プロが教えるわが家の防犯対策術!

1997年の酸性雨の調査結果で、東京や大阪など酸性雨の原因となる排気ガスや工場のけむりの多い地域に比べ、秋田、広島、島根のPH値が1番高かったのが不思議です。どうしてか教えてください。

A 回答 (4件)

確か、これはスクールエコネット(?)さんという団体


が、全国の学校(主に小中学校でしたか...)の学童さん
の協力を求めて、10年ほど前から実施している活動
を通じて出た結果でしたっけ?

もし、そのデータの事でしたら、私も以前に見た記憶が
ありまして、「この結果はどうなの?」と上司から問わ
れたことから、種々検討した記憶があります。

で、そのように考えて、当時の記憶を掘り起こして
書いてみます。(手元に当時の資料がありませんので
記憶ベースであしからず。)

結論から申し上げますと、「なぜ高かったのか確実な
結論は出せない」と言わざるを得ないように思います。

なぜ?という理由を列記してみます。
 1.確か、観測方法に少々問題があって、測定値に
   浮遊塵の影響が出る可能性が有ったと思います。
   例えば、学校で測定したなら、校庭には当然なが
   ら石灰(ライン引きに使いますね。)も使って
   居るでしょうし、その影響が排除できなかった
   ような記憶があります。
   その他、データの平均の仕方等にも疑問が
   残った記憶があります。
 2.酸性雨は単年度の観測結果だけで原因を判断
   することは(極々まれなケースを除き)不可能
   です。 すなわち、経時的な傾向で判断するべ
   きものですし、雨水のpHだけでなく、その組成
   や塵芥のpHに至るまで分析して、それでやっと
   推定が成り立つものですから。

で、これだけでは味気ない回答ですから、可能性レベル
で考察した記憶を列記してみます。

1.中国の大気汚染物質の影響
  これは先の方が書かれた説明をご覧ください。
2.火山性ガスの影響
  1997年は雲仙普賢岳の噴火が有り、その火山性ガス
  の可能性が否定出来ないように思います。
3.国内工場の煤煙
  これも薄いながら可能性の一つです。
  ただ、煤煙の到達範囲は(省エネの進んでいる日本
  においては)結構狭い筈でして、ましてや太平洋
  側の工業地帯直近のpHが高かった(私どもがやった
  実測値と大きく違った)のが疑問。
4.高速道路等の影響
  これも結構大きな原因になります。


決して、このデータが間違っているという事は私も
思っていません。 但し、これが「我々の測った結果は
こうでした」という域を超えて、「この結果によって
考えれば云々」ということに使われる(使う)のは根本
的に間違いと思うんですね。
(ですから、これを採取された団体殿も結果を見る
 事に重点を置いて、原因追及はその段階ではやって
 居られなかったような....)

というのも、この手のデータはより多くの(手法は
統一性が必要ですが)物を取り、そこから二線・三線
交差で真実に違いで有ろうという姿を推定して、それ
から裏付けのデータを取って、そこで初めて「比較的
確実と思われる推定」が成り立つものですから。

ですので、「このデータは(多く必要な)その基礎デー
タを一つ補強してくれた、但し、そこから原因を推定
することはデータ収集本来の目的ではないので不可能。
ただし可能性は上記のような物が有る」と見るのが
良いのではないでしょうか?
    • good
    • 0
この回答へのお礼

実は、小学生の質問に答えられなくて、お聞きしたんです。
すごく詳しく説明して頂き、ありがとうございました。
また、しっかり勉強します。

お礼日時:2001/12/06 19:12

雨の元の雲はどこから来ると思いますか?


それが答えです。

簡単に言えば日本に降る雨に含まれる酸性雨や雪の多くは大陸から流れてくるためです。そのため、日本海側や内陸部でも西側の方が酸性雨の降る可能性は高いのです。

特に、冬場、春と秋の季節は大陸からの前線や雲がこちらにかかりやすくなりよって、山岳部や大陸に近い地域で酸性の雨が降りやすいのです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

どうもありがとうございした。また、勉強します。

お礼日時:2001/12/06 19:10

シンプルにお答えします。



ご存じの通り、酸性雨の原因は、工場などからの、硫黄酸化物、窒素酸化物などの排気ガスによるものです。
(ただ、日本では、工場からのものは、かなり対策が進んでいます。)

で、原因が期待のため、影響は広範囲に広がります。

地球には、偏西風が吹いています。
天気予報を見ても、高気圧、低気圧、雲などは、みんな西からやってきますね。

で、世界地図を見てください。
日本の西には、広大に広がる国・中国があります。
只今、経済発展の真っ最中の中国は、工業も盛んに行われています。

ただ、ばい煙対策がどうかというと、高度成長時代の日本がそうであったように、十分とは
とても言えない状態です。

それらのばい煙が、上空に昇り、偏西風によって、流れてきて・・・。

このような影響が大きいのです。

ま、詳しくは、検索等でお調べください。
時間が許せば、補足等あると思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

わかりやすい説明ありがとうございました。

お礼日時:2001/12/06 19:06

> 1997年の酸性雨の調査結果


の実物が分かりませんが、pH5~7の数字ですか?

そうであれば、数字が大きいほど、中性になります。(完全な中性はpH 7)
数字が小さいほど、酸性は強くなります。

私の勘違いでしたらご容赦ください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

どうもありがとうございました。参考になりました。

お礼日時:2001/12/06 19:05

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!