10年くらいたったときに養鶏の投資金額に対する利益(荒利)が1-2%程度となり. 経理処理として認められている金利分を経費に乗せると赤字になるという状態でした。普通の法人ですと.金利分を経費に乗せて純利益2-3%出していました。
農業を経営する法人に待っているのは.金利以下の利益です。法人として.定期預金を管理していたほうが農業をするよりも利益が上がります。
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>とはどういうことでしょうか?


土地生産性の問題です。10アールあたり600kg, 10-20万円/年の生産高しか得られないのです。
今後農産物の自由化が推進されるとより低価格になるでしょう。また.米は土地生産性が比較的よい農産物です。他の作物ですとより価格が下がります。

その他に労働力(企業の場合には労働基準法の適応隣農家のように.忙しいから14時間労働なんてわけにはいきません)の問題があります。最大必要労働力は大体1週間か2週間くらい。その間だけ季節労働する労働者.なんて得られるわけがないです(他の業種に就職している方がこの期間農業に従事したら解雇されますから)。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
労働時間については、シフト制になどにすれば解消されると思います。そうなるとフリーター層から労働力を調達することになるのでしょうか。

お礼日時:2005/12/16 12:25

企業が参入してもどうしても600kg/10アールの壁があるのです。

地価から計算(農業経済の最初のほうにのっています。生産だかにしめる地価の割合が5%, 税金が5%のけ意日を見込みます)すれば何をしても経営が成り立たないことは自明です。

つまり.企業の参入は.企業の所有する土地を増やし.農業以外に活用するという方針と読み取れます。

企業がどうやっても農業では健全な経営は不可能。何かしか野他の産業として農地を転用することが目に見えています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
「600kg/10アールの壁」とはどういうことでしょうか?

お礼日時:2005/12/01 22:57

■資料



 大賀圭治教授
 http://www.ga.a.u-tokyo.ac.jp/05_01a.htm

 上記ページの…
 10 米の輸入自由化問題
   大賀圭治編『米の国際需給と輸入自由化問題』農林統計協会, pp.1-32, 1988.

 からです。

 書籍はこちらです
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4541010 …

 
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。

お礼日時:2005/12/16 12:21

こんにちは



 仰る通り米の品質は外国産でも良いものがありますし、
 用途によっては外国産の方が優れている場合もありますよね。

 しかし、米の自由化は米の品質のみで語られるものではなく
 田園があることによる自然との関係や影響、という環境問題。
 そして、農家を票田にしている政治家の存在という政治問題。
 更に、有事における食料保障問題…など様々な観点から米の
 自由化の度合いや交渉が必要になってきます。

 いざ戦争となったら "腹が減っては戦はできぬ" し、輸入に
 頼っていては首根っこを掴まれた外交しか出来なくなります。

 米の自由化をすると生産者米価で 70%(タブン)消費者米価で
 45%(タブン笑)下がるという試算もあり、消費者にとっては
 利益大で望ましい気もしますが、下がったからといってそんな
 に突然、米の消費量が倍増するとも思えません。それどころか
 農家の所得が 90%以上減るともいわれ、農業崩壊問題に発展しか
 ねません。そうなると農家の所得補填や産業構造に関する分野に
 まで問題が広まります。

 農業機器や肥料、農薬などの価格も高いと思います。もっと下がる
 と日本の農業も競争力をつけ、自由化に多少は対抗できるように
 なるかもしれませんね。あと農業はどんぶり勘定やごまかし会計が
 大変多いですから儲かってるのに税金を払わない農家がたくさん
 いることも、ある意味実態把握を困難にし農業問題を難しくしてる
 部分もあるように思います。
 

この回答への補足

「日本ならではの先端技術を使った農業」というイメージはあるのですが、具体的にどうなるのかといったところまではイメージできておりません;遺伝子組み換え等以外に、バイオテクノロジーを使った画期的な生産技術などがあったらよいと思うのですが。

補足日時:2005/11/21 16:30
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
日本の食料自給率は40%を下回っている中、コメの自給率は95%という高割合を保っています。WTOに加盟している限り、加盟国は国際分業を迫ってきますから、もはや自由化は避けられない事態だと思うのです。
以上の理由から、せめて日本の風土に合ったコメ産業だけでも、現在のうちにいかにして国際競争力をつけるべきかということに、議論の矛先が向くべきだと思っております。
よろしければ、自由化した後の米価下降の行の出典を教えていただけたら非常に助かります。

お礼日時:2005/11/21 16:26

もし全面自由化ということになったら、人件費・土地コストを考えると、生産コストの面でいずれ輸入品主体ということになるのは明らかでしようね・・・。


そうなった場合に、昨今のアメリカ産牛肉と同じように「食の安全性」の問題が出てきた時、お米の場合は消費量は減ったとはいえまだ主食ですから、「嫌なら食べなければ良い」というわけには行きませんよね・・・。

そうした問題は、永遠の課題なのでしょうね。もっとも、国産が安全というのも必ずしも言い切れない状況でもありますが・・・。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
日本ならではの先端技術を使った農業というもので、品質とコスト面をカバーできないかと考えております。

お礼日時:2005/11/21 16:28

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