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こんにちは。
大学院で研究活動を行っている者です。

科学に関連した文献を読むと、よく推論・推理・仮説とか原理・法則といった言葉が出てきます。
僕自身、それぞれの言葉の意味はなんとなく
わかるのですが、科学の方法論について論じる本では
これらの言葉は厳密に定義し、使い分けているようです。

僕自身、科学の研究を行うものとして厳密な考え方を身につけたいと思っているのですが、これらの言葉の微妙な意味の違い、どのような場面・文脈で使う言葉か、要するにどういう概念のことを言うのか、などをはっきり理解しているわけではありません。

辞書で調べると意味は書いてあるのですが、どのような文脈で用いられるのかまでは書いてありません。

どなたか、これらの意味の違いを教えていただけたら幸いです。

A 回答 (1件)

科学といっても分野ごとにニュアンスなどは違うと思います。

人文科学と自然科学ではだいぶ違うでしょうし、理論と実験でも違うかもしれません。

正しい厳密な意味づけはたぶん科学哲学や科学史などで議論されるのではないでしょうか?

物理の分野で普通に使われる範囲ですと次のようになると思います。

仮説は否定的な意味で使われる気がします。「ただの仮説に過ぎない」などのように。つまり、考えただけで何も証明がされていないもので、「希望的観測」や「予想」と同じようなものです。仮説は、証明はされていないけど多くの人は正しいと信じている、というものだと思います。
例えば「エルゴード仮説」など
数学では「フェルマー予想」などのように「予想」というと思いますが、おそらく同じ意味です。
「仮説」も「予想」も証明されれば「定理」になります。

「推論」「推理」は全く使わないと思います。他人の仮説に対して、「その推論は…」と言ったらかなり馬鹿にしているように思われるかもしれません。「仮説」と呼ぶにも値しない、ただの思い込みだと言っているように感じるかもしれません。
宇宙論で使われる「ストーリー」が「推論」に近いものかもしれません。(といったら宇宙論の人に怒られるかもしれませんが…)

物理学では、「定理」は理論的に証明された命題で、「法則」は実験的に証明された命題だと思います。
物理や化学では、「法則」「定理」は方程式を指す事が多いですが、文章で書かれているものも多いです。例えばニュートンの第1法則など。

「原理」はこれから理論や実験を進めていく上で元になる命題を指すと思います。実験装置などの原理ならその測定を行うための法則です。理論なら理論を進めるための前提となる仮説や定理や法則です。

あと、仮説、原理、法則は命題ですが、推論、推理、理論(セオリー)、ストーリーは「考えの道筋」です。
例えば理論なら
原理⇒証明⇒命題
と言う流れをセットにして一つの理論だと思います。

以上私の考えですが、人によってもニュアンスの捉え方は違うかもしれません。
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この回答へのお礼

返信ありがとうございます。

仮説、原理、法則は命題で
推論、推理、理論は考えの道筋、という説明で
理解が深まりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2005/12/05 18:48

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