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日銀のサイト
http://www.boj.or.jp/press/koen141.htm
[講演記録等]
日本経済の問題と課題─ 金融政策の立場から
 ── 札幌市における金融経済懇談会三木利夫審議委員基調説明要旨
2001年12月 6日 日本銀行

(3).何が必要か
(3)デフレ脱却は”合わせ技”で
(3-3)銀行に求められるもの

のあたりに「貸出スプレッドの適正化」とあるのですが、貸出スプレッドとはどんなものでしょう?

というのが質問なんですが、補足的に(?)上の日銀サイトのページには、「バランスシート調整」という言葉も出てきます。
これって、リチャード・クーさんのいう「バランスシート不況」のことなんでしょうか?

さらに関係なくなるんですが、、、
「今は、金融政策のみで考えれば不健全な政策と解される領域の政策も、経済政策の中では健全な領域と
解される場面も想定されます。」
「インフレターゲットでも何でもやってやる!」ということですか?

質問は、「貸出スプレッド」です。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

貸出スプレッドに関してお答えいたしたします。



簡単に言えば
貸出スプレッド=貸出金利 - 銀行の資金調達金利
です。通常銀行が貸出金利を決定するときには、自行の資金調達金利に貸出スプレッドを加算して決定いたします。従って、『貸出スプレッドの適正化』は『貸出金利の適正化』ということと同意語だと思われます。

本ケースにおいて、貸出スプレッドをどのように直す必要があるかという点も記載した方が理解しやすいと思いますので、記載します。
現在、企業の貸出金利が信用リスクに応じて決定されていないので、これを信用リスクに応じた形で決定する必要があるということが是正されるべきポイントです。現在、銀行の貸出金利は過去の取引実績等に応じて決定しており、景気が悪化・担保価値の目減り(土地の下落)ということから信用リスクが増大しているはずなのに、金利スプレッドを拡大(貸出金利の上昇)ということを行っていないことが問題だとしています。
このため、銀行の貸出金利はリスクに対して過少な収益しか産み出さないため、貸倒が発生した時の損失を吸収できない状態となっていることが問題だとしているのだと思います。もし、既にリスクに応じた金利スプレッドになっているとするならば、他の銀行が貸出を行うケースも多いと思われますが、メインバンクが追加貸出を拒否して、倒産に追込まれる企業が多いことを考えると、貸出金利が低く抑えられていることを問題視しているということです。このような金利体制では本来、淘汰されるべき企業が延命されるという先送り政策を行っているに過ぎないこととなります。
これらから、金利スプレッドを適正化→企業の淘汰→金融が正常化し、成長シナリオが描けるというロジックに基づいたものだと思います。

『バランスシート調整』と『バランスシート不況』は似ていますが、本質的に異なるものです。バランスシート調整とはリスク資産に対して充分に自己資本を増強するなどで、企業の信用力を高めることを表すと思います。一方、『バランスシート不況』とは、負債(借金)が多い企業がその返済に追われて、成長のための設備投資ができなくなり、企業競争力が低下して、借金の返済に苦しむという悪循環などのことを表していると思います。
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この回答へのお礼

1度、2度、、と読みましたが、まだいまいち理解できてないみたいで、、、。
このあと、1日かけて、じっくり考えみたいと思います。

日銀のどなたかの講演の内容で、「金利スプレッド」だけわからなかったというわけではなく
全体にわからないのですが、金利スプレッドという単語ははじめて目にしたのでとりあえず
質問してみました。

金利スプレッド以前の問題でした、、、。
ですが、回答は、100点。読む人が読めば、よーくわかるものだと思います。
お礼が遅くなりましたが、ほんとに、ありがとうございました。

お礼日時:2001/12/10 07:52

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